カンザワ エックスビット
訳あって32mmφの穴を開ける必要が発生し、ホームセンターに行きましたが、31mmと33mmはあって何故か32mmが置いていないようです。
中途半端な径あるいはある程度以上大きい穴を開けるときは「自在錐」と呼ばれる工具を使います。文字通り、自分で穴径を調整できる錐です。例えばスピーカーボックスの穴を開ける際などの10cm単位の大きい穴を開けられるタイプもあります。
今回はカンザワのエックスビットを使いました。
こんなビット。一般的な自在錐よりも小径の穴を開けるように設計されています。中央のナットを緩めて、刃を左右に出し入れします。
これは先端にネジが切ってあるタイプですが、このタイプだとボール盤や電動ドリルで使う場合、ネジでビットが材に不用意に食い込んでロックしてしまってにっちもさっちも行かなくなったり、あるいは危険なことになることがあります。ので、下の写真のように先端のネジの部分をヤスリで落としてしまって使います。ヤスリはフツウのヤスリで構いません。ワタシは店頭にこれしかなかったのでこれを買ったのですが、ネジではなくて錐形状になっているタイプもあります用途に応じて探してください。
以前は木工入門書や某所のカタログに何回も見かけられた基本的なノウハウですが、最近見ないようなので書きました。
なんちゃってグッズに見えるかも知れませんがさすがにカンザワ製、削り具合は割と良好です。被削面がグズグズになることもありません。ただし広葉樹材では若干ケムリはモクモクし良い香りがします。写真は真ん中くらいで穴がちょっとズレているように見えますが、バリを防止するために表・裏から迎えに行ったためであり、ビットのせいではありません。
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コメント
木工錐の先端のドリル、あれって、じゃまですよねぇ。
なぜ、あの機種だけ残っちゃったのか、不思議です。
ねじの切ってない木工錐も、あることはあるのですが、めったにみませんね。
アメリカではフツーに売っているのに。
ただ、アメリカだと全部インチ径だから、買えないの。
それにしても、よくネジを削りましたねー。
ネジだけ削るのって、すごく大変だったでしょ。Σ(・ω・ノ)ノ!
投稿: むーじょ | 2011.04.25 19:12
むーじょさんコメントありがとうございます。
知識では、手動つまりクリッコの類で穴開けする時に安定すると聞いていますが、クリッコ自体は電動工具に押されて、売り場の片隅で埃をかぶっているように見受けられます。
ワタシも昔は逐一先端の形状を見ながら買っていたのですが、最近買ってないのでうっかり確認せずに買ってしまいました。
投稿: forest | 2011.04.26 00:50