カテゴリー「旋盤奮闘記」の記事

2007.07.18

旋盤墨付け道具

070718a旋盤のセンターワークで、少し凝った意匠のものを作ろうと思うと、(私もそうですが)大抵の方はまずは型板を作って、そこから寸法を材料に写すと思います。でも、決まった形を何十本と作ることになると、もういちいち旋盤を止めて鉛筆で罫書くのさえおっくうになってきます。
そこで、TIPSと言うほどではないですが、その辺の端材を拾ってきて、罫書くべきポイントに、ノミでV字に軽くミゾを入れます。 以上。 完成。

070718bこんな風に使います。(実際は旋盤は運転していますが撮影時の安全のために停止しています。)左側の旋盤のハウジングに押し当てると、ほぼちょうど良い位置に来るようにしてあり、この治具を左手で持ち、鉛筆を右手に持って旋盤を回すと、ノンストップで全ての位置の罫書きができます。

つまらないことかもしれませんが、何十個も同じものを作ると言う時は精神的にもメゲて来ますので、作業の「ノリ」を阻害させないためにも、こういう工夫も時には大事かと。


ケータイで撮ったので画像が悪いのはご容赦下さい。

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2007.04.02

キャッチに関する考察(7)

ええ、どうやってシメようか、考えていました。

これまで、紆余曲折ありましたが、ポイントとしては下記の2点だったような気がしています。

(1)常にベベルが材料に接した状態で、切削する。切削開始時は、いきなり刃を突き立てるのではなく、ベベルがこつこつと触れる状態から少しずつ刃物を寝かせて、削り始める。
(2)材料の回転方向に対して切削ポイントが斜めになるようにし、木目に引っかかる危険性を回避する。

これで、特にセンターワークのかつ丸棒のような簡単な形状ならキャッチを食らう可能性はほとんどなくなると思います。

次にやっかいなのは、面の角度が場所により変化している形状です。入り組んだデコラティブな複雑な形はともかく、一見単純に見える緩やかな凸面や凹面でも、どうしてかキャッチを食らう時があります。今回はこれについて私なりに考えてみました。

(1)凹面
070402b例えば、左のような太鼓状の形状を削っているとします。刃物は、フィンガーネールのシャローガウジを想定します。(1)は横から見た図というか、普段我々が見ている角度の図です。左側(図中(b)の位置)では調子よく削っていたのですが、一番径の細いところをすぎるやいなや(a)の位置辺りでぎゃぎゃっと掘り込んでしまう、というのが自己流の初心者(=ワタシ)の最も一般的なパターンと思います。

これは、凹面の一番径の細いところ(便宜上、「頂点」と称します)で刃の当たり方が劇的に変化するからですね。

図(2)は90度見方を変えて上から見た図で、この図で刃の当たり方を考えてみます。普通の人なら、(b)の位置では進む方に刃物を傾けて、赤点線丸印あたりのベベルを接しながら、黒矢印当たりのポイントで削っていると思います。この状態では、頂点から左側では安定して削れるのですが、頂点をすぎて面の傾きが変わると、ベベルが浮いてしまい図中(a)のように黒矢印で示した点の辺りで刃物が点接触になってしまいます。これはマズイ。

水平に当たっていればその場所をガリガリと掘り込むことになりますし、多くの場合のように接触した点が少しでも傾いていれば、刃物はそちら側に引っ張られて、らせん状にぎゃぎゃぎゃと無惨な爪痕を残すことになります。

(2)凸面
なんとなく上記の凹面のキャッチは、感覚的にも分かる気もしますが、案外凸面でキャッチを食らってビックリする人の方が多いんじゃないでしょうか(ワタシだけ?)。

070402a同じように凸面を削っている図です。同じく刃物はフィンガーネールのシャローガウジ。図(1)で、(a)の位置では調子よく削れた当て方で、そのまま(b)の位置を削りにかかったその瞬間、坂を駈け上がるようにらせん状にぎゃぎゃぎゃとやられるパターンです。

またこれも図(2)のように上から見てみます。普通の人なら、この手の凸面は、刃物を大きく回転させて(a)のようにベベルを赤点線部分くらいに接するようにして削るはずです。この角度で調子に乗って(b)の部分を削ろうと思うと、当たり前ですが先に刃先が材料に接触し材料に食い込みます。かつ、その刃物は「\」の方向に傾いていますので、ついては、刃物は一瞬のうちに左の方向に坂を駆け上がるように食い込んでいく、という事になります。

上の数少ない例を見ても、上のように連続的に傾斜が変化する局面はキャッチの可能性が高いということがお分かり頂けると思います。じゃあどのように削るのが正解か、というのは私には話す資格もないと思いますのでここでは述べませんが。

・・・・・・・

木工旋盤というのは、「王道」がないと言われます。その代わり、各人が「考え続ける」ことがとても重要なのではないか、と思っています。上手くなりたいからと言ってやたらめったら回数や時間をこなすのではなく、自分のやったやり方とその結果を良く見て、「これで良いや」と現状に満足するのではなくて、もっと良くするにはどうするか?というフィードバックを、想像力を豊かにして常に働かせることです。

実際、これまで長々と屁理屈を並べてきましたが、ああでもないこうでもないと考え試行錯誤した結果、私自身がキャッチを食らう確率は、前に比べて格段に減っています。その意味で、この記事で最も得るものがあったのは、ワタシ自身ということになるかと思います(笑)。すなわち、「キャッチを防ぐ特効薬」というのは存在せず、常に材料と刃物が、立体的にどのように当たっているかを、常にイメージすることが(特効薬ではないものの)「万能薬」となり、自らが悩み考えた回数やその深さが蓄積され、自らの技術として活きてくるのではないでしょうか。・・・木工も同じですね。

