カテゴリー「木工雑感」の記事

2018.01.14

カンナの口埋め

持論ですが、「カンナは台で切る」だと思っています。

研ぎは苦手意識があり、一生の私自身のテーマになると思っていますが(そもそも、フリーハンドであんなまっすぐに何故研げるのか、理解できない)、カンナは下端がきちんと調整できていないと、刃をいくら研いでも、いくら刃を出しても削れないものです。

かなり長時間木工を休んでいたこともあり、リハビリ期間は「ちょっと狂ってるんじゃないかな」と思いつつも目をつぶってカンナ使っていましたが、思い直して下端をちょっと調整してやるとやっぱりバリバリ削れるようになったので、ああやっぱり下端だよなあ、と。ということで、と言うか、ちょっとの調整でバリバリ切れるようになること自体が久しぶりにすごく嬉しくて、「よし、木工再開にあたって一度、十台くらいあるカンナをまずは全部一通り台直ししよう」、と思い立ちました。

そんな折、昔お会いしたこともあるOYA-Gさんのブログで、口が広がったカンナを口埋めして超仕上げレベルに回復、という記事を読み、これはスゴい、マネしよう、ということで、比較的口の開いた2台を口埋めしてみました。

OYA-Gの木工狂躁曲: 越翁口埋めで機能アップ!

ということで経過は省略していきなり完成写真。
目指せOYA-Gさんと意気込んだのですが、カンナ屑が詰まるのがイヤで、0.1~0.2mmとは追い込めず、だいたい0.5mmくらいと言ったところ。

Dimg_2150

台の方はトリマーで溝を掘り、ノミで四角く整形しました(あり溝にはしませんでした)。ホームセンターの端材コーナーでカシのブロックをストックしてあり、追柾で木目が平行になるように木取りして、あとは現物合わせで埋め込みました。少し頭が出るくらいにしておいて、後は接着してからネチネチ削って平坦にします。

Dimg_2153

改めて、台直しします。
工具の仕込みの師範と(勝手に)仰いでいる手柴師範のサイトを見て、台直しカンナもカスタマイズもやりました。

Dimg_2155

台直しの「カスタマイズ」はこちら。
大工道具の曼陀羅屋:立鉋の下端の角仕立て

あとは単身赴任宅で、平日の夜中に静かにボチボチやりました。
裏が切れた刃はきちんと裏出しもやって、ボチボチペースで1週間ほどかかりましたが、試しに削ってみたところ、かなり調子は回復しました!

残りのカンナは埋めるほど口は広がってはいないので、とりあえずこのまま台直しします(決して面倒くさくなったわけではありません…)。


…木工本格再開にはまだ遠いようです。


参考文献:

大工道具の曼陀羅屋:鉋の裏押し
大工道具の曼陀羅屋:(台直鉋の)下端の直し方
大工道具の曼陀羅屋:立鉋での下端台直し手順
Re:Woodworking(拙サイト):カンナの下端調整

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.12.12

DIYアドバイザー試験 受験記(長文)

すっかりご無沙汰しております。

今年は一念発起して、「DIYアドバイザー」という資格を受験しておりました。

この資格は「DIYを実践する人に、用品選択や使用方法などを指導・助言するスペシャリスト」というもので、日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会が試験を実施し、資格認定しているものです。試験としては、筆記形式の一次試験と実技形式の二次試験があり、例年、受付が5~6月で、一次試験が8月頃、二次試験が11月中旬(年によって異なる)ということで、受けようと思うとほぼ半年がかりのチャレンジになります。

私はまず過去問集を購入してみたのですが、あまり範囲の広さに目が眩んだのと、最近勉強らしい勉強をしていないので(笑)ちょっと自信がなく、高額だなと思いながらも通信教育を申し込みました。バラ売りもしている動画DVDがセットになっており、少しでも動画的な資料が参考になるかと思ったためです。

通信教育はテキスト 4冊と、「精選問題集」なる問題集が計2冊(学科、実技)、DVD3枚が主な内容で、教材は一度に届きます。添削は4回、分からない箇所は質問を送ることができ、いずれもWebから提出も可能、という内容です。他の教材はともかく、結果的にはDVDは個人的にはあまり必要性を感じませんでした。内容は初歩的で、まったくの初心者なら参考になるかもレベルです。

