カテゴリー「TIPS」の記事

2015.05.03

ゴーゴーイスの脚カット君1号

木工に凝り出して初期の頃に作った子供イスですが、あっという間に子供も大きくなり、意を決して足を切ることにしました。

クッションの分を入れたら、実質SHは510~520mmくらいでしょうか。
これで通常の机に向かうとかなり猫背になってしまいます。

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目標として80mm落としてフレームで420mmにすることにして、適当な材料でトースカンを作ろうと思ったのですが、思いつきで「鉛筆を取り付けるならノコを取り付けた方が手っ取り早いのでは?」と思い、作ってみました。

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とは言え、1×4材を4枚重ねてコーススレッドでネジ止めし、その上に両面テープでミニサイズのノコを貼り付けただけのシロモノ。ノコはアサリのないものを使っています。見た目頼りない感じですが、ゼットソーを発売している岡田金属工業所のものなので、かなり切れます。

試してみると、かなり良い感じです。
下にネットオークションで昔落札した中古の製図板を引いています。鉄定盤ほどしっかりしていませんが、手軽に平面を得るにはオススメです。

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この治具、欠点としてはものすごく持ちづらい(笑)。いろいろ試してみて「これだ!」と思ったのがこの構えです。人差し指で定盤に押さえつけて、他の指でノコを握って引き方向にノコを動かします。

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こんな感じで、4方向からこの治具で切れ目を入れて、その後フリーハンドで手ノコで切ると切れ目に沿ってキレイに切れました。 あとはいつも通り、ノミかカンナで大きめに面取りして完成。


と、このエントリーはここで終わりにする予定だったのですが、カット中に長男用のイスのホゾが一部緩んでいることに気付きました。
座面を外してみると、かなり重傷な様子。簡単にここまでバラバラになってしまいました。

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改めて、ホゾの具合を見ると、「ほぼ初心者の頃の第一作だし、機械もなくほとんど手作業でやってたので、まあ壊れても仕方がないな」、という感じ。作った手前、何とかリペアしてみたいと思います。

続く。

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2013.08.16

追記あり

跳ね上げ式老眼鏡の記事、一部追記しました。

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2013.08.14

跳ね上げ式老眼鏡

40歳を超えて、もう「アラフォー」と自称するにもちょっと恥ずかしい年齢になってきましたが、ここ数年、視力の低下をとみに感じております。趣味の木工もそうですが仕事柄も、ぐぐっと近くに寄せてよく見たい時が結構あって、そう言う時に近くに寄れないのがツライのです。

もともと強度の近眼なのでメガネを愛用しており、メガネを外せば相当近くまで見えるのですが、そうすると今度は遠くが全く見えず、歩くことさえ困難になってしまいます(裸眼で0.01くらい)。

ということで、跳ね上げ式の老眼鏡を作りました。

100均ショップの老眼鏡を買ってきて(+2.0)、

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(写真はキズつかないようにマスキングテープで養生しています。)

手持ちで最近使っていなかった跳ね上げ+クリップ式のサングラスを探し出してきて、

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両方を分解して、ニコイチで合体。

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ちょっとレンズが重たいし、もともと100均のものなので精度がイマイチですが、簡易的には使えそうな感じです。

<後日談追記>
これ、使ってみるともの凄く重たくて、5分もかけてると耳と鼻が痛くてクラクラしてきます。
100円じゃなければもう少し軽くて良いレンズがあるのか?少し市場調査してみます。

ので、本記事は今のところ保留としてください。

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2011.05.31

2枚おろしの効能

2010_02_maserung_teaser技術は高まってきたのに何となく見た目がキマらない、と思う方は、木目の使い方について一度見直してみると良いと思います。という上から目線。

額縁や引き出しを作る際、4辺を連続した1本の板から取って、取った順番に並べると木目が連続して美しく見えることはよく知られています。但し、1-2-3-4と来て、4-1が連続しないのは凝り性としては気になるところ。

小箱などを作る場合は、1枚の厚い板を2枚にスライスし、すべての材の木目が連続するように木取りする方法があります。こちらも良く知られていますが、バンドソーと自動カンナ、(できれば)手押しカンナの3点セットが揃っていなければ若干シンドイTIPSではあります。