(この項終わり。)

末筆ながら、コメント欄やメールでご指導や考えるヒントを与えて頂いた方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

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2007.03.24

キャッチに関する考察(6)

迷走街道ばく進中。

前回は、「刃物のベベルを沿わせて削る」ことが重要であることを説明しました。
ガウジ系の刃物ならばそれだけでかなり結果は変わってくると思いますが、スキューみたいな「鋭い」刃物だと、やはり不意に持って行かれる感触は残るのではないかと思います。もう少しハナシを続けます。

070323a_1唐突ですが、木工旋盤では、同じ材料からでも「棒」を作るか「鉢」をつくるかで、2種類の木取りの方法があります。左図の上の取り方は、centerworkと言って、「棒」を作る際によく取られる形です。木口が軸に設置され、木端の面がぐるぐると回るイメージです。下の取り方は「鉢」や「皿」を作る際に取られる形で、外周部分を削る時は木口と木端が交互にぐるぐると巡ってくることになります。

この図を見ても、旋盤以外の木工ではなるべく避ける「逆目状態の加工」というのが、どうしても旋盤では避けて通れないことが分かると思います。

下の左側の図は、逆目状態を模式的に疑似立体的に描いたものです。

070323bまず、図中(a)のように真正直に木目と平行に刃物を当てることを考えます。旋盤では、材木がもの凄いスピードでこっちに飛んでくるわけですので、この状態で逆目に当たると、木目の軟らかい部分に刃物が食い込んでしまい、キャッチの引き金となってしまいます。

そこで、旋盤の先生や教科書がよく言われるように、(b)のように刃物を斜めに当ててみます。こうすると、刃物の接触面が単一ではなくて複数の木目を横断することになり、(a)で起こりそうな「木目への食い込み」は起こりづらくなり、切削は安定し、キャッチが起こりづらくなることが分かります。


もう一点、この時に大事なのは刃物を斜めに当てながらも「ベベルを材料に沿わせる」ことを忘れないことです。

上の右側の図に赤点線で書き加えていますが、真正直に当てる(a)の当て方だと、赤点線の四角領域付近でベベルが材料にかなりべったり接するような角度を、比較的簡単に見つけることができます。しかしながら、斜めに当てる(b)の当て方になると、幾何学上べったり接することはできません。そこで、赤い点線で示したようにごく一部の接線が接するような角度を探すというイメージになります。(幾何学上は、線でもなくて点に近い状態で接している状態になるはずです。この辺りは「線で接する」という「イメージ」を持つことが大事です。)

この時、横方向について言えば、図示したようなスキューチゼルであれば、図示したように真ん中より少し短辺側(図では右側)に寄せるのが原則であると言われています。切削中、切りくずは刃物が接している部分、即ち赤点線の付近から出てきますので、この当たりどころは、切りくずを見ながら調整すれば良いというわけです。

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2007.03.22

お笑い吸塵アタッチメントⅡ

070321a先日の超即席吸塵アタッチメントの改良版、いや改悪と言うべきか(笑)。

この前のは旋盤のツールレストを流用していたので、サンディング時しか使えなかったのですが、サンディング時にも、ここだけもう一回手直ししたい、みたいなこともあります。

洗濯バサミの親分みたいなクランプ(名前忘れた)を使って、ツールレストの反対側にぱくっと固定できるようにしました。これでツールレストを付けたまま吸塵できます。

ワタシ的にはこれで当分「満足」かな!?

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2007.03.18

キャッチに関する考察(5)

迷走気味の本シリーズ、こうなったら行き着くとこまで。

とりあえずここまでで何故不意に横方向に持って行かれるような現象が起こるのか、はわかりました。
とりあえず、「書いてみる」ことでワタシは個人的にはもう、心の底から納得しています。 (ああ皆さんあきれないで~)

次にキャッチを発生させない削り方を考えると、どうしても、なぜ刃物が引っかかるか?の方を考えなければならないと思います。

070318a_1

唐突ですが、旋盤ではない木工で使う「ノミ」ですが、これは刃裏の平面性を非常に大事にします。もちろんそれは研ぐために必要なわけですが、ノミを使う際にも、この平面を基準にして掘り進めていくのが基本です。上図の左側の図は、刃裏の平面を使って「真っ直ぐ」削ることを示す模式図です。平面に刃裏をピッタリ付けることで、その先がいくら凸凹でも、この平面の延長で真っ直ぐ削っていくことができます。

いわば刃裏を治具というかガイドのように用いるイメージです。この時、削る人はノミを結構な力で下に押しつけながら刃を掘り進めているはずですが、もちろん刃裏がガイドとなって、いくら押しつけても深く掘れすぎることはありません。

(注:もちろん日本のノミは裏を中すきの状態にするわけですが、これは研ぎやすくするための策であり、刃先と中央以外の周囲の部分で平面が形成されていることはご存じの通り。)

旋盤の教科書に最初に書いてあり、よく言われるのは、「刃物のベベルを材に沿わせること」です(スクレーパ系の工具を除く)。右の図で模式的に示すように、これは上記の平面におけるノミと全く同じ考え方です。ベベルが材料に押しつけられることで、それ以上刃が食い込んでいるのを防ぎ、キャッチを防いでいるわけです。

当たる角度を一定にしてさえいれば、1回で削れる量はある量以下になるように、自動的に制限されるという表現が正しいかも知れません。ごく理想的には、上図の左側の角度を正確に保持していれば、ずーっと押しつけていても、ある程度削れてしまえば(図の鎖線のところまで)、後は全く削れなくなるという状況に到達するはずです。