一次試験は、簡単な記述問題が数問ある以外は全て○×か四択か記号を選ぶ形式のマークシートです。上でも述べましたが非常に範囲が広く、住宅の構造、関連法規、に始まり、木工、金工、電気工作、…と多岐にわたります。私はなんやかんやと一通りのことをかじってきた自信があったのですが、塗料、接着剤の種類とか、蛇口とか水栓の問題、錠前その他の建築系の金具や建具、住まいのお手入れ用品…あたりは非常に苦労しました。

結果としてはおかげさまで一発で合格。で、次は二次試験です。

一次試験の合格通知にちゃっかり二次試験の講習の案内が付いており、二次試験は全く勉強法が分からなかったので、素直に講習を申し込み、受講しました。

二次試験は、過去問を見ると各年度で42問くらいあって、…これ、一人で1日で全部やるの?と思いましたが、仕組みとしては下記の通りです。
 (1)実技試験は、3問+面接。いずれも一問10分(面接はもう少し長いかも)。
 (2)原則的に1回の試験では、6人1チームになり、4チームが上記の試験を順番に回る形になる。
 (3)東京+大阪で、上記の試験を14回行う。 問題の漏えいを防ぐため、各回で試験問題は異なる。
ということで、42問のうち運によってどれかが当たる、と言うことになります。(計算あってますよね。)

講習で先生が言っていましたが、基本的に
 木工から1問、
 電動工具から1問、
 補修から1問、 (壁紙貼りとか水栓、建具の分解、組立てなど)
という出題バランスになっているのだとのこと。

ここは木工ブログなので木工について詳しく触れると、板材を半分に切って、簡単な仕口(相欠き継ぎ、3枚アラレ組、ダボ継ぎあたり)を一箇所だけ作りなさい、という感じの設問がほとんどです。材料は軟らかい針葉樹で杉だと思います。もちろん製材してあります。道具は持ち込みはNGで準備されたものだけを使います。

ここでまず違和感があるのが道具で、例えば3枚アラレ組(この試験の界隈では「3枚組み手」と呼ばれています)の問題で用意されるのは、主なもので両刃ノコ、玄能、ノミ、指金、巻尺、エンピツ、あとはクランプなどの固定具です。趣味で木工をかじっていると、
 墨付けに罫引きとシラガキを使いたい!
 あと、できれば指金よりスコヤを使いたい!巻尺要らないから直尺欲しい!
 8寸目くらいのノコ欲しい!
 切断面の仕上げにカンナ使いたい!
と、結構モヤモヤします。

それよりも違和感があるのは墨付けですね。他の問題に比べて、木工は皆さん時間内に終わるのが難しいらしく、特に慣れてないと墨付けに時間がかかるのだとか。で、講習では、板厚は実物を使って写せ、とか、2本並べて線を引け、とかいろいろテクニックを伺いましたが、木工的にはちょっと首をかしげるのも何点かありました。一番疑問を持ったのは、第一基準面、第二基準面…の考え方は全く無視なのです。製材がある程度信用できればそれで良いので、まあそれでも良いのかなと。

あと、時間が10分しかないので仮組みしながらネチネチとノミで追い込んで…みたいな時間はなく、ノコは一発で墨線を狙うくらいの気迫が必要です。あまり精度は問われないようなので、それで良いようです。

いくつか採点ポイントがあるとのことで、講習で伺った限りでは、
 ・指金をきちんと使えること。(材に引っかけて使う。間違って裏目を使わない。)
 ・ノコギリの縦引きと横引きを使い分ける。
 ・刃物を安全に使えること。
 ・設問の通り、クランプやバイスを使って固定すること。(設問に書いてある)
 ・時間内にできること。
という感じらしいです。

出来映えについてはただ一点、「手で持ち上げて外れなければOK」なのだそうで、キツめに作って最後は木殺してはめろと教わりました(笑)。(杉(多分)なのでミリ単位で木殺しが可能。)

私は本番は、
1問目が木工で、包み打ち継ぎを隠しクギで留める問題、
2問目が電動工具で、電動ドリルドライバーで鬼目ナットを仕込んでボルトで木材を締結する問題、
3問目はアクリル板やゴム板、タイルやら合板やらを「適切な」接着剤で接着する問題、
と比較的素直な問題が当たりました。

木工の時は隣のブースの「あと2分!」を、自分のブースと勘違いして焦りましたが、もう1回自分のところの「あと2分」が聞こえて「ガクッ」となりつつ、何とか完成できました。

面接は、3名前後でのグループ面接で、簡単な自己紹介(名前、職業など)を聞かれた後は、どうやって勉強したか、なぜ受験したか…などの質問が主で、あまり知識面を問うことはなく、基本的な受け答えを見ているようでした。

で、結果は1週間くらいで届き、こちらも一発で合格でした!

