キックバックの原理と割刃
テーブルソーは木工三種の神器として数えられる有用な機械ですが、個人的には趣味であれば「最後に」導入されるべき機械だと思っています。それは主に安全面からの個人的な考えですが、手作業を前提にすれば、バンドソーを先に買った方が、汎用性が高く怪我をする確率はずっとずっと少ないはずです。
(※今まで黙っていましたが、このブログはバンドソー信者を増やす目的のために設立されたブログです^^。)
少なくとも、基準面て何?とかキックバックって何?とか、言う方は、テーブルソーを買う前に検討した方が良いと思います。
下記のビデオは、キックバックが何故、どういう状況で起こるかと、割刃(riving knife)の効能について、わかりやすく説明しています。従来のスプリッターに比較し、割刃はブレードに付随して動き、ブレードとの間隔が狭いので材がはさまれにくい利点があるとのことです。
Fight Kickback with a Riving Knife
最後の方でキックバックの実演があり、見てる方もヒヤッとします。木材の代わりにスタイロフォームを使い、よく吟味された環境で実験しているので、良い子はマネしないでください、と書いてあります。
実際は発泡フォームじゃなくて、重たい広葉樹が吹っ飛んでくるわけですから、ひとたまりもないです。お互い趣味の木工なら、怪我はしたくないものです。(あっという間に家族から禁止されますからね!)
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コメント
ワークセンター2000を使っていた頃に動画と同様なキックバックを経験したことがあります。
この時は、薄いベニア板をカットしていましたが、反っていたのでブレードの上に乗って飛んで来ました(^^;
ルーターでも2度程経験していますが、幸いなことに、怪我はありませんでした。
もし、指が無くなったら木工は止めてしまうでしょうね。それにギターも弾けなくなってしまいます(^^;
しかし、画像のスプリッターが気になりますね!
Spokeshaveもモデルチェンジで似たようなスプリッターになったので、旧型にセットすることができるかどうか聞いてみます(^^;
投稿: monaco | 2008.12.08 02:28
monacoさん
沿ったベニヤ板ですか。想像するに恐ろしいですね。
Spokeshaveの新モデルは割刃ですね。ULが絡んでいるらしい?ので、欧米のテーブルソーは今後急速にこちらにシフトしてくるものと思います。
旧型も交換できると良いですね。
投稿: かんりにん | 2008.12.08 09:44
はじめまして。ブログの方は以前から見させて頂いておりました。キックバックの動画がちょうどありましたので貼っておきます。怖いですね。
http://www.rockler.com/product.cfm?Offerings_ID=18056&TabSelect=Videos
投稿: た~じぃ | 2008.12.08 12:43
た~じぃさん はじめまして。お名前はかねがね、拝見しておりました。
動画情報ありがとうございます。
飛ばす前のおじさんの表情がめちゃくちゃびびってて怖そうです。
何でも「職人芸」でちゃちゃちゃっとやってしまっても良いのですが、治具を工夫することも大事ですね。
投稿: かんりにん | 2008.12.08 13:14
Spokeshaveの新型テーブルソー(MH110LG)のライビングナイフを旧型(MH110R-30)に取り付けることについてリブロスデルムンドへ問い合わせた結果ですが不可能とのことでした。以下、長谷川さんからの返答ですが残念でした(^^;
やはり、ワークセンター2000のブレードカバーを改造してみます。
>ライビングナイフ(ブレードガード)もトラニオンに取り付けますが、そのトラニオンの構造がMH110R-30と違い、その取り付けはできなくなっています。
投稿: monaco | 2008.12.08 21:57
monacoさん spokeshave情報ありがとうございます。
やっぱり後付は難しいようですね。
まあ、まだriving knife装備のテーブルソーは出てきたばかりで評判も分からないですし、機能面でももっとこなれてくると思いますので、じっくり次の機種をウォッチしたらよいと思います^^。
投稿: かんりにん | 2008.12.08 22:40
こんばんは はじめまして田中と申します。
monacoさんの所から参りました。
キックバックはまだ体験が無いので実感が解りませんが、ビデオ見ました。
凄いですね!
あんなの食らったらひとたまりもありません。^^;
カットした端材がするすると走ってきた事はありましが、あんなに飛ぶもんなんですね。
ゴーグルじゃなくてフェイスマスクでも付けないと危ないですね。(笑)
なるべく正面に立たないように気を付けないと・・・
いい物見せていただき有難うございました。
投稿: 田中 | 2008.12.11 17:56
田中さん はじめまして。
欧州では、「内臓破裂する危険性に比べれば、指先を怪我する方がまだマシ」という考え方があるそうです。何とも恐ろしいセリフですが、そういうものたちに囲まれて作業していることは常に頭に置いておきたいと思います。
投稿: かんりにん | 2008.12.12 00:18
おはようございます。
まだ、木工で怪我をしていないので危険に対して意識が薄れて行きがちですがこの記事を見てよかったです。(木工初心者)
こんなに危険だとは知りませんでした。
これからももっと意識して作業したいと思いました。
有難うございます。
投稿: 田中 | 2008.12.12 07:44
田中さん こんにちは。
ワタシも実はテーブルソーは持っていないので身をもって体験したことはなく、そういう意味では「耳年増」です^^。
辛気くさいかも知れませんが、木工の安全に関する話題は、これからなるべく収集していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
投稿: かんりにん | 2008.12.12 15:57