というのは実は本シリーズの1日目で書いたことの繰り返しだったことに今頃気が付いたり付かなかったり。

でもプロ級のクリーンなカットを目指す前に、キャッチの起こらないことだけをまず目標に置くならば、小手先のノウハウや教科書的なセオリーよりも、この「ベベルを沿わせて削る」イメージを頭の中に持つことが非常に重要な気がしています。

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ポテチ鉢

070318a最近子供が大きくなってきて、お腹に多少たまるような、塩味のお菓子しか欲しなくなりました。で、こんなサイズの菓子鉢があったら良いかなと。ただナカトミの旋盤には少し手に余る大きさです。

イマイチやぼったいですが、このくらいの素朴な感じが好きなんだからしょうがない。でももう少し薄くしても良かったかも。

実は、ウェブログ上でキャッチについて考え中で、フェースワークにおけるキャッチってどんなんだったっけ?と思って久しぶりに挽いてみたというのが本音なのですが、結局センターワークと同じなのかなあと思ったりして。

建築材の端材のヒノキ。φ200mm、オイル仕上げ(まだ乾いてない)。

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2007.03.17

キャッチに関する考察(4)

実は、どっちの方向に進んだらゴールが見えるかよくわからなくなっていましたが、Woodturning.mieのtake@mieさんからコメントを頂き、すこし考え直すことができました。(ありがとうございます。)もう少し駄文を続けます。

まずお詫びと訂正。

前回、『工具の真ん中で削るのが基本的に「安定」である』と書きましたが、これは「間違った削り方」です。
「正しい削り方」は議論の最後に言及しようと思っていましたが、take@mieさんの言うとおり、もっと違う状態で刃が当たるのが「正しい削り方」です。

前回までは、特に横方向の力に着目し、刃の真ん中で削る方が「横方向に持って行かれる力が発生しない」、と書きました。その意味では正しいと思いますが、それが即ち「キャッチが発生しない」ということを意味しない、ということです。

ワタシの書き進め方が間違っていたのは、下記の2点のポイントに集約されると思います。

(1)キャッチの際の「持って行かれる力」は、刃物が引っかかる力(切削抵抗)をまず第一に考えるべきであり、横方向の力の発生は副次的なものである。
(2)工具の真ん中で削るのは、横方向の力に対しても「安定」に見えて実は「安定」でない。

(1)はまた後日考えるとして、話の流れとして先に(2)について考えます。
「安定」に見えて実は「安定」でないとはこれいかに。

前回図示した凸型工具、凹型工具ですが、いずれもど真ん中で削ると確かに横向きの力は発生しません。しかし逆に、少しでも真ん中から位置がずれると、急に横方向の力が発生すると言うことになります。言い換えれば、両側が断崖絶壁の峰に立っているようなもので、すこしでも足を踏み外すと横方向に持って行かれると言う状況です。

070317a

自動制御の理論に「ロバスト制御」という考えがあります。その中身は忘れましたが(笑)、本当に「安定」する状態というのは、ある程度の外乱があっても何らかの力が働いて、正常状態に戻してくれる状態を言います。上に概念図を示すように、ある状態からの変位を横軸に、その時のポテンシャルを縦軸にとると、安定な状態は図(a)のようであり、正常状態が最も安定していて、そこからずれると正常状態に戻そうとする力が働き、状態は正常状態であり続けようとします。

しかし、正常状態が図(b)のようにポテンシャル的に底ではない場合は、何かの外乱でどちらかにずれると、状態はあっという間にどちらかに転げ落ちてしまいます。図(c)のように「谷」が片側だけ、あるいはポテンシャル的に平坦ならばまだましですが、これでも正常状態に居続けることは、これ以外の「力」の介入が必要です。

前回説明した工具の真ん中で削るのは、まさに図(b)のような状態ですよね。その瞬間は「準安定」であっても決して「安定」でないというわけです。ということをもっともらしくクドクドと説明してみました。

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2007.03.15

キャッチに関する考察(3)

キャッチに関する考察、小難しい方向にトバシすぎた気がしますが、ごく簡単に言うと前回までのあらすじは下記の通りです。

(1)刃物は、ベベルが接するくらいに寝かせて被削材にアプローチすると、キャッチがなく安定して削れる。
(2)刃物は、右に傾けると左に、左に傾けると右に持って行かれる力が生じる。
   (注:とりあえず今はスクレーパは話から除外してます。)

今回は、刃物の形とキャッチについて考えます。

(1)凹型刃物
070315a_2
項目の呼称は仮称です。

上図の左側のような、ラフィングガウジのような工具を考えます。工具の形状を今回は大胆に省略して、右図のようなV字型形状とみなして考えます。通常、最も底の部分(図中 1b)を用いて削っていくわけですが、この部分がきちんと接している分には、工具は左右のどちらにも持って行かれることはありません。問題は、何らかの理由で底の部分を外れた場合です。図中 1a で示す左側部分だけがあたると、上記の2原則のうち(2)に該当し、工具は左に持って行かれます。同様に1cの右側部分だけが当たると、反対に右に持って行かれます。(図中、赤矢印。)

(2)凸型刃物

070315b_1
次にシャローガウジのように、フィンガーネール状に研いである刃物を考えます。上記と同様、形状を大胆にΛ型とみなします。この場合は上記と反対で、図中 2a の左側部分があたると、工具は右に、2cの右側部分だけが当たると左に持って行かれることが想像できると思います。2bの位置ならば、上と同じく安定です。

