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2009.08.21

木口・木端削り台(シューティングボード)

見映えが悪くて紹介するのは控えていたのですが、最近この手の情報がなくなっているような気がして紹介してみます。手カンナで、木口や木端の直角および留めを出すのに使う治具です。「削り台」とか呼ばれると思いますが、私のはボロすぎて名前を付けるのも恥ずかしいくらいです。欧米では「シューティングボード」ですが、押して削れるように向きが反対になっています。

1.木口・木端削り台
090821a
きちんと四角く製材した板材に上写真のようにきっちり直角になるように板材を接着します。以上で完成です。

使い方ですが、事前準備が要ります。
(1)まずカンナの下端と、(台尻から見て)右側の面(こば)を、きっっっちり直角になるように調整します。これにより、右にコテンと倒してカンナを置いた時に、下端が正確に鉛直になります。

(2)治具は良く平面の出た作業台で使うのが原則です。作業台にクランプなどで上の治具を固定し、緑色の四角の位置に材料を置き、右側からわずか(コンマ数ミリ)はみ出るような意識で手で保持します。

(3)赤色の四角の位置にカンナを右に倒して置き、治具からはみ出た材を削るつもりでシャカシャカと削ります。最初材料の直角が出ていなければ、削れるところもあれば削れないところもあります。全面が綺麗に削れれば、直角が出ることになります。カンナに変に力をかけて、下端面が斜めにならないようにします。

木口も木端もこれで削れますが、木口は、良く研いだカンナと多少の根性がいるでしょう。

2.平留め木口削りアタッチメント
090821b
材料を留め(45度)に削るためのアタッチメント。ダボで脱着可能にしています。
これもおなじように材料を置きシャカシャカと削っていけば、留めが出ます。

3.大留木口削りアタッチメント
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何というか分かりませんが「大留め」でしょうか、箱の側板を留めで組むような時などに使うアタッチメント。
材料自体を45度斜めに保持するように滑り台状のものを同じようにダボで削り台に固定します。

木工を始めた初期の頃に、合板とワンバイ材で作ったものです。多少(かなり)狂ったり欠けたりしていますが、結局作り直すことなく今でも使っています。機械が増えてくるとだんだん使わなくなりますが、バンドソーとこの治具だけあれば基本的な製材は可能なのです。

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「TIPS」カテゴリの記事

コメント

forestさん こんにちは

なるほど・・・
機械ばかりが先行していますが鉋もそうですが基本的な道具のような気がしてきました^^;

簡単な作りでもいいのでまずは作ってみないと何も始まらないし何も解らないのかもしれませんね。

角度の微調整機能でも付けれればあとからの調整が楽かもしれませんね。
今まで興味がないことだったので見落としていると思いますが、洋書(ShopNotesなど)に何かあったようが気がします・・・

投稿: 田中 | 2009.08.21 08:40

田中さん
見て頂きありがとうございます。

昔は「手づくり木工事典」などに、ほぼ毎号掲載されていたのですが、最近はネットでも見なくなりました。ワタシのは、それらよりもはるかに簡単(手抜き)です。が、こんなものでも一定の役には立つという意味でご紹介しました^^;。

角度の微調整も、全体をガリガリ削ることで対応可能です。

私も正直、治具作りは好きではありません。個人的には、(1)シンプルな治具を(2)まあ今回限りでもいいやと思って作ってみる、ということかと思っています。

投稿: かんりにん | 2009.08.21 09:32

機械を買う前は同じような物を使っていましたし
隠し蟻組み継ぎをするような場合は今でも使います。

しかし、鉋やノミの研ぎが今一なので、あまりうまく行きません。

それと、どうして台の方を削ってしまわないのか、未だに
自分の中で納得の行く答えが見つかっていないのです。
指物師に聞いても、彼らは体で覚えていることなのかも
しれませんが、良く分からないのです。
理屈ではないのかもしれませんが。

投稿: acanthogobius | 2009.08.21 12:37

forestさん こんにちは

これだけ簡単な作りなら出来るかもしれません(笑)

紹介いただいてありがとうございます。
やっとやる気が出てきました。

あるとないとでは大違いですよね!

投稿: 田中 | 2009.08.21 12:39

acanthogobiusさん

台が削れないのは、カンナの刃が付いている部分より外側の部分(カンナ刃の耳と、台の部分)が削れないからだと理解しています。但し下端の角度=鉛直が他の理由で規制されていることが大前提です。(文章で説明するのは難しいですが伝わりますでしょうか・・。)
ワタシが通っていた木工教室では、力のかけ方が悪かった初心者さんのおかげで、この面がナナメになってしまっている削り台がたくさんありました^^;。

田中さん

木工初めての人が手加工でこの治具を作るには、実はそのために治具が要る^^;という、驚愕のニワトリとタマゴ関係が存在するのですが、田中さんのところくらい機械が揃っていれば、機械で簡単に作れます。機械のない方も、ホームセンターで製材済みの材料やカットサービスを上手に使えばできると思います。

投稿: かんりにん | 2009.08.21 13:38

うーん、良く分からないんです、すみません。
これ用になにか特別に台を調整するのでしょうか。
台の底面に刃先より出っ張っている所があれば
普通の板は削れないはずですよね。

forestさんのようなタイプの留め台は常に鉋が鉛直に
立った状態で使うので、まだ使い易いと思うのですが
指物師の多くが使うのは台その物が留めに切ってあって
鉋を、その留めに合わせて(つまり斜めにして)使う物
です。
こうなると、留め台そのものが削れない理由がますます
分からないのです。

投稿: acanthogobius | 2009.08.21 15:18

acanthogobiusさん

ワタシ自身はカンナの下端は特に調整はしてません。カンナを作業台から浮かせない、即ち下端面の鉛直を第一に確保することで、「ある程度以上は削れていない」という言い方が正しいと思います。

指物師の使う治具の詳細が分かりませんが、下記のサイトのようなイメージだと思います。
http://www.geocities.jp/woody_music/howto/kanna-jig3.htm

上の作例では、カンナの刃幅に合わせて作り、カンナの下端の両肩が治具の上に乗り、そこの部分は削れないという理屈ではないかと思いますが・・・。

(作例のように2面を支持するタイプは少なく、1面支持が多いとは思います。)

投稿: かんりにん | 2009.08.21 16:00

追伸。
そういえば、forestさんが言われるように刃より外側の
部分よりも中の部分を一段低くしてある図を見たような
気がします。
つまり、鉋の底面が凹に反ったような状態にしてある図です。
台に当たるのは鉋台のサイドだけということです。
でも、これだと、やはり普通の板は削れないから、
使い分けているのでしょうね。
それでも、鉋を斜めに傾けて使う時どうなるのか
今一、納得が行っていないのですが。

投稿: acanthogobius | 2009.08.21 16:02

forestさん、ありがとうございます。
2面支持だと、大分理屈に合って来ましたね。
ただ、鉋の引き終わりの所(一番手前)の縦の桟に
鉋の刃が引っかかることはないのでしょうか?
うーん、しつこくて、ごめんなさい。
頭で考える前に、やってみろ、と言われそうですね。

投稿: acanthogobius | 2009.08.21 16:19

acanthogobiusさん

コメント欄で文章のやり取りではもどかしさ満点ですね。

縦の桟の部分は削れると思います。ただし、数回削れたらわずかに凹になって以後削れない、ということでしょう。

指物師については、あるいは適宜治具を直しながら使っているということかも知れません。

投稿: かんりにん | 2009.08.21 17:32

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