カテゴリー「木工雑感」の記事

2009.12.28

ハンセイ

今年の1月に目標のようなものを立てていましたので、それを見ながら今年の個人的木工アクティビティーを振り返ります。

主な今年の作品:
 本棚、キャビネット、小箱2つ。 (あと、事情でお見せできないもの数点)
テーブルソーが入ってスピードアップしたと自分では勝手に思いこんでいたのですが、人間国宝並みのスローペースは相変わらずのようです。但し、前半はずっと作業小屋整備にかまけていたので、そのせいも大きいです。

購入した主な道具類:
 ・集塵機 Fein Turbo I
 ・Bench Dog ルーターテーブル
 ・BOSCH ルーター
 ・Axminster 自動/手押し兼用機
 ・Oneida ダスト・デピュティー

・・・今年は結構大物を買いました。どう見ても「アウトプット」に対して投資額が大きすぎるなああ(笑)。ちなみにテーブルソーは去年の年末です。ただし、木工を始めて何年だろ、ここに来てやっっっと現代的なミニマルなワークショップの基本形が確立できたと思うので、以後は投資は落ち着くと思います(ホントか?)。

でも、今年買ったものは全て「ハズレ」ナシで、思い切って買ったものもほぼ満足で、やっと「見る目」ができてきたのか(笑)?まぁ、一部マイナー機種もあり、キワモノ好きは直っていないようですが。工具系男子(の成れの果て)としては、愛すべき工具に囲まれて作業できることをシアワセに思います。

その他の項目の達成度:

・SketchUpをマスターする。
 ・・・本2冊買ったがダメ。相性が悪いのか、覚えるのがツライ年齢に急激に突入したのか。。。

・作業場の整理。
 ・・・これは二重丸。今年前半の取り組みで、我ながら取りたいものに手がすぐ届く作業場になったと思います。
 (散らかす性格は直っていませんが・・・。)

・集塵を手に届く範囲で何とかする。
 ・・・必要なところに掃除機をゴロゴロ引っ張っていくという「オンサイト集塵」で、大がかりな投資なしに実用上問題ない程度の集塵が出来るようになりました。「ダスト・デピュティー」の登場が大きいです。

・安全第一。
 ・・・今年は大きな怪我なしで終われそう。二重丸。

結構年初に掲げた項目は知らず知らずのうちに取り組んで一定の成果を上げていたようで、自分ながらに驚いています。来年は実は事情があって大きな変化が待っており、木工関係をどうするかは考え中です。

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2009.12.25

紙切り芸

昔「笑点」でたまに紙切り芸をやっていて、感嘆して見ていましたが、それの糸のこバージョンとも言えるのが「糸鋸寿司」。

こんなのを見ると糸鋸が欲しくなりますね、のほほんさん。

サイトを探してみましたら至って真面目で、木曽ヒノキの間伐材活用のPRを兼ねており、イベントに屋台で「出前」もしてくれるようです。

ナルカリ 糸鋸寿司

ところで、今度出る新しいBOSCHのルーターはかなり良さそうですね。BOSCH好きとしては期待大です。

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2009.12.24

ティンバーウルフ

バンドソーの刃をとても久しぶりに交換しました。
既に皆さんご存じで話題の「旬」は過ぎた感のあるティンバーウルフ、リブロスデルムンドさんから購入した1/2インチ、3pc。・・・だったと思います、というのは、もういつ買ったかわからないくらい昔に買ったものなのです。ケチして古ーい刃をだましまだし、自己流でダイヤモンドヤスリで研いだりしながら使っていたのですが、とうとう切れなくなってドリフトも大きくなったので、交換することにしました。買っても数千円のものなのにねえ。

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これまではデルタの純正ブレード(「プレミアム」じゃない方)を使っていたので以下はそれとの比較になります(使い方としては「純正」とは言うのはおかしいですね)。挽き割り用を謳っているので、ピッチは大きめで獰猛な感じがします。刃数の少なさと、刃の角度に工夫があるとのことで、切削時の抵抗感は少なく、いわゆるかかりが良い感触はあります。音も静かです。ただし今までケチして切れない刃を長いこと使っていたので、そう感じるだけかも知れません。