センターワークで起こるキャッチの代表例として、斜面(径が大→小と連続的に変わっていっている部分)を削っている時に、斜面を登るようにぎゃぎゃぎゃっと行く、というキャッチが、結構多いのではないかと思います(→恥ずかしい例)。これらについては、上記のどちらかの仕組みで工具が横方向に持って行かれて、径が大きくなっている分だけさらに食い込んで、そのせいでもっと横方向に強く持って行かれて、・・・(以後繰り返し)、という悪のスパイラルにはまってしまって起こる、と説明することができると考えます。

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2007.03.12

追記

木工旋盤について、どうしたらキャッチなく安全に削れるか考えていますが、私の数少ない経験で考えてしまうと、どうしても偏ってしまうような気がしています。

つきましては、皆さんのキャッチの体験談を募集したいと思います。
考察のために、(1)刃物の種類、(2)・材料の形状(削りはじめる前の形と、削ろうとしていた形)、(3)刃の角度などを簡単に説明いただけると幸いです。(写真、あるいは絵での説明を歓迎します。手書きのメモでも、こちらで再作画します。)

解決されている方については、どのようにしたか追記いただけると嬉しいです。
未解決の場合は、どうしたら良いか弊ブログで諸先輩にご意見を募ることもできると思います。
諸先輩の皆様におかれましては、初心者の頃はこんなのに苦労するんだよ、というのも歓迎です。

こういうのは、レスポンスがないと非常に寂しく、企画する方もその意味ドキドキですので、是非ふるってご応募下さい。


コメントか、あるいはメールにてお知らせ下さい。(確認のため、連絡できるメールアドレスを教えてください。)

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2007.03.11

キャッチに関する考察(2)

「キャッチの起こる法則」を求めて、とりあえず連載の2回目。前回は、縦方向あるいは角度方向のキャッチの起こらない安定な切削状態についてということで、記載をしました。今回は、横方向、あるいは幅方向のそれについて考えてみます。

070311a_1
図のように、円筒状の被削材に、平べったくて厚みのない仮想的な刃を、ツールレストでしっかりと保持して、当てることを考えます。

まず、図(a)はごく普通に水平に刃が当たっている状態です。刃に厚みがないので、前回の角度の議論は無視します。被削材の回転は、刃に対して真っ直ぐ下向きに力 を与えます。刃が水平なので、刃の縦方向にかかる力 Fm は、かかった力 と同じ方向で同じ大きさです。刃はツールレストでしっかり保持されているので、この方向の力に対しては、反力により力の釣り合いが成立し、刃はその状態で安定します。表現が正しくないかも知れませんが、少なくとも不本意に横方向に刃を持っていこうとする力は、この状態では発生しないということは感覚的にもご理解いただけると思います。

次に図(b)のように刃を斜めにひねった場合を考えます。(通常自分から好き好んでこんな事をすることはないと思われるかも知れませんが、そう思う方は思考実験としてお付き合い下さい。)
この状態では、同様に縦方向に力 を受けますが、刃が斜めなので、力は刃に垂直な方向 Fm と、刃に平行な方向 Ft に分解されます。刃の周辺に摩擦があれば刃は真っ直ぐ鉛直方向に持って行かれますが、摩擦がゼロ(あるいは少ない)とすると Ft は逃げてしまいますので、 Fm の力のみが刃にかかります。

070311c_1この力は刃と同じ角度のツールレストであれば受け止めることができますが、水平なツールレストだと、下向きの力は反力 Fm’ で受け止めまられますが、横方向の力 Ft’ は残ってしまいます、この横方向の力が、不本意に刃を横向き(この例ならば右方向)に持っていく推進力になるというわけです(左図参照)。

これが、横方向に不意に持って行かれる類のキャッチの、基本原理であると考えます。

続く(かな?)。

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2007.03.10

キャッチに関する考察(1)

木工旋盤で、キャッチをいかに克服するか(あるいは回避するか)というのは、大きな課題ではないかと思います。諸先輩方の多くは、トライアンドエラーでこの角度でこの刃物はヤバイ、というのを体験的に掴んでおられいるのではないか、と思います。初心者で、かつへ理屈好きな私は、「キャッチが起こる法則」というのがあるはずで、それが分かればキャッチなんて怖くない!はずだ!と考えるようになりました。

そこでこの数日間、あれこれ考えながら旋盤を回したのですが、結局のところ、ワーク(被削物)の形状や目的の形状、あるいは刃物の形状でいろいろな場面が考えられ、一概にこうという理屈めいたものはまだ得られていません。

今回は、、何回かに分けて私なりに考えたことをまとめてみたいと思います。私自身理解できていませんので、今回の一連の記事に結論を期待されると困りますし、誤った記載もあると思います。その辺りは是非、「随時ツッコミ歓迎」というスタンスで、諸先輩方あるいは、同じように悩んでいる方からもコメントを頂きつつ、理解を深めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今日は、「安定した切削とはどういう状態か?」を考えます。

070310a_3現在活躍している著名なウッドターナーを見ても、各人微妙に異なったスタイルを持っているように思えますが、特にRichard Raffanは、徹底してせん断型の切削にこだわったスタイルであるように思えます。上の図は、Raffanが写真や図で何度も説明している概念の基本形であり、ツールのベベルを支えにして安定した切削を得る手法の概念図です(再作画:ワタシ)。

まず最初、切削を開始する際は、まず(a)のように刃先が材料に当たらないくらい、鋭角にアプローチします。この状態では刃先が材料に届いていないので、ごつごつと当たるだけで材料は削れません(当たり前)。その状態から、徐々にツールレストを支点にして刃物を下げる(=持っている「柄」のお尻を持ち上げる)と、刃が当たるようになり、材料が削れ始めます(図(b)の状態)。この状態は、ある程度刃は材料に食い込んで削りつつも、刃物の根本(ベベル)部分は接していますので、何かの外乱があっても、急に深く刃が入るようなことはなく、最も安定して切削が続けらる状態です。