2010_02_holzmaserung_1

解説の例: Continuous grain in drawers and boxes(上の写真とともに図面を拝借。)

上記以外にも、厚板を2枚におろせば木目そっくりさんの板がもう1枚できるわけで、作品が小物中心の方でもバンドソーは1台あると重宝します。
以下は、チョットだけ幅が足りない、と言うときに、なるべく木目が連続して見える木取りです。

1枚目。
110531a

2枚目をあえて3枚にリッピングし、真ん中を残します。
110531b

こんな感じの配置で、板矧ぎします。
110531c

接着してざっとはみ出た接着剤を削ったところ。
110531d
あんまり良い例ではなかったでしょうか。

接着部が水分を吸って膨張しているので、目違い払いは2~3日以上置いてからにします。

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2011.05.23

Axminsterの定盤調整

先日記事にしたとおり、ウチのヨーロッパ式の手押し・自動兼用機が立ちゴケして以来、定盤が狂ってしまって調子が悪かったのですが、重い腰を上げて調整したら意外とすんなり直りましたので報告します。

写真では分からないと思いますが、前後の定盤の高さ方向の平行度はほぼぴったり合っています。(長いストレートエッジがない(高くて買えない)のでアルミ引き抜き材で代用しています。)

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やったことは、上の写真の赤丸のところに1枚、0.3mmのアルミ板をシムとして挿入しただけです。

この機種は、ほとんどのヨーロッパ式兼用機と同じように、手押しと自動の切り替えの際には、前後の定盤をぱったんと開閉するのですが。

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110523d

開閉前後の写真をみていただくと分かるとおり(上から見た写真)、写真中A部が軸となって定盤が回転し、B部で受けるようになっているわけです。

こちらはB側。ロック状態。
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未ロック状態。(ロック機構(左斜めから挿入されている黒い偏心ボルト)に注目。)
110523f

B部の「受け」側はB1とB2の2つのボルトの頭で支持されており、ロック機構で固定されます。B1とB2のボルトの高さを調整することで、左右の水平度の調整や、前後の定盤の平行度をある程度は調整できるようになっています。

ここをかなり無理して調整したりしてごまかしながら使っていたのですが、やはり具合がよろしくなく、考えた末に最も手間の少なく後戻りできる方法として、A部の軸(ボルトで固定)とシャーシの間にシムをかますことにしました。

110523g

前後の定盤は互いに凸(両肩下がり)になっていたので、まずは後側の定盤をカッター胴に正確に合わせてから、前側の定盤が後ろ側と平行になるようにシムを入れました。0.3~1.0mmのアルミ板を用意しましたが、今回は0.3mmで十分でした。

久しぶりに板が定盤に吸い付く感触が復活し、結果は上々の様子。
頭に引っかかっていた項目が一つ減った気持ちです。

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2010.04.21

テーブルソーダブテール治具 他(追加あり)

■テーブルソーダブテール治具いろいろ。

ダブテールマシンと言えばルーターが一般的ですが、こちらはテーブルソーでダブテールを加工するやり方いろいろ。

TC : 7 Table Saw Dovetail Jigs, Plans, Methods and Videos

■ボックスジョイント(あられ組み)治具いろいろ。

テーブルソーを利用するプラン、ルーターテーブルを利用するプラン両方あります。メカメカしたのもあっておもしろいです。

TC : 19 Box Joint Jig Plans: Finger Joints on the Table Saw and Router

■ベッドフリープランいろいろ。

日本の住環境に合うのはあまりなさそうですが。

TC : 10 Bed Plans from Beyond: Space-Saving Loft Beds, Futons, Sofa Beds and More!