挽き肌はかなり粗いです。でもどのみち機械あるいは手カンナにかけると思えば、細かい挽き肌の荒れは問題にならず、むしろ大きなうねりがない方がありがたいです。理屈から言えば、このブレードのように、刃厚は厚く、アサリも刃厚に対してある程度大きい方が直進性は良いような気がしますがどうなんでしょう。

これらの項目は、デルタでも新品の刃であればそこそこなので、どれだけ長持ちするかが特に貧乏趣味木工家としては興味があり、もう少し使って様子を見たいと思います。

今気付いたのですが、リブロスデルムンドさんで一部のサイズで円高還元価格?になっているようです。
http://www.delta-mokkoukikai.com/Timber-Wolf.htm

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2009.12.18

台直し

東京・木屋の名誉にかけて、と言うほどでもないですが、この前のカンナを台直し。
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カンナ屑がもしゃもしゃになるのはエサがジャーマンビーチだからなのか、刃がまだミクロには凸凹してるのか。

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2009.12.13

今日のカンナくず

夜も遅いので、先日研いで置いてあった刃をすげるだけしておこうと、作業小屋に入ったのですが、ついつい・・・。

だいぶ出てくる屑が、薄くそして刃の幅に近くなってきました。
まだまだですが・・・(恥)。

これはこの前刃口を埋めたホームセンターカンナ。カンナは刃口で削っていると見つけたり。
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東京・木屋で買ったカンナ(店頭では一番安かったヤツ)。
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2009.12.01

暗黙知とか共通知とか

マンガで申し訳ありませんが、漆原友紀の「蟲師」というマンガがあるのですが、その中で、「綿胞子(わたぼうし:原文ママ)」というお話しがあります(単行本では第2巻)。

子供を望む若夫婦に、ある出来事の後、奇妙な形で子供がたくさん授けられますが、子供が増えるにつれてだんだんとその子供達に奇妙なことが起こり始めます。実はそれらは人間の子供ではなく「異形のもの」であり、「本体」が存在して子供に見えるそれらは全て本体の枝葉であった、というようなお話しです。その中で「本体」が存在することの傍証として、あることを一人の子供だけに教えたはずなのに、他の子供たちがほぼ同時に習得しやり始める、という事例が示されます。

我々はスタンドアロンな人間であり、「本体などいない」はずですが、「ネット」という一大データベースの影響が、行動様式、あるいは考え方に次第に大きな影を落としつつあるような気がしてなりません。

ダークな面では、牛肉あるいはピザの返金があると聞けば(利用してもいないのに)他県からそれに群がる人たち、桁を間違って価格が安く表示された商品のサイトに修正する間もなくあっという間に注文が殺到する事例とか、NHKの集金を間違いなく断れる方法(口実)とか、ある商品の欠点に関する示し合わせたようなクレームの殺到、「学校裏サイト」とか言うらしい新しいイジメ情報の共有、など。

いずれも、日本人に「恥」はなくなったのか、とも言いたくもなりますが、ネットでころがっている個人の体験や口コミが何らかの形でリンクして雪だるま状に膨らみ、それらが実行に際して実行者を勇気づけている、というプロセスは容易に想像できます。

検索ができるサラリーマンはデキルサラリーマンみたいな本が一瞬流行したように、情報の流通量が莫大に増えた昨今、全てを頭の中においておくことは不可能であり、いっそのこと諦めてネットを「外部記憶」として活用するのは悪くないと思います。

但し、匿名であることによる正しさもあると信じたいですが、匿名であることにより強調される面もあるはずで、仮に流されるとすれば、その方向は表面的な「快」「楽」の方向であることが多いと思います。情報収集→分析・判断→行動というフローに際しては、個々人の恥の意識、あるいは美意識を確固たるものにしておく必要があると思います。

もちろん暗い面ばかりではなく、個人の知の統合と言う点で、ネットでの情報共有によって我々に計り知れない恩恵をもたらしていることは疑いはありません。また、出た当初は「検索から除外して欲しい」とまで言われた「ブログ」も今やマーケティングの対象として研究され一般化し、ネットの「風評」から大ヒットにつながる商品が生まれたりしていますし、Web2.0とか言うように消費者の声を双方向に反映し、「レビュー」、「口コミ」の形で情報を補完し、消費に対して有益な情報を提供している事例もあります。(専門外なので的はずれあるい一面的だったらご容赦下さい。)