ここからさらに刃物を下げていくと、図(c)のような状態になり、刃は刃先でしか材料に接しなくなります。これでもツールレストが刃物を受けていますので、しっかり支えてやれば削ることはできますが、何かの拍子に刃が材料に食い込み、キャッチの引き金となる可能性がある状態といえます。

上記が、「縦方向」というか「角度方向」の基本的な概念と思います。

続く。

参考&オススメ文献

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2007.03.08

やってもうた~

070307aスクレーパ的なアプローチが一番安全であり、初心者のうちは安全なのが一番早い

なんて知ったようなクチを聞いたそばから、偶然に上手くいったときの仕上がりの良さに魅せられて、再度ガウジ+チゼル系にチャレンジしています。(スクレーパもきちんと刃付けすればもっともっと良いんだとは思うんですが。)

コツが掴めてきたと思ったんですが、ちょっと気を抜いたら、「ぎゃぎゃぎゃっ」と。 「やってもうた~」

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2007.02.23

お笑い吸塵アタッチメント

070223a必要は発明の母と言うべきか、いや「泥縄」と言うべきか、10分でできる、超手抜き吸塵アタッチメント。旋盤のツールレストを流用するので、サンディング時しか使えません(笑)。

そこら辺の角棒と、適当な大きさの合板を組み合わせてごくテキトーに作ります。角棒は旋盤で片側だけ丸くしてツールレストのポストに入るようにます。合板には掃除機の口が入るように穴を開けますが、自在キリがどっかにあった気がするんですが、探すのも面倒なのでバンドソーで「9」の字状に切りぬきました。

070223bこれらをクランプで適当な角度に組み合わせて、ツールレストの穴に入れて固定します。どちらもあまりタイトだと調整しろがなく、程々にルーズな方が良いです。

つくづく、私の「治具」にかける意気込みとセンスって、この程度なんだね~、っと。

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2007.02.20

久しぶりのくるくる

070220a_1
久しぶりの頼まれ仕事。これで数として3分の1くらいかな。
何でも数が多いと退屈しますが、これはいろんな曲面(局面)が含まれているので、退屈はしないですね。

この仕事は、安物旋盤を買ってイロハもわからない時期にお誘いを受けて始めたのですが、この仕事からは多くのことを学ばせて頂いたような気がしています。

最初のうちは、刃物の選択を間違い、思わぬところで「ぎゃぎゃぎゃっ」とキャッチを食らったりしました。試行錯誤の結果、粗削りを除いては残ったのはスクレーパ系の刃物ばかりで、スクレーパ的なアプローチが一番安全であり、初心者のうちは安全なのが一番早いのだとよくわかりました。


2/23追記  何か、ある特定の単語を含む記事を投稿すると自分勝手なトラックバックが沢山来るみたいですので、少し文意も含めて、変更してみました。

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2006.10.27

YouTubeな木工旋盤先生

YouTubeは、とかく著作権侵害などのダークな面がクローズアップされがちです。
しかし、私は最近、毎晩のように見ています。

私はいつもここからスタートします。ウェブログ "The Tool Rest" 。

以前、私は、木工旋盤は一度は先生に習った方が良いと思うと書きました。
しかしながら、そうできない事情や、そうできない地域の方もおられると思います。

この程度の映像であっても、とても参考になります。
どのくらいの深さで、どの向きに、どのくらいのスピードで刃を運ぶのか。

刃先の運び方が分かるくらい鮮明ならもっと良いのですが・・・。

spamと思われるかも知れないが、トラックバック送ってみます。

Thank you for very attractive links!!

Here's for you! -> translate by google

(いつもより英語直訳風に記しています。)

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2005.05.15

大量生産

050515A
やっとできた~。

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2005.02.03

ヒノキチオール.....

050203A今日もよく削りました。
ヒノキのにおいはきらいじゃないですが、連日だと食傷気味です。

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2005.01.08

正しいお盆の挽き方

久しぶりに木工旋盤の話題。

以前、「お盆」状のものを作る際に、どうやってネジ穴を開けず、傷も付けずにチャックするのか、当時は皆目見当が付かず、読者の方と議論させて頂いたことがありました(→このあたり)。先日、正解の一つを紹介されているサイトを見つけました。いつも拝見させて頂いているSoroさんのウェブログ「No Blog, No Life!」に、最近の記事でプレートの挽き方が紹介されています。(→こちら

3種類のチャックを使い、裏、表、裏と付け替えて最後にチャック代(しろ)を削り取るという訳ですね。
....これだけのチャックを普通に揃えるとなると、ワタシの場合本体の価格をゆうに数倍のオーダーで上回ってしまいますので、何とかこれに準じたことを自作の治具でできないかなと、不純なことを考えてます。

Soroさんのウェブログは、以前より拝見していましたが、お人柄のにじみ出たとても味のあるウェブログです。ご覧になってみて下さい。

ワタシの「リアルタイム木工旋盤奮闘記」も最近更新が滞っていますが、現在作業中の大物が片づいたらまたやりたいな~旋盤。

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2004.11.17

丸棒旋削治具

木工旋盤で精度良く均一な径の丸棒を挽くのは、フツーにやると案外難しいです。鉄工なヒトには分からないでしょうが。

041116A 041116A2
これは、丸棒詮索、いえ旋削治具です。
先日旋盤加工も扱っていますと紹介した"Tage Frid Teaches...."に書かれていたものを、私の旋盤WT-300用にアレンジしたものです。

