アメリカのモーター規格(2)
先日のエントリーで、NEMAフレームの数字部分の意味は分かりましたが、後につく接尾文字については意味が分かりませんでした。違うサイトの説明http://www.eemotors.com/motorsnema.html
から、関係する部分を訳してみます。
昨日の説明と重複している部分は省略します。
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NEMA接尾文字(数字の後ろに付く文字)
C = NEMA Cフェースマウント (リジッド台座あり・なしの指定あり)
D = NEMA Dフランジマウント (リジッド台座あり・なしの指定あり)
H = 同じフレームのF寸法より大きいF寸法を持つリジッド台座のフレームである場合、添字のHを付けない。
例えば、56Hベースは、NEMA56とNEMA 143-5Tの取り付け穴が付いており、標準的なNEMA56シャフトを持つ。
(訳注:うーん・・・意味不明。別のサイトには下記のように書かれており、こちらの方は理解できます。
H=56フレームにたまに使われる。56、143T、 145Tのいずれの寸法にも適合する取り付け穴を持つ台座であることを示す。)
J = NEMA Cフェース、ネジ付きシャフトポンプモーター
JM = 特定の寸法とベアリングを持つ、閉結合ポンプモーター
JP = 特定の寸法とベアリングを持つ、閉結合ポンプモーター
M = 6-3/4インチ フランジ (オイルバーナー)
N = 7-1/4インチフランジ (オイルバーナー)
T, TS = T,TSの後に何も文字が付かなければ、Integral NEMA標準モーターのシャフト寸法。
TS = ベルト駆動負荷用の、「短軸」NEMA標準モーター。
Y = NEMA非標準台座。寸法を明示する図面が必要。
Z = NEMA 非標準シャフト。寸法を明示する図面が必要。
NEMA接頭文字(数字の前に付く文字)
NEMAフレーム番号の頭に付く文字あるいは数字は、製造業者によって決められます。NEMAフレームとは関係がありません。例えば、LEESONのフレーム番号に付くL56は、モーターの全長を示しています。
取り付けの注意 (この項 省略)
取り付けの種類
・リジッド台座
本体にボルト止め、溶接、あるいは鋳造で固定されており、モーターが設備にしっかり固定される。
・弾力的(Resilient)台座
モーター取り付けハブや台座に絶縁あるいは弾力性のあるリングを持ち、振動や騒音を吸収する。導体がそのリングの中に埋め込まれて、回路をアースする役割を果たす。
・NEMA Cフェース (接尾文字:C)
シャフトのある端面が機械加工されており、直接ポンプその他の機械装置と接続できるようになっている。モーターの表面にねじ切りされており、ボルトは設備側からモーターのネジ穴にねじ込まれる。
・NEMA Dフランジ (接尾文字:D)
取り付けのための溝が付いたフランジ。取り付けられる設備の方にねじ切りをし、ボルトはDフランジを通って設備側にねじ込むようにする。Dフランジのキットはいくつかのメーカーが取り扱っている。
・MおよびNマウント (接尾文字:M、N)
噴霧器のポンプやオイルバーナー用の専用フランジ。最近は家禽の餌やり機?にもよく使われている。
・Extended through-bolt
負荷が取り付けられるように、モーターの前か後ろにボルトが突き出している。これは主に小さいダイレクトドライブのファンやブロワーに使われる。
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以下略。
専門じゃないのでわけが分からないところは、一部訳が投げやりになっていますがご容赦下さい。
フランジマウント、すなわち、モーターのシャフト面を機械にネジで固定するタイプは、末尾にCかあるいはDの文字が付くことになります。
TAMA CRAFTの芝地さんがGrizzlyのバンドソーで苦労された際に、G0555はCフェースマウントであると述べておられたと記憶しています。入手に苦労したと記述されていましたが、あちらでも一般的ではないのかも知れません。
追記:
先日、「2桁のフレーム番号は1馬力以下である」と記載しました。コメント欄でも指摘がありましたが、今日では、最も大きい「56」のフレームには1馬力以上のモーターが載せられることもあるとのことです。例えば、3馬力、あるいは5馬力なんて言う例もあります。2桁のフレームは"fractional frame"と呼ばれることがありますが、一方で"fractional motor"と言えば、1馬力以下のモーターを意味します。(馬力が分数のモーター、ということかと思います。)
これは技術の進歩(小型化)よる変化かと想像しますが、呼称としては若干紛らわしく、現在はあまり2桁と3桁の違いはあまり意味を持たないと考えた方が良さそうです。
このあたりは「モーターフレーム寸法のナゾ」http://www.motorsanddrives.com/cowern/motorterms2.htmlを参照してください。
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コメント
私が読んでもよく理解できないものをよく翻訳されますね。脱帽です。
なんだか複雑ですが、多分木工機械に使用されていると言う限定になれば、同じようなタイプが使われていると想像されますので、情報さえあればそんなに複雑でないのかもしれませんね。
何はともあれご苦労様でした。
投稿: 松本 | 2009.06.26 09:25
松本さん ありがとうございます。
仰る通りで、「木工機械にはこのタイプとこのタイプが使われていて、それはこのメーカーから購入できます」、あるいは「日本のこのモーターを改造して使えます」、みたいな言い方ができれば一番と思いますが、いかんせん自分自身がよくわかっていないので^^;、皆さんに教えてもらいながら、基本から「お勉強」しているというのが実状です^^;。
投稿: かんりにん | 2009.06.26 09:47