ここからは受験を通しての感想ですが、総じて思ったのは、まず、DIYアドバイザー試験の言う「DIY」とは、定義からしてあくまでも「住まい」を補修、改良していくことに特化しているということです。ちょっと一般のDIYの認識よりは狭義の定義をしているような気がします。

また残念ながら、「資格のための資格」になっている感が結構あり。

住宅の知識も木造軸組工法に多くのページを割いており、今の住宅の比率を考えるとどうなのかなと。出てくる建具も「円筒錠」とか、最近実際にはほとんどお目にかからないような古いものしかありません。

接着剤にしても、「△△と××を接着するには○○系接着剤を使う」とかを延々と暗記するわけですが、今どきホームセンターに行っても「○○系接着剤」という表示はなく、各社の商標あるいは「△△用接着剤」という表示だけなので、実際には○○を覚えていなくても困ることはないのです。

用語についても、「この試験だけに使われる用語」みたいのが結構ちらほらする気がします。上述の「3枚組み手」もそうですが、その他の部品、用具についても、一部はホームセンターに「予習」として見に行っても、その名前のものを見つけることができませんでした。

また、出題の可能性を考えると恐ろしい量のことがらを勉強しなければならないはずなのですが、特定の出題パターンがあり、結局は過去問を(理屈抜きでも)ひたすら暗記していけば何とかなるという試験になっています。

あと、「この作業にはこれを使う」、みたいなことを淡々と暗記するのはどうなのかな、とも思いました。基本的に私自身は、DIYは「こんなことをしたいけど、この道具とこの材料でこんな風にできそうだな」とかの試行錯誤が本質だと思っていて、「ウマく行けばOK、ダメなら懲りずに再トライ」の世界だと思っているので。まあ、アドバイザーという立場上、模範解答を持っておくべきということは理解しますが、DIYはもっと堅苦しくなく自由であるべきではないかな、と。

特に、受験料、講習料、登録料がそれぞれ高いのでそう思えるのかも知れませんが…。)


最後に、受験に際しての勉強法です。

一次試験は、面接などで聞いていると、過去問をひたすらやったと言う人が多かったです。私自身は通信教育を受けましたが、今振り返ると過去問だけでも行けたと思います。通信教育は結構高額で、値段程度の価値はあるかというとちょっと疑問ですが、私は今までいろいろかじっていたからそう思えるのかも知れず、全く何も知らない初心者の方ならば価値はあると思います。

二次試験については、確実に受かろうと思うなら講習を受けるのが一番確実だと思います。通信教育は、実技のテキストは1冊含まれてますが、添削やその他のサービスは受けられず、あくまで一次中心という感じがします。

ホームセンターなどでは、職場で先輩が勉強会みたいな形で教えてくれるところもあるとのことですが、全くの門外漢なら、やはり二次は講習を受けるのが早いのかなと。但し、木工も何も全くしたことがないと言う方だと、ちょっとシンドイかも知れません。但し、合格者の方のブログなどを見ていると3門中1問くらいはアラララ…な結果でもけっこう合格しているようなので、合格率は低いですが、合否基準自体はさほど高くなく完璧を目指さなくても合格はするんじゃないかと思います。

受験を通して感じたのはやはり自分はものを作ったり(壊したり)するのが好きなんだなと言うことと、この歳になっても知らないことを習って、やってみて、できた!というのはうれしいものだなと感じた次第です。

おしまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.25

角ノミ盤はボール盤の代用足りえるか?

お久しぶりです。

相変わらず木工は停滞していますが、古臭い当ブログを読んでくださる方もいらっしゃるようで、先日、タイトルのようなご質問を頂きました。既に私の脳の中では、角ノミ盤はおぼろげな記憶しかなく、「刃はチャックできると思うが、長さが足りないんじゃないか」というようなお返事を差し上げました。

が、この発想はワタシにも全くなく、とても新鮮に見えましたので、家に戻った際に検証してみることにしました。

角ノミ盤を持っている方であれば、大方の予想はできると思いますが、結果から言うと、ダメじゃないんですけどちょっと厳しく、実用上はほぼ無理なんじゃないかということになりました。