使い方は、こちら。041116B

一目見れば分かると思いますが、これを見た時は個人的には眼からウロコが落ちる思いでした。
宮本家具工房の宮本さんが、Tage Fridとその本について、「彼の本のいいところは、「ウソがない」というか、本の通りに作って、上手くできる確率がとても高い。」と書いておられますが、この辺がまさに"Tage流"だなあと感心した次第です。

本にはこんな感じで、宮本さんも感心されているように、「”スキマができたときの直し方”とか、”ベルトサンダーでノミを研いでいる写真”、...」とか、他の参考書にはない、practicalというか、語弊があるかも知れませんが「良い意味でイイカゲン」なノウハウが満載です。

さて、治具ですが、ツールレスト類は外し、治具をクランプで旋盤台に固定します。手は写っていませんが、カンナをしっかり持ち、押し方向に力をかけます。洋カンナだと自然ですが、和カンナを使うと持ち方は反対になります。写真のように少しカンナは左右に傾けた方が良い結果が得られます。

径が異なる丸棒を作りたい時は、シムとして厚みの整った木っ端を底面の四隅にかませると簡単です。高さを自由に調節できるような改造を検討中ですが、ワタシの性格上必要になるまでやらないと思うので、とりあえずこの状態でアップしときます。

和カンナでやると刃口が傷むし刃もなまるので、専用の安いカンナを用意した方が良いと思います。

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2004.11.11

木工旋盤の入門書

木工旋盤は、少しだけ教えてもらいましたが、基本的に独学です。入門に適したテキストを探していますが、まずは有名なところでこれを買ってみました。
1561584177.01"Turning Wood with Richard Raffan"
裏表紙に「この本で何千人もの入門者が木工旋盤をスタートした。」みたいな文句がありますが、一体どれだけいるのか英語圏のウッドターナー。

さて、本の内容は非常に分かりやすく、入門書として非常に良いと思います。
特に感心したのは、「木の固まり」を「作品」に加工していく際に、どういう順番で、刃をどちら向けにして掘り進んでいけば安全でかつ綺麗に削れるのか、独特の図で順番が作例ごとに図示してあることです。
041111A右側に見える「コマ」を掘る手順を、左側の図で「通し番号」と「掘る方向」を図示しています。

作例も、いずれもエレガントで創作意欲を刺激されます。
チャックの方法と研ぎについては独立した章を割いて説明しておりかゆいところに手が届く構成です。

曰く、
「多くの生徒たちが、いわゆる『完璧な形の刃』を作ることができないと言って躊躇するが、大抵は、刃のエッジの鋭さの方が、もっと重要である。 この本にもいくつかの刃物の写真が出てくるが、それらは全然完璧なんてもんじゃない。 - でも、どれも十分良く切れる。」
「いつでも(切れなくなったら)悩まずにグラインダーの前に戻って刃を研ぎなさい。」

ワタシは旋盤の刃物もこれまではジャパニーズ水砥石でひいひい言いながら研いでいたのですが、思い直して今まで持っていなかったグラインダーを購入し、早速フリーハンドでしゃーっと研いで、そのまま挽いてみました。.....思いの外、結構切れるもんですね。Raffan先生。

というわけで、何千一番目かのウッドターナーを目指しつつ、"Turning Wood with Richard Raffan"のご紹介でした。

あと、この前紹介した"Tage Frid Teaches...."にも、少しだけスピンドルターンを中心に旋盤について触れられています。こちらは良い意味で「Tage流」で、独学でもできそうなノウハウが多く、これも役に立ちます。

他に推薦図書があれば、皆さんコメントで教えてください!

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2004.10.22

番組の途中ですがおぼんです(3)

041022B

またもやお盆....ではなくてこれはお皿ですかね。
同じくカツラ。オイルフィニッシュ(まだ乾いてない)。浸透性の高いオイルを塗ったら、下の黒っぽい縞が浮き上がってきてしまいました。

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2004.10.13

おぼーん(2)

041013A   またお盆。まだ未塗装。

前回と何が違うって、裏にネジ穴がひとつも開いていません。自慢になりませんかそうですか。
041013B

10/21 追記 前作のお盆が、「おやつ皿」になっているようなので、今回は安全と言われているシェラックを塗りました。
と言っても、ホームセンターに売っていた「油性セラックニス」という名称の、溶解済みのものなので、何が添加されているかは分かりませんが。(第一こんなに長期間溶解状態で保存できているのがまずアヤシイ。)
041022A

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2004.10.10

おぼーん

041010A    習作。ミニお盆です。外径170mm。
カツラ、オスモウッドワックス仕上げ。

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2004.07.25

木工旋盤WT-300のベルト交換

この木工旋盤は、誘導モータのベルト駆動式で空転時は比較的静かです。しかし、ベルト周期でぐわんぐわん...と騒音と振動があり気になっていました。

付属のベルトがいかにもくせ者です。もちろん中国製で、それは別に良いのですが、何故か2カ所もつないだ痕があり、しかもそのうち1カ所が2回つないだ形跡があります。(下写真)
040725A
....現物合わせで1本1本微調整してくれているのでしょうか?まさか。

接合箇所も周りに比べてごわごわしており、ベルト全体としても真っ直ぐでなく、回転中蛇行している感じがあります。ついては、ベルトを替えれば騒音・振動も少し良くなるのでは、と思い、交換をしてみました。

近くのホームセンターで合うものを探しました。購入したのはバンドーのVベルトで、「M-29」というサイズです(多分「M-29」と言えば各社共通サイズと思います。)値段は500円くらい。
040725B

