【木工と安全】その日の木工をやめるべき11の兆候 ほか
■作業中に手袋をすべきか否か。
知っている方も多いので憚られますが、知らない人がいると困るので書いておきます。
手袋は、一般的には人間を怪我から守ってくれる「保護具」と認識されています。しかしながら、工作機械を扱う際には要注意で、機械によっては、怪我をより深刻にする可能性があります。
例えばボール盤。素手ならば、万一回転する刃物に接触してもとっさにすっと手を引っ込めることが出来ますが、手袋をしていた場合、手袋のだぶつきが刃物に巻き込まれることがあります。テーブルソーでもルーターでも、回転刃を持つ機械は全般にこの「巻き込まれ」によって怪我をする、あるいは怪我がひどくする可能性があります。(想像してください。)
ダメなのを承知でそれでも手袋をするならば、綿の軍手よりも革製の手袋とかがまだマシだと思います。よく考えて、自己責任でお願いします。
安全云々以前に、寒い時は単に寒くて手袋をしたいことがあります。手がかじかんで満足に作業できずヒヤリとすることもありますが、そこまで寒い環境ではスポット的にでも暖房を検討することが望まれます。
以前TOOLCRIBブログに書いてあった、木工に際して、最も簡単な法則は下記の通りです。
(1)材木を移動する時、と、フィニッシュ(塗装)の時「だけ」手袋を着用する。
(2)機械を操作しているときは、絶対に手袋を着用しない。
TOOLCRIB.COM : Using Gloves in the Woodshop
■その日の作業をやめるべき11の兆候。
これも以前TOOLCRIBブログに書いてあった、「その日の作業をやめるべき11の兆候」。
(1) 怒りで何かものを投げつけた時。
(2) 空腹の時。
血糖値が低下すると注意力も低下するとのこと。
(3) 過労の時。10~30分の長すぎない昼寝が有効とのこと。
(4) 飲んでいる/ラリっている時(←ダメ、ゼッタイ)。
(5) 別なことでフラストレーションがたまっている時。
(6) 急いでいる時。
(7) 同じ間違いを繰り返す時。
(8) 普段より毒づいている時。
(9) 無理していると感じる時。
(10) よく集中力が逸れる時。
(11) 暑すぎる/寒すぎる時。
(12) (追加) 「中断できないと感じる時」
最後に追加された(12)項だけ逆説的ですが、いくぶん示唆的と思いましたので、イイカゲン和訳を下記に示しておきます。
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元々多くの木工家は、細部に過度の注意を払う、「コダワリ人種」である - 簡単に言えば、もともと病的に強迫的なのだと言える。
空腹であろうが、疲れていようが、イライラしていようが、「中断できない」と感じる時こそ、一息ついて深呼吸するサインなのだ。これは最も受け入れづらいサインだとは思うが、最も従うべき重要なサインであるとも言える。「やってしまわなければ…」という強迫観念は、あなたの「内なる警報」に耳をふさぐことになるからだ。
あなたのシゴトは明日になってもそこにあり続けるだろうが、あなたの指はそうじゃないかもしれない・・・。
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TOOLCRIB.COM : 11 Signs You Should STOP WOODWORKING (for the day…)
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