角ノミのチャック部写真。
ウチの角ノミはちょっと珍しいMulticoですが、デルタ辺りでもほぼこの辺りの構造は共通です。

120725a_21

角ノミのキリ(小林式角ノミ)とドリルの刃の比較。スターエムのショートビットC型です。

120725b

既に一目瞭然なのですが、一応取り付けてみました。ショートビットならちょっとしか頭が出ません。

120725c

長いドリル刃を購入すれば良いじゃないかと言う気もするのですが、極端にビットの選択肢が減ってしまうでしょうし、ある程度以下の細いビットは恐らく品揃えさえない、ということになるかと思います。チャックから加工ポイントが遠ざかると精度面も良くない気がします。

ということで、ボール盤がなくて角ノミ盤を持っている方が「どうしても今日だけ、この穴だけボール盤で開けたいんだ!」というシチュエーションでなければ、角ノミ盤でボール盤を包含することはやはり難しいのではないかということになりました。

申し訳ありません。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2011.08.16

停滞しています

最近、大好きな木工が停滞しています。ここまで途切れると、ブログのタイトルも"Re-woodworking"くらいにした方が良いかも知れません。

単身赴任でなかなかまとまった時間が採れないこともあるのですが、今年のお盆休みも全く作業小屋に入りませんでした。
個人的尺度としては疲労度かなり大の状態で連休に突入したことが大きいのですが、もともと暑さに弱い体質で、単純に暑い作業小屋で木工をする気にならなかったというのも事実。

ということで、エアコンの設置を少し真剣に考えてみたいと思います。

これまで、スポットクーラーの家庭用みたいなのは使ったことがありますが、実質的には効果がなく、お蔵入りになっています。次に考えるとすると、セパレートエアコンはちょっと大がかりで工事も自分でできそうもないので、昔ながらの一体型窓用エアコンを無理やり取り付けるか、スポットクーラーの廃熱を排出できるタイプを買って本格的に取り付けるか、というところです。

問題は、狭い作業小屋ゆえ、壁掛けの収納で極限まで工具類や棚が壁を埋め尽くしているため、どこに取り付けるかが悩みどころ。窓は横に細長ーい窓と30cm角くらいの小さな窓が一つあるだけで、窓にそのまま取り付けるわけにもいかないのです。

(たぶん)続く。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.12

木工家ウィーク

天候不良の中、うろうろと見て回らせて頂きました。
電気文化会館では郷ひろみさん他(笑)、一昨年ぶりの方数人と再開。僭越ながらまたモチベーションを頂いて帰りました。

最後に寄った、「ラシック」の椅子の展示の中に、T型の背もたれの真ん中に赤いチギリがリボンよろしく入れてある椅子がありまして。
なかなか可愛らしいデザインだネと、近くに寄ってみると・・・、ぷっっっと吹き出してしまいました。

題名。 「かえでちゃんのTバックチェア」。

だったと思います。驚愕のあまりにうろ覚えでスミマセン。

erosfurnitureという屋号。 
「傍目にはけしからんように見えるかもしれませんが、
本人はいたって本気です。」と。
で、なんと女性の方が作っているらしい(!)。

ワタシもこの歳になって、ウンウン、こういうのもあって良いよね、と思った次第。

でも、もし、ワタシと同じくらいの年齢のオジサンが作者だったら、全力で嫌悪していたと思うので、その点では自分の了見の狭さとポリシーの無さに勝手にガッカリしたりもしています。

ブログ発見。 エロスファニチャー~家具わしきエロス~
こっそり応援してますので頑張ってください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.06

2枚おろしの実践

先日の記事で紹介した、厚板を2枚にスライスしてぐるりと回す方法、紹介しておきながらきちんとやったことがなかったので、一度やってみました。

記事のとおり厚板を2枚にスライスし、おのおのから2枚ずつ時計回り(あるいは反時計回り)に1-2-3-4という具合で材料を切り出します。(説明がテキトウでスミマセン)

裏側。上から、ウォルナット、メープル、ジャーマンビーチ。ビーチは材料の関係で2枚おろしの方法によらず、別々の板から1-2,3-4のみ連続で取っています。

110606a

表側。2-3の間で、ブックマッチのような感じで木目が折り返ししているのが分かります。ウォルナットは裏を表にすればよかった。

110606b

やってみるとわかりますが(やって見なくてもわかりますか?)、たとえば1,2は木表を表側にするならば、3,4は木裏を表側にしなければいけません。ので、2と3の間で圧倒的に表情が変わってしまいます。また、木目の連続性についても、表~裏の厚みと、切り代として粉になってしまった分だけ、若干木目は変わってしまいます。

とてもカシコイ方法と思っていたのですが、材の色が途中で変わるような特徴的な板(白太や、変色した部分ををあえて入れた木取りとか)なら効果が高いと思いますが、単純に木目の連続性なら1-2-3-4を1枚の長い板から取った方が良いかもしれません。