■オフコーポレーションBS-14モデルチェンジ。

オフコーポレーションから販売していたバンドソーBS-14が近日モデルチェンジとのこと。
目玉はオリジナルの「ドリフトフリー・バンドソーテーブル」です。

もともとこの機種はGrizzlyのG0555というバンドソーとそっくりさんで、G0555は私も使っているのですが、フェンスは六角レンチで微調整は可能でした。テーブルごと調整ができれば、マイター溝が有効に使えるようになりますね。今でこそフレーム構造の本格派が一般的になってきつつありますが、鋳造コラムタイプの中ではG0555自体は評判の良かった機種ですので、引き続き日本で入手可能なオススメ機種の一つになると期待します。

OTORO ドリフトフリー・バンドソーテーブル

■(追加)Mirkaの新しいサンダー。

ミルヒ・・じゃなくてMirkaから新しいサンダーが発売予定。「エアサンダーの感触を電気式サンダーで」、というのが触れ込みですが、動画で見る限り、かなーり静かなんじゃないかと思います。22V DCブラシレスモーターを採用し、箱型のパワーユニットで90~240V ACのいわゆるマルチ電圧対応。すでに欧州では出回っており値段を見ていると$500くらいになるのではないかとのこと。静音マニアとしては心が動きましたが、高いなぁ。

"CEROS"はコンパクト・エレクトリック・ランダム・オービット・サンダーの略のようです。

PW : Ceros: A Closer Look (動画あり)
Mirka : CEROS

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2010.04.05

カンナ台の樹脂コート 他

■カンナ台の樹脂コート。

伝統工法の大工さんなんて、さぞかし伝統の世界かと思いきや、削ろう会でも「非・木材」のカンナも多く見られるそうで。皆さん研究熱心だと思います。
見よう見まねされる方は離型材をお忘れなく。

鏡面仕上げの鉋台。
鏡面仕上げの鉋台。2

■トライパワー自動カンナDX 発売開始。

先日紹介した自動カンナのDXの方が正式に発売開始になったようです。
ちょっと紹介文が前回見たときと違うような気がするんですが・・・(予感的中:笑)、それでもデジタルリードアウト付は魅力的です。他に動力を使わずに袋を接続して集塵できると書いてありますが、使い勝手がよければ(詰まらなければ)、そちらの方も個人的には魅力的です。

P-TOOLS : トライパワー電動工具 自動かんな盤DX

■スポークシェーブ テーブルソー用スライドテーブル、ルーターテーブル。

スポークシェーブより、テーブルソーウィング部分に取り付けられるルーターテーブルが発売。(OYA-Gさんブログで教えてもらいました。)テーブルは鋳鉄、フェンスはアルミ押し出しと見られます。ルーターはプレートを用いずに直付けですが、よく考えたらプレートが外れることのメリットは少ないような気もします。
加えて、新しく、右側用のスライドテーブルを発売されています。アルマイト製、伸縮式・定寸ストッパー付きフェンス装備。
ちなみにワタシの考えていた「テーブルソー合体ロボ化計画」の最終段階に近いです^^;。

リブロスデルムンド: ルーターテーブル (RT-100)
リブロスデルムンド: スライディングテーブル(ST-1400) 

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2010.04.02

木製ルーターリフト 他

■木製自作ルーターリフト。

ルーターリフトは良いらしいとは聞きますが、なかなか高価で手が出ません。こちらは自分で作った人たちの作例。ルーターリフトの経験はありませんが、テーブルの上からビット交換できるかどうかが実は機能として重要かも。
ちなみにテーブルソーウィング式のBenchDogだと、テーブル下のルーター本体にぱっと手が出せるので、ワタシ自身はあまり買う価値を感じなくなってきました。

TOOLCRIB : 8 Free Router Lift Plans, Build Notes and Videos

■SketchUpから型紙を起こす方法。

FW : Printing Templates--Two Approaches

■新しいキックバック防止機構。

リンク先に指摘されていますが、SawStopは近代希なすばらしい発明ではありますがもっと危険なキックバックを防止するものではありませんでした。これはキックバックが発生すると「壁」が瞬間的に立ち上がって作業者を防いでくれるものです。

材の送り速度、送り方向の急激な変化を検出し、SawStopと同じようなシステムで壁を「射出」するようです。逆に「壁」に当たって「うげっ」とならないように、写真のような長ーいプッシュスティックを使うのだとか。