付属のものに比べ、材質はかなりしなやかな感じで、接合部分はスムーズでもちろん1カ所です。

早速付け替えてましたが、これでピッタリです。
騒音・振動の方は、気分的にはかなり改善されました(特に振動の方)が、皆無にはなりませんでした。
ベルト起因じゃなかったのかな...。

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2004.07.15

旋盤のお稽古

旋盤を使い始めています。

とっておきのメープルの荒材から、バンドソーで角棒状に切り出し、そのままバンドソーのテーブルを45度傾けて四角断面の角棒を八角断面にしました。これを旋盤にチャックし、旋盤のスイッチを入れて削って行きました。

040715A

1晩目は、要領も分からず、写真の丸棒1本だけをひいひい言いながら1晩かかってやっと削りました。

2晩目は、こりゃあかんと思い、必要なバイトだけをきちんと腰を据えて研ぎ直してから取りかかることにしました。この旋盤に付属のバイトは基本的に2段研ぎなのですが、1段研ぎに直しました。大分勘がつかめたせいもあり、この日は研ぎの時間も含めて、1晩で楽々残りの2本を削ることができました。

しかし、研ぎは大事ですね。
フツーの水砥石で、フリーハンドで丸っ刃ですが、見違えるように切れるようになりました。刃の形状が様々なので、ちゃちゃっとタッチアップするくらいで刃が維持できたら良いなあと思って棒状のダイヤモンドヤスリを事前に買っておいたのですが、これでは刃は付きませんでした。

(7/17 いらん事をだらだら書いていたのを削除しました。)

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2004.07.12

旋盤一応設置完了

木工旋盤、買ったは良いが、置き場所をどうするかは、かなり悩みました(買う前に考えておくべきだった)。
結局、自動カンナ盤の上にテーブルを構築し、その上に置くことにしました。と書くと変な表現のようですが、自動カンナ盤は既に2×4材で自作したモービルベース(キャスター付きゲタ)の上に固定してあったので、その上に追加でテーブルを作ることにしたのです。

ここには、将来的には卓上手押しカンナが置かれるはずだったのですが、手押しカンナは、どうせならフロア型の方が良さそう、と最近判断するに至り、その予定はなくなりました。と同時に、そんな高くてデカイもの当面買わない(買えない)じゃん、という方向で気分的には落ち着いています。

040712A

現物合わせ+木ねじ多用で1晩かからずに作りましたが、こういう木工だけは我ながら上手になったなあ、と。
下の自動カンナへのアクセスがなるべくしやすいようにと、2×4材より細い、40mm角の「垂木」類を使用しました(製作に際し縦挽きするのが面倒だったので...)。華奢かなあと心配しましたが、見かけは思ったよりもさらに華奢になりました。剛性面でも若干不安ですが、旋盤作業くらいならばこれで大丈夫そうです。

高さは以前紹介した「バイステーブル」と合わせてあります。長物加工の際は、パイプを連結し、延長した先はバイステーブルに固定しようという目論みです。

040712B

設置場所を確保した上で、この旋盤を買って第1にすべきこと、即ちモーター固定部の改良に取りかかりました。
鯛工房 葛城さんに倣って、下に板かクサビをかました上で、ゴムバンドをモータの突起部に引っ掛け、下方向へ引っ張ります。クサビはとりあえずその辺の木っ端を挟んでみましたがそれでも十分効果があり、使いながら最適形状を詰めていきたいと思います。

これで振動と騒音は、ワタシ的には「夜中作業OKレベル」と判断できる程度になりました。

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2004.06.27

勝手にツールレビュー(4) - 木工旋盤

旋盤が来た次の朝、知恵熱で倒れてしまい、「木工禁止令」が出てしまいましたので、こっそり、今回の旋盤の機種選定の経過を、勝手にツールレビューとして、まとめてみました。

旋盤は、果てしなく奥深い領域のように思え、何となく踏み込むのを躊躇していましたが、作品の部材の一つとして、丸いモノが欲しいことが度々あり、購入を検討することにしました。とりあえず、簡単な形状の丸棒が挽ければ良いや、と言う観点で選ぶこととし、作業場スペース上、脚なしの小さめの物を探します。

(1) ミニ旋盤

LA200(画像はデルタ本家より)
欧米では、Midi LatheもしくはMini Latheと呼ばれる、作業台上にちょんと置いて作業できるカテゴリーの製品が結構あります。日本語ではミニ旋盤。いわゆるPenLahte(「ペン用旋盤」?)とは違い、もう少し大きくしっかりしています。ある程度評価が分かり入手できそうなところで下記3機種くらいがあります。

(a)デルタ LA200
(b)JET JWL-1014
(c)Teknatool Nova Mercury

これらは、本体だけでは長い棒を加工できず、家具用途には帯に短しという感じを受けます。しかし、延長ベッドという別売りアクセサリーがあって、これを付けると椅子の前脚くらいまでは十分対応できるようになります。ここが最大のポイントで、私が旋盤購入を考えたのもこのカテゴリーの製品を知ったからです。

デルタ、JETはほとんど同等の仕様です。Nova Mercuryはこのクラスで唯一、外側にフェースプレートを付けることで大口径の器を挽くことができ、利用価値が高いです。但し本体は残念ながら特に長さ方向に一回り小さい。

この中では、ワタシはJETが良さそうと思いました。理由は(1)デルタよりも軽量であること、(2)作りの細部がしっかりしているらしいことの2つです。重たい方が安定するとは思いますが、使用形態としてテンポラリーに作業台に置いて使うような形を考えていたので、持ち運びには軽い方が良いかと。(2)はあくまで風評です。

