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2007年4月に作成された記事

2007.04.29

Eurekazone EZ スマートガイド レビュー (1)

パネルソーとユニソーとスライド丸ノコを兼用できるなんて思わせぶりなことを書いてから、かなり時間が空いてしまいましたが、やっと触る時間ができたのでレビューをしたいと思います。

Veneer1bigブツはEurekazoneという会社のEZ Smart Guideという製品です。

この製品群の根幹となるものは、高精度で頑丈なアルミ製のレールです。その他、このレールの上で丸ノコを走らせるためのハカマや、ルータをセットできるようなキットが同時に発売されています。これらは自由に組み合わせて使うことができ、レール自身もコネクターで無限に延長することができます。

この辺りでピンときた方が大半と思いますが、もっと簡単に言うと、丸ノコ機能に関して言えば、FESTOOLの丸ノコ+レールのシステムを、丸ノコ別売りでもしくはレトロフィットでやってやろうということです。FESTOのそれは日本では驚くような値段ですが、丸ノコを持っていればFESTOの数分の一の値段でできることになります。

最初はよく分からないので、とりあえず100インチセットを購入しました。その他数点を同時に購入しているのですが、とりあえず100インチセットの方から紹介します。

まずはレール。
070429aこちらが表。真ん中の凸がレールとなり、この凸に沿って丸ノコやルータが走ります。両端に白いアルミサッシのビードみたいな部品が見えますが、これがこのレールのセールスポイントの一つ。FESTOをご存じの方なら既にお分かりでしょうが、この部品はアンチチップエッジと呼ばれ、丸ノコの刃の際を押さえることで、材料のささくれを押さえてくれる仕組みです。購入時一番最初にこの部分をわずかに共切りすることにより、際ぎりぎりを押さえるようになっていることもFESTOと同様です。思ったよりも硬い材質でできており、わずかにレール本体とはツライチではなく、クランプするとぐっと押さえつけられるようになっています。
なお、真ん中の凸に黒い部品が付いていますが、これはストップブロックでセットには含まれておらず、別売です。

070429bこちらが裏側。
このシステムのもう一つの売りは、裏側に2本のスロットがあり、ここにシステマチックなクランプ類をセットできることです。写真はセットに標準付属のスマートクランプという名称のクランプで、ネジ一本で位置固定と材料クランプを同時にできるように考えられています。セットには2個付属しており、別売りで買い足すことも可能です。

070429c真横から見ると、各部品の位置関係がよく分かります。似たような単なる丸ノコ定規ならベニヤ板でも作れますが、これだけの機能をこの厚みにシステマチックに組み込むことは難しいのではないかと思います。

ここまで見てもFESTOを強く意識した製品のように見えます。さらにレビュー第1回目で書いて(バラして)しまいますと、どうもこのレール、FESTOのレールとコンパチブルらしい?
※ どこにも明記はされておらず未確認情報です。別途調査中。

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2007.04.24

でかっ

海外通販でテキトウに選んだら、ものすごくでかかった。 どうしよう。

070424a

下が、ホームセンターで売ってる3本セット。いわゆるミニチュアセット。
真ん中が、今まで持っている中で一番大柄なラフィング。
今回は、一番上のサイズのが3本。
参考までに、一番上は60cm定規です。

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2007.04.12

安全な木工(1)-危険な機械ワーストテン

一部に大ヒットの「静かな木工」、「スピード木工」に続く新シリーズ。 木工と安全については、書きたいとずっと思っていました。

木工も「趣味」のうちならば、効率よりも安全性を重視したいと願います。何せ変に怪我しようものなら、ウチなら即ヨメから木工禁止令が出ますからね!ただ経験も少ないシロートですので、集中連載するほど書けることはなく躊躇していたのですが、「木工と安全」について、気が付いたら随時少しずつ書いていく形で、書き溜めていければと思っています。

欧米で、機械中心の木工がメジャーであること、そして教育機関にも立派な設備が揃っているらしいこと、何よりそれらを使用する前には徹底した安全教育があるらしいこと、などは、あちらの事情に詳しい方のサイトを見ていると何となく理解できます。

では、かの国で一番アブナイ、あるいはアブナイと考えられている機械は何なのか?Tool Crib Blogの記事に見つけることができました。

この記事は外部リンクまで見ていくと相当量でなかなか読み切れないのですが、ネット上のアンケートで一番危ないと思われている機械のワーストテンは、こちらになります。

ワーストワンは「あなた」。つまり機械を使うヒト自身、らしいです。
・・・この辺のセンスはひとまず置いといて、以下、
テーブルソー
シェーパー
チェーンソー
ルーター
手押しカンナ
バンドソー
ノミ(これだけ何故か手工具)
ラジアルアームソー
(手持ち)電動丸ノコ

以下、卓上丸ノコ、エアネイラー、サンダー、グラインダー、と続きます。
上位ランキングで日本で一般的なのはテーブルソー、ルーター、手押しカンナくらいですから、妥当な印象でしょうか。一部のドゥーパーさんたちでは、チェーンソーもポピュラーかも知れません。

さらに統計的にどの工具がもっとも事故件数が多いか、という記述もあります。明確なデータは示されていないまでも、ある医者の言うところでは、やはりテーブルソーが