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2008.10.27

カンナの下端調整(1) どちらが正解?

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上の図は、稚拙で申し訳ありませんが、機械の「手押しカンナ」のセッティングの基本の考え方を示す図です。右側の定盤に材料を乗せて(送り側定盤)、右から左に送ると材料がある厚み分削られ、左側の定盤に乗ります(受け側定盤)。この時に、図のように削り代と同じだけ受け側の定盤を高くしておくことで、削った後の材料がそのまま真っ直ぐに受け側定盤に乗り、途中で上下にぶれることなく、端から端まで真っ直ぐな材料が得られます。

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上の考え方は理屈は通っていますが、日本のカンナをある程度習った方なら、ちょっと違和感を感じると思います。日本のカンナは、一般的には上の図のように、台頭=削った後の材料が触れる側を少しだけ空くように仕込むのが通常だからです。

台が狂って台頭が出っ張ると、途端に調子が悪くなります。理屈はともかく、不思議と台頭は空いていた方が良く削れるのです。(用途により接するように仕込む場合もありますが、またの機会に後述します。「接する」を越えて「不正に出っ張っている」と読んで下さい。)

以下は私の考えですが、引いて使う和カンナの場合、台頭側の台は普段は定盤としては機能していないというか使っていないのだと思います。(構造強度的な面を除いて、なくても良いということ。)あえて使うとすれば、カンナの引き終わりのわずかに数十cmはどうしても台尻側は離れてしまいますので、最後の引き終わり部分に、ここの部分を使います。

初心者の方は、引き終わり部分だけで削れすぎて凸に、あるいは角がダレてしまうことで悩む方が多いと思います。これは台尻側が離れてしまってカンナが不安定になるために起こる現象です。このことを頭にイメージして、引き終わりだけは力のかけ方を変えて、「真ーっ直ぐ後ろに引ききる」イメージで引っ張るか、あるいは台を下に押さえ込んで引いてきたところを、最後だけ、重心を移して台頭の部分を下に押さえ込んで、台頭が材料に接するようなイメージで引ききると、このありがちなクセを克服することができます。

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