入手先ですが、デルタは個人輸入の他、日本の業者数社からも購入できます。JETは国内業者では扱いがなく個人輸入が前提。Nova Mercuryは国内で「池田」という木工旋盤関連の老舗から入手できるようです(ホームページはなさそう)。国外では見あたりませんでした。デルタとJETを個人輸入で海外数社に見積もってもらったら、どちらもまあ同じくらいのようでした。

(2) アジア製 廉価クラス

上記ミニ旋盤、特にJETのはかなり欲しかったのですが、今後バイトや付属品も買わないかんしな~、と思うと少し予算的に心細くなり、次にアジア製の廉価クラスの旋盤を探しました。ネット上の調査で出てきたのが下記の2種です。

(a)レクソン WL-12A
   (下位機種のWL-6Aは、無段変速ですがユニバーサルモータとのことです。)
(b)ナカトミ産業 WT-300

調べていくうち、だんだんこの辺りでも十分かという気分になってきました。パイプベースの物は基本的に剛性に劣り初心者向けらしいですが、初心者だしまあイイか、と。この前、旋盤をお借りした際に、単純な形状のスピンドルであればそんなに剛性や精度はなくても良いな、と実感として感じたことも一因です。(むしろチャタリング防止が先決。)

(b)のナカトミ産業のものが、多分一番安く、ネットで2万5千円くらいからあります。かなり機械に手を入れないとダメそうですが、ワタシは安さに引かれて結局これを注文してしまいました。もう一つ大事な理由は、パイプが2分割になっていて、普段は「ミニ旋盤」として使用し、長物加工の時はパイプを連結して使う、ということができることです(作業場が狭いので)。パイプ1本での全長は、830mmくらいです。また、期待通りこの機種は、外側にフェースプレートを付けて大口径の加工も可能という、仕様だけは欲張りな仕様になっています。
wt-300(パイプ1本状態。手前が延長パイプ。)

ナカトミについては、ウィークポイントと改造方法に関する情報が結構あり、これも背中押しの材料の一つになりました。今、鯛工房(旧「小国木材加工研究所」)さんの記事(こことかここ)を、改めて穴が開くほど読んでいます。実はこの辺りのクラスに目を向けたのも、鯛公房さんの記事を以前読んでいたからでした。
あともう一件 Craft House まなさん

(注:鯛工房さんの記事にもあるように、つまみ類は既に金属製に変わっているなど、大部分のマイナー不具合は既に修正されていることを付記します。)

(3) その他
その他、ホームセンターなどで、国内メーカ?のものがいくつか見られますが、評判がよく分からないのと、ナカトミの安さに目がくらんで、今回はパスしました。

まとめ
と言うわけで、「非ウッドターナー」向けの木工旋盤、お勧めベストバイとしては、ナカトミ...と行きたいところですが、デルタのミニ旋盤、ということにしたいと思います。JETも良いのですが、国内での入手容易さを考慮しパスします。

そういう私は既にナカトミなわけですが、ナカトミは、実際に数日触って考え、知恵熱まで出した結果として、この旋盤だけはホントに改造しないと使えないという結論に、近い将来に達するであろう気がしています。だから、オススメしないわけはありませんが、手放しではお勧めすることはできないと思っています。

但し、上述のように既に簡単に対処できる方法がインターネットなどで明示されていますので、それらを読んでこれくらいならできる、と思う方は、購入する価値があると思います。(まあ木工旋盤買おうと思う人ならダイジョブかな。)個人的には、2万円台で木工旋盤が手にできるというのは、それはそれでかなりスバラシイことだと思います。

旋盤メインの「ウッドターナー」の皆様には、もっと別な選択があると思いますが、あえて今回はあまり旋盤に重きを置かない人を想定してのツールレビューとしてみました。

途中から例によって、お勧めしてるのかしてないのかワケが分からなくなりましたが、とりあえず以上です。

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2004.06.25

一家に一台木工旋盤

注文していた木工旋盤が到着しました。
購入したのは、木工旋盤で最も安価(当社調べ)なナカトミ産業WT-300です。
(機種選定の理由は、また別途報告しますけど、何はさておき貧乏なので...。)

箱から取り出してそのまま地べたに置き、取るものもとりあえず、その辺の端材をチャックして、気が付いたら感情のおもむくまま削っていました。
試運転のつもりで、四角しかも長方形の材料だったので荒削りが時間かかりましたが、これがその感情の産物。題して、「ミニのべ棒」。
nobe1
名誉のために付け加えますが、全て目測のフリーハンドです。

例によって真夜中にやりましたが、騒音は、誘導モーターのベルトドライブなので空転時は静かです。但し切削時はちょっとうるさい。真夜中にはぎりぎり許容範囲ではないかと思います。全体が振動しているので、台を作って、きちんと固定すればかなり改善されそうな気がします。

何せ付属のバイトが8本揃いも揃って全然切れない。切削と言うよりはむしろ、何かバリバリとこそげ落としてる気分です。研ぎも把握できていない私が言うのも何ですが。

安物ゆえ、その他いろいろ気になった点はありますが、こちらの間違い・勘違いもあるかと思いますので、その辺はもう少し使って調整をきちんとしてから報告したいと思います。

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2004.06.20

旋盤注文しました。

あ~旋盤欲しいとか言ってたら、勢い余ってとうとう旋盤注文してしまいました。

この後、通常の記事に並行してリアルタイムで「旋盤奮闘記」をお送りします。
とりあえず、旋盤を究めることは考えず、作品の部材で、丸いモノが必要になった時に旋盤も使える、くらいのスタンスを目指します。

今日は、以上です。

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