趣味の木工の世界も、今や国内では雑誌の類に期待できるところは残念ながら少なく、ネットがなければ情報が得られない状態になって久しいです。その中でユルい「木工ネットワーク」のようなものは不確かながら存在し、その中で技術、ノウハウや商品の口コミ、その他もろもろの情報は、実はその中でほぼもれなく全員に近い形で共有されているようなそんな気もします。

アマチュア木工家に悪い人はいないと信じていますので、ニセ情報は(ほとんど)ないはずなのでその点は安心していますが、自分自身が「枝葉」ではないかとふと思ったりして、ちょっと奇妙な感覚に陥ることがあります。誰かが「KERVの新しい旋盤」とかつぶやくと、「ああそれ知ってる」、「チャックはMT2だっけ」とかそういう感じ。(情報源が限られていると言うだけかもしれません。)

私のような無名の趣味の木工家あるいは工具収集家(笑)が、エラソウに「自己表現」できるのもその仕組みがあればこそであり、その中身(コンテンツ)は、「同じ失敗をしない」という程度には何らかの形で誰かの役に立っていると信じたいと思いますし、間違ったことを断定的に書くことだけはするまいと思う次第です。


ところで漆原友紀の「蟲師」はお勧めです。ビデオも良いです。

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カンナの刃口埋め

初めてカンナの刃口を埋めてみました。

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またしても実験台になったのは、木工を志して最初の頃にホームセンターで買った鉋です。2台とも刃が減ってきて調子が出てきたのか、そこそこ切れるんですが、初心者時代にわけも分からずに調整したせいで台が一回り小さくなっており(笑)、最近は刃口も無視できないほど広くなっていたのです。

ルーターで深さ6mmの溝を掘ってカシの木片を埋めました。溝は通しの方が楽なのですが、台が弱くなると曼陀羅屋さんのサイトで拝見したので耳の部分は残しています。木目の向きは悩んだ末に台と同じ向きにしましたがそれで良いですよね?

結果ですが、具体的な説明はできませんがカンナ掛けするときの印象がだいぶ良くなりました。もう少し調整したらもっと良くなると思います。

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2009.11.24

木工関係動画 2件

狭いスペースを有効活用して小さな工房を設営するためのTIPS。

Woodworking ONLINE.com: (Podcast)Tips for Setting Up a Great Home Shop

動画が長く、英語が聞き取れないとツライですが、面白いと思った点をメモ。
・機械の専有面積だけでなく、加工の際に必要なスペースを確保する。
 テーブルソーなら前後、および左側にかなり大きなスペースが必要。
・上記加工スペースを、複数の機械で兼用できるように配置を考える。
 テーブルソーの左ウィングにルーターテーブルを付けることは上記の観点でも有効。
 あと、自動カンナの台を作り、テーブルソーの定盤とツライチにする、など。
・マイターソーの延長テーブルとなるようなシステマチックな壁付けの作業台を作ると良い。
 テーブルソーの定盤より少し高くしておき、テーブルソーの右側をこの作業台の下に半分潜らせる。
・モバイルベースは狭い工房では必須。
悔しいことに狭いって言ってもウチの作業小屋よりめちゃくちゃ広いんだよなあ・・・。


手加工でダブテールジョイントを切る方法の動画。
ですが、1800年代の開拓者と同じ道具、技術を使って、と書き加えた方がよいでしょう。いつぞやの「3分間ダブテール」と同じことを思いましたが、もっと仕口に対して大らかな気持を持ったら、木工に対する立ち位置も少し変わってくるかもしれない、と思いました。

Woodworking ONLINE.com: (Podcast)Hand-Cut Dovetails with Robby Pedersen

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2009.11.18

60万ヒット

数日前に近いなーと思ったらあれよあれよという間に60万ヒット頂きました。

開設当時を振り返ると、「趣味の木工」を取り巻く環境はわずかずつに見えますが着実に変化しており、良くなったこともあれば悪くなったこともあり、ぐるっと一周して戻ってきたようなこともあるように思えます。

