サイコロの中にサイコロ 他
■SawStopの対抗馬となりそうな、新しい安全機構のプロモーション動画。
テーブルソーの新しい安全機構で、刃から約1インチ以内に近づくとブレーキが作動し、1秒以内に刃が停止するとのこと。SawStopのように一度動作するとクラッチとブレードがおシャカになってしまうということはありません。その代わり、瞬時に停止はしませんが、現実解としてこちらの方が好まれるかも知れません。付加機構として紹介されている、吸塵機構や切り終わりに材料が落っこちない仕組みは、発想的にはトリトンの流れを汲むものです。
残念ながら未だ製品は市販されておらず、技術の詳細は明らかでありません。提案元のWhirlwind Toolはハードウェアを製造・販売するつもりはなく、機械メーカーからライセンス契約を結びたいということのようです。
レトロフィットで、既存のテーブルソーに付加できるならば売れるかも知れません。ただカバーを付けないと動作しないと言うのであれば、考えものかな。
(追記)この安全機構がどれだけ有益か分かりませんが、このおじいいさんの材料の押し方は危険だと思います。
■サイコロの中にサイコロ。
中のサイコロは真ん中の窓からは出し入れできず、一体成型でカットラインもありません。
これを作者は極めて一般的な機械・・・種明かしするとボール盤-だけで作ります。動画の途中で思わず「なるほど~」と思ってしまいました。
サイコロの中にサイコロ、の中にサイコロ、の中にサイコロ・・・も技術的には可能?
以上、ToolCrib Blogより。
■OTOROクランプ
アマチュア木工家の間では有名なオフコーポレーションが、OTOROという独自ブランドを立ち上げました。
現在ラインアップを取り揃え中といった格好で、特殊な形状のルータービットが主ですが、このパイプクランプはちょっと気になります。ユニークな構造はともかく、IRWINもポニーも作りが雑なので、日本的に丁寧に作られていると良いのですが。現在、発売記念!で6個セット1万円弱。
■Popular Woodworking誌が選ぶ、今年のBest New Tools 2009。
以前から少しだけ思ったのですが、このBest New Tools、個人的にはあまりピンと来るものがありません。
個人的に賛同できる、あるいは興味を引かれるのは、
BENCHCRAFTED Tail Vise
SAWSTOP Contractor Saw
VERITAS NX60 Block Plane
くらいかな。
Kregのは先日触れましたが一式セットはどうにも高価で、ビット、あるいは考え方だけを流用したいです(笑)。
詳細はリンク先で。
PW: Best New Tools 2009
■(追加)フクロウの中にフクロウ。
年始に里帰りして、こんなものを見つけて買ってきました(子供が)。
フクロウのおなか部分が透かし彫りになっているのですが、サイトの写真ではよく見えませんが、何と、ふくろうのお腹の中に、子供のふくろうが掘られています。「歯医者さんで歯を削る細いドリル(ルーター)で彫っています」とのことですが、小さいのは千円ちょいで売られているんですよ。
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コメント
先日もポニーのクランプに使う1/2インチの
ガス管(銀色)をホームセンターで購入しました。4m物をカットしてネジを切ってもらい
ました。
オフコなどでブラックパイプを買うより
大分安いです。
ただ、パイプのせいではないと思いますが
使用後はクラッチ部分がパイプに食い込んで
しまって玄翁で叩かないとフリーにできない
ことがあります。
今回のOTOROクランプ、ハンドルの形状が
私には力が入りにくい感じがします。
私のように、きつめのホゾを組むためには
ポニーのハンドル形状が合っているように
思います。
ただ、国内でこういう物が出てきたことは
歓迎したいと思います。
投稿: acanthogobius | 2010.01.07 12:46
acanthogobiusさん
どこかの諺(ジョーク)の通り、acanthogobiusさんクラスの年季が入った(失礼)ウッドワーカーでも、まだクランプは足りないのですね。
パイプクランプは、パイプを流用するため安価であるという宣伝文句がついてますが、日本ではパイプの入手経路が限られ、思ったより安くならない点はかねてから不満に思っています。
パイプにクラッチが食い込むのはパイプのせいか分かりませんが、テコの要領でクラッチを緩めるパッドのようなものは市販されていますね。私は乱暴ものなので作業台の角に縦に「げしっ」とクランプごと擦り叩き付けて外しています。
あと、いつか紹介したIRWINのパイプクランプは、各部材がポニーより一回り大柄なせいで、どれだけきつく締めても素手で緩めることができます。
両端がクラッチ式になっていてネジ切り不要な点と、大柄で安定性がある(板矧ぎ中にコロコロしない)のが良いです。ただ、作りが若干ポニーより粗い気がするのと、大柄のため場合によっては取り回しに劣り、個人的にはポニーが好きです。というか愛しています。
http://woodwork.cocolog-nifty.com/woodwork/2005/03/irwin.html
投稿: かんりにん | 2010.01.08 09:17
最近は色々新しいタイプのクランプが登場して
いますが、Forestさんも愛するポニーをもうしばらく使って行こうと思っています。
IRWINの記事も拝見しました。
こういうタイプもあるんですね。
でも、ネジが切ってあると、つないで長くすることもできるので便利です。
ホームセンターで見ていると、キャスター付きの機械をゴロゴロ転がして来て、作業しています。カットとネジ切りが同時にできるようです。今回はカット3箇所、ネジ切り2箇所で
700円でした。今回はネジ切りは片方のみに
しました。
投稿: acanthogobius | 2010.01.08 10:46
acanthogobiusさん
ポニー良いですよね。決して「頼れる」という感じではありませんが、機能と形、重量、そして価格のバランスが絶妙なんだと思います。
あとはBesseyでも安い方(ユニクランプ)が好きで、機会を見てもう少し買い足そうと思っています。華奢な印象ですが軽くてひょいひょい使える感じが良いです。
最近ではアマチュア木工家の興味はパラレルクランプに行ってしまったようですが、個人的には高価すぎて本数を揃える気になれません。昔はみんなポニーポニーって言ってたのになあ(遠い目)。
投稿: かんりにん | 2010.01.08 16:10