FW : Miracle Shield Blocks Kickback

■テーブルソー即席ゼロクリアランスプレート。

簡単にゼロクリアランス状態を作る方法。この方法は良いことは良いんですが、多くのテーブルソーでフェンスが使えなくなる問題があります。ルーターテーブルでも有効ですが同じ問題あり。

WoodSmith : Zero Clearance Saw Table Top


■改良型大入れ継ぎ(DIY版)。

なんと説明して良いかわかりませんが、ダボ併用で大入れの強度を上げる仕口の提案です。効果のほどは不明(材によって変わると思う)。

Woodsmith TIPS : Locking Dowels for Dadoes

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2010.03.19

目から鱗のローテクアジャスター 他

本日は画像なしです。

■ローテクなルーターフェンスマイクロアジャスター。

目から鱗のルーターフェンス用マイクロアジャスター。
リンク先の写真でひとめで分かると思います。要は再現性だと我が意を得たりという気持ちです。

Heartwood : Do I need a micro adjuster on my router table fence?

■和ろくろ体験。

デイリーポータルZはniftyの悪ふざけサイトですが、かなりDIY濃度が高い気がします。
これも「題名のノリだけで走ってるやろw」、と言う記事の中の一つですが、なかなかできない体験だと思います。

デイリーポータルZ:これからの弁当男子は弁当箱から手作りだ!

■簡単ボール盤延長フェンス。

貧相に見えるけど、こういう治具が好き。(というかワタシでも作れそうな気がする。)
WS : Drill Press Auxiliary Fence

■ボール盤をルーターに。

後で読む。タイトルは大げさですが、ボール盤の延長テーブルなど便利な治具いろいろ。
TC : Turn Your Drill Press Into a Router: 8 Free Plans!

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2010.03.08

ルーターテーブルフェンスフリープラン ほか

■ルーターフェンスの自作フリープラン12個。
あとで読む。
TC : 12 Router Fence Plans: From Split Fences to Micro Adjusters!

■リブロスデルムンド 特別セール第一弾。
いろいろお安いです。4/5まで。
http://www.delta-mokkoukikai.com

■Veritasの作里カンナ。
05p7501s1a

かっちょええ。見た目だけかと思ったら結構「使える」との評判も多いようです。
今ならセットでお得セール実施中。
Veritas® Detail Rabbet Planes

■卓上型テーブルソー 口コミ・ベスト7

Bshr4100rt

卓上型のテーブルソーについて、ネット上の口コミを集計した結果ベスト7。
ただし海外版ですので、購入の際はほとんど個人輸入が前提になります。

1位は上写真のBOSCH 4100。いち早く工具レスの割刃を装備したモデルです。以下、結果だけご紹介。
2.Ridgid TS2410LS
3.Dewalt DW745R
4.中古のハイブリッドorコントラクターズソーを買え。
5.Ryobi BTS21
6.トラックソー(レール付き丸のこ)を買え。
7.Hitachi C10RA3
8.Makita 2703
9.JET JBTS10BT3

なぜか9位までありますが、4と6は正確には卓上型テーブルソーではありませんので、辻褄は合っているようです(笑)。

TC:Top 7 Portable Table Saws: a Benchtop Table Saw Comparison

以下、Rocklerの最近のブログ記事からTIPSを2つご紹介。

■「テンプレートから等しく○○mm離れた線」を描くTIPS。
Washers1
写真を見たら明らかですが、「あっ」と声が出てしまいました。Basicとありますがこのくらい常識でした?
Back to Basics : Offset Tracing

■賢いルーターの収納法。
Rbgoodbitstorage
これも写真を見たら明らかですが、空間的に効率的かどうかは抜きにして、たくさん数が増えてくるとパッと見て視覚的に分かりやすそうです。
Back to Woodworking Basics: Smart Bit Storage

(追記:写真に写っているような小さい材料をルーターで加工するのは危険です。ルーター加工は大きい材の状態で行い、しかる後に適切な大きさにカットするようにしてください。)

私からのTIPSですが、ビスケットジョイナーも、端材に各サイズごとに穴をあけ、断面が見えるように半割にしたサンプルを持っておくと、ビスケットサイズの選定の時に役立ちます。

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