ワタシ自身も、開設当初は背伸びして書いていた部分も多くありますが、木工スタイルあるいはブログの基本的なスタンスという面においても、少しずつ変わってきたようにも思います。

人の心を打つ叙情的な文章は書けるわけもなく、さすれば少しでも読む方の情報となるように、と心掛けてきたことに変化はありませんが、皆様から寄せられるレスポンス(コメント、ご指摘)で補完、あるいは教えて頂いたことも数多く、駄文を連ねてきた意義も少しはあるかと思っています。

引き続き、特に立ち位置を変えるつもりもなく、だらだらと垂れ流しの駄文が続くと思いますが、懇意にしていただいている方々に改めて感謝を込めつつこれからもよろしくお願い申し上げたいと思います。

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2009.11.04

新しいスタートラインへ

昔聞いた話では、訓練校は、入学してすぐの実技はまず「研ぎ」で、カンナの研ぎから入って、来る日も来る日もカンナの刃を完璧に研げるまで研ぎ続け、それが合格になったら次にノミの研ぎ、・・・と、すぐに作品を作れると思ったら大間違いで、全員が研ぎを合格できるのは夏休み直前という、たいそう厳しい内容だったらしいです。今は内容が変化しているとも聞いていますが、少なくとも過去の訓練校はどこもそんな感じだったようです。

木工を趣味で始めた頃それを聞いて、「そんな前時代的な・・・」と思いました。今どき、欧米を見れば良い研磨機もあるし、下手なら治具を使えば良いし、だいたい、今どき仕事の7割は機械だろうし、その機械の刃が研げるわけでもないだろう、と。

実はつい最近までそう思っていたのですが、最近個人的に改心して、研ぎを見直そうと砥石を買い換え、ああでもないこうでもないと研いでいるうちにだんだんと考えが変わってきました。

これまでは、カンナもノミも「どうせホームセンターで買った安物」、と諦めていたのですが、それでも良く研げた刃というのは、これまで「研げた」と思っていた刃とは段違いで、軟木なんかもうバルサみたいにサクサク切れるわけです。カンナかけも今まで悩んでいた局面が肩透かしのようにすかっと簡単に仕上がりますし、組み手の加工も、手加工で追い込むときに思った通りに削れて、木口がボサボサにもなることもありません。ただし、この「切れ」が長持ちしないのが、刃が安物のせいなのか、依然として腕のせいなのかは現時点不明(笑)。

訓練校が「研ぎ」にこだわるのも、「研ぎ」が鉛筆の持ち方と同じくらいの基礎的な事項であり、実際問題として、自分の刃物くらい準備できないと後の授業に差し障ると言うことなのだろうなあ、と。例えば今の時点で今日から「合格」できるまでずっと「研ぎ」を続けなさい、と言われたとすれば、今のワタシならば納得してやると思うんですよね。

むしろ、そんな時間が欲しいとさえ思うこともあります。

もちろん、この「納得してやる」ということがモチベーション的には大事なことは明らかです。「この研ぎがマスターできれば・・・・」の、「・・・・」部分のイメージが明確なほど、研ぎながらもどうすればうまく行くかと考えを巡らして、どうやったらなるべく早く、かつなるべく高いレベルに到達できるかを自分で試行錯誤すると思います。

その意味でやはり訓練校は旧式であり、研ぎなんて最初はそこそこで良くて、必要になったら研ぎや仕込みに戻ってきて必要な分だけやったらイインダヨ、・・という見方もあると思います。が、ワタシのように大回りして戻ってくるのに3~4年かかったり、あるいは機械や便利グッズに頼ってずっと戻ってこない、という危険性はあります^^;。

ただ、カンナ刃はこう持たないと絶対にダメ、斜め研ぎ禁止、裏出しは金剛砂にツバ、治具は全面禁止、砥石は天然・・・と「カタチ」を一つに決めつけられるのは、ツライかも知れません。「研磨」単体で見ると技術や材料も木工以外の分野でも科学的に進化しているわけで、そういったものを否定してしまうのはモッタイナイし、良いものは取り入れていく方が良いと思います。

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