旋盤から離れて、バンドソーのハナシの続き。
ワタシは、バンドソーは14インチのGrizzlyのG0555を使っています。私のメインマシンです。ここで自分なりの使用レポートを。

(1)ホイールのアライメントはほぼ文句なしです。既に調整完了状態で段ボールに梱包されて出荷されます。
(何と既に刃もセットされています)。本体はほぼ完成しており、組立て作業も簡単です。
(2)フェンスもそこそこ頑丈で問題ない。初期のGrizzlyはドリフトの調整ができなかったようですが、現行機種は改良されています。
その他、本体含め、調整が必要なところは、曲がりなりにも全て一応調整できる構造になっています。
(3)機械的な振動は少なく、騒音も小さい(空転時は全く静かです)。
(4)ブレードガイドはベアリング式で、調整もまあまあやりやすい。
(5)マイターゲージが少し貧弱。溝との間も少しガタがある。
(6)付属の刃はあまり良くないと感じました。付け換えましょう。
総評としては、星4つくらいですが、コストパフォーマンスにしたら星5つです。横切りが弱点ですが、バンドソーに期待するのも無理な分野ではあります。縦切りは満足できるもので、調整をきちんとしさえすればかなり精度はあり、自動カンナなしで手カンナだけでもいけそうな感じです。
総重量100kgくらいと非常に重いのですが、本体は棺桶みたいなデカイ段ボール1箱で配送されます。運送会社も2人がかりで玄関まで搬入してくれたようですが、妻のハナシでは最後は2人とも声をかけるのがためらわれるほど不機嫌だったそうです。
私の作業スペースは2階なのですが、そのままでは当然動かせないので、玄関でそのまま、開梱してさらに分解して上下2つに分割し、運びました。一人で運んだのでそれでも2回くらい階段で死にかけました。ライザーブロックの組み付けも一人でやりましたが、この時も1回くらい死にかけました。
購入検討のご参考に、特にバンドソーで特に気になる各部の調整機構について、写真で紹介します。

(1)ホイールアライメント(トラッキング)
上部のネジ(A)で上ホイールが前後に倒れる方向に傾き、下ホイールに対する平行度を調整できます。
(2)テンション
テンションはてっぺんのノブ(B)を回すことで調整します。テンションゲージが目安として付いています。
テンションレリースレバー(C)は標準装備です。
(3)ブレード周長
Grizzlyのブレード周長は、ライザーブロック追加時は、メーカー的には104.5インチが標準みたいなのですが、六角で固定ネジをゆるめて円筒状の部品(D)を回転させて上ホイールを上下させることで、標準的な105インチのブレードが使用可能です。
(7/14追記) この周長調整機構と、テンション調整機構は、結局同じところが動くので、両方をいじってしまうとテンションゲージの意味がよく分からなくなってしまいます。テンションゲージは「相対的」な目安と考えた方が良さそうです。
即ち、調整の際には、良く用いる刃幅のブレードを用いて、例えば1/4インチならまずテンションゲージで1/4表示になるようにテンション調整ノブを回しておき、以後は固定して触らないことにします。その上で、周長調整ネジを回して、適当な張力になるように周長を調整します。こうしておけば、刃幅の違うブレードに替える時に、テンションゲージが一応の目安になることになります。
「適当な張力」にする方法自体は、バンドソー所有者の共通の悩みです。律儀な方はテンションゲージと称するものが海外を中心に市販されていますので、これを購入すれば悩みは解消されるハズです。
ちなみにワタシはテンションもガイドベアリングも調整はいい加減です。どちらも緩めにして、「刃のおもむくまま」に切るのが、好みだったりします。(追記終わり)
(4)ブレードガイド

上部・下部とも、3ベアリング式です。前後、左右方向に調整可能。左右方向には、軸(E)を六角レンチで回すことでクリアランスが微動するようになっており、左右独立で調整できます。前後はマイクロアジャスター(F)(と言う名前ではあるがガタは多い)で調整します。
上部ガイドは、丸棒に沿って上下し高さ調整できます。個体差あると思いますが、ワタシのは高さを変更すると、左右ベアリングが微妙に狂うことが多く、いちいち調整をする必要があるところが残念。
(5)フェンス

フェンスは、アルミ製で片持ち式。手前のカムレバーでワンタッチでロックできます。「虫眼鏡」付きスケール入り(インチ、mm併記)。
重要なフェンスの角度の微調整ですが、フェンスの4つのボルト(G)をゆるめるとフェンスの角度が変更できます。調整範囲は必要十分です。
(6)テーブル

テーブルは、2カ所でサポートされており、固定ノブ(H)を緩めると角度が変更・調整できます。水平に戻す時には、一応ストップボルトが付いています。また、テーブルは上記の通り回転方向に若干の微動が可能です。
テーブル自体の固定ボルトをゆるめると若干ながら横回転方向に微動するので、マイターゲージ溝をブレードの平行度を調整することもできます。
(7)速度調整
速度調整はバンド掛け替え式です。高速のままで変えたことはありません。

下部ホイール部写真 … 「4インチダストポート(集塵口)標準装備」とのことでしたが、ご覧のようにただ単にどてっ腹に穴が開いているだけでした。こんなもんなんでしょうか。集塵機がないので分かりませんが、見るからに効果薄そうです。(早々にテーブル下に掃除機使用の集塵機構を付けました。気が向いたら紹介します。)
前にも書きましたが、この機種はオフコーポレーション社のKERVブランドのものと同等であり、値段はほぼ同じですのでモーターが日本仕様であるKERVの方を購入することをお勧めします。お互い、関東・関西と転勤もあるわけですし....。