関係ありませんが、毎度ながらモノを作っているのか屑を作っているのかワカランな、と自嘲する一コマ。

110606c

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.02

東京で薪買ってきた。

知らない人が見たら、

「・・・・ま、薪?」

と思われるようなものを、新幹線で後生大事に持って帰ってきました。

110602b

新木場でアマチュアに有名な「もくもく」。

2面プレーナー仕上げしていることもあって、正直、単価で見てしまうと若干高いかな~。
が、普通に「1枚」では買えないような高価な銘木を、小さく切り売りしてもらっている、と思っています。

奥の「量り売り」コーナーは、安いような気もしますが、ある程度目がないと選ぶのが難しい。
使い方をある程度想定した上で、収率(捨てる分)は割り切らないと後でがっかりすると思います。

関係ありませんが、雨にぬれる木材会館。率直な感想としては、結構キテる。

110602c

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.05.07

塗装中

オスモ2回塗り終了なう。

110507a

塗装はオイルに限らず、塗ってから組むやり方と組んでから塗るやり方があると思いますが、皆さんはどちらでしょうか。ワタシは原則、塗ってから組むが基本です。そうしない方が明らかに良いと思われる部分のみ、後に残します(組んでから目違いを払う框組とか)。小物などは、組手のすき間を油研ぎが埋めてくれることを期待して、組んでから塗ることもあります。

塗ってから組むことの利点・欠点としては、
○接着剤のはみ出しが目立たない。
○塗るときに無理な方向から手を伸ばさなくて良い。入り隅など込み入った部分が塗りやすい。
×塗ってはいけない部分(接合部など)の養生が面倒。
×組んでから目違いを払ったり、面取りをするとムラになる。

組んでから塗ることの利点は、ほぼこの反対ですかね。

気分的には、この中では<接着剤のはみ出し>が一番の理由です。
が、正直、作業小屋が狭いので組み立ててしまうと塗りの際に作業者の立つ場所がなくなるという特殊事情も大きく影響しています(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.04.03

Axminster修理状況

先日コケたAxminsterの復帰状況です。

ボルトが曲がってしまっていたので、M10のフツウの長ボルトに交換しました。オリジナルではここはクランプレバーが付いていて、締める-緩めるがワンタッチになっていたのですが、私の使い方ではあまり意味がないので、ノブスターを付けるだけにしました。

110402b

前後定盤の歪みは、結局調整で逃げています。写真ではそのように見えないかも知れませんが、出側の定盤を基準に、きちんと一様に0.5mm程度透いています。この状態で使って実害はありませんが、ちょっとコジってごまかしているところがあるので、そのうちシムを入れて調整していきたいと思います。

110402c


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.03.22

木工関連近況

(1)エアコンプレッサーの修理については、電話で見積もりの状況を聞きました。

「モーターに負荷がかかっているようです。修理は本体交換となります。
前回の故障状況とも合わせて、使用環境が適していないのではないでしょうか。」

見積り料だけを払うことにして、修理は断念し、新しいものに更新することにしました。
結局、エアブロー(木屑掃除)とネイラーくらいしか使わないことが判明しているので、思いっきりスペックダウンしてこちらにしました。

E-Value エアーコンプレッサー AM02-04N

以前からコンパクトさが気になっていた機種で、0.2kW、タンク4L、圧力0.8MPa、オイルレス、という仕様です。
第一印象としては、小柄な割に結構大きな音がします。また、小さなタンクなのに満タンにするのに結構時間がかかる、という感じです。スペック面からもシビアな使い方、連続使用は厳しいと思います。

(2)手押し・自動兼用機については、だましだまし使えるレベルまでは復旧しました。

まず、自動モードについては全く問題なく、機能と精度を維持している様子でした。

手押しモードについては、やはり鋳物が全体的に歪んでいるようであることが判明しました。兼用機ゆえ前後の定番はウィングよろしく1組の丁番で支持される構造になっているのですが、その部分に荷重が集中したようです。

とは言え、結局「調整」で逃がすしかないか、と悟り、1時間ほどああでもないこうでもないと調整したところ、こじって無理しているところはあるのですが、そこそこの状態にすることができました。ピンポイント的調整ではあるので、ちょっと設定をいじるとすぐズレるかもしれませんが、これで少し使ってみて、ダメなら丁番部分にシムを入れるようなことを考えます。

調整の要領は、読んでも役立つヒトがあまりにも少ない(普及率的に)と思うので、割愛させていただきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