Axminsterの定盤調整
先日記事にしたとおり、ウチのヨーロッパ式の手押し・自動兼用機が立ちゴケして以来、定盤が狂ってしまって調子が悪かったのですが、重い腰を上げて調整したら意外とすんなり直りましたので報告します。
写真では分からないと思いますが、前後の定盤の高さ方向の平行度はほぼぴったり合っています。(長いストレートエッジがない(高くて買えない)のでアルミ引き抜き材で代用しています。)
やったことは、上の写真の赤丸のところに1枚、0.3mmのアルミ板をシムとして挿入しただけです。
この機種は、ほとんどのヨーロッパ式兼用機と同じように、手押しと自動の切り替えの際には、前後の定盤をぱったんと開閉するのですが。
開閉前後の写真をみていただくと分かるとおり(上から見た写真)、写真中A部が軸となって定盤が回転し、B部で受けるようになっているわけです。
こちらはB側。ロック状態。
未ロック状態。(ロック機構(左斜めから挿入されている黒い偏心ボルト)に注目。)
B部の「受け」側はB1とB2の2つのボルトの頭で支持されており、ロック機構で固定されます。B1とB2のボルトの高さを調整することで、左右の水平度の調整や、前後の定盤の平行度をある程度は調整できるようになっています。
ここをかなり無理して調整したりしてごまかしながら使っていたのですが、やはり具合がよろしくなく、考えた末に最も手間の少なく後戻りできる方法として、A部の軸(ボルトで固定)とシャーシの間にシムをかますことにしました。
前後の定盤は互いに凸(両肩下がり)になっていたので、まずは後側の定盤をカッター胴に正確に合わせてから、前側の定盤が後ろ側と平行になるようにシムを入れました。0.3~1.0mmのアルミ板を用意しましたが、今回は0.3mmで十分でした。
久しぶりに板が定盤に吸い付く感触が復活し、結果は上々の様子。
頭に引っかかっていた項目が一つ減った気持ちです。
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コメント
こんにちは、
写真だけであまり理解できていませんが、とにかくバッチリ直って良かったですね。心のしこりもなくなり、これで気兼ねなく取り掛かれますね(笑)
ん、他にもある?
投稿: 松本 | 2011.05.23 21:13
松本さんコメントありがとうございます。
簡単に言うと、低いところにシムをはさみました、と言うだけです(笑)。
手押しはやはり木工の基本ですね。きれいに通ると気持ち良いです。
投稿: forest | 2011.05.24 02:07
こんばんは♪
うまく調整できてよかったですね。
我が家のJETは相変わらず定盤がねじれたままです(x_x)ゞ
先日DIY修理を試みましたが、余り思ったような結果を得られていません。オフコさんは調整してくれると言っているので再度送ってみようかと思っています。
投稿: | 2011.05.28 22:29
上の投稿は自分です。入力忘れたまま送信してしまいました。(x_x)ゞ
投稿: スプラ | 2011.05.28 22:30
スプラさん コメントありがとうございます。
JETはご苦労されている様子ですね。
ものが良ければ、日本の趣味の木工の福音となる機種だと思いますし、ワタシもタイミングが違ったら買っていたと思います。
幸いオフコさんが良心的な対応をされているようなので、うまく直ることをお祈りしております。
投稿: forest | 2011.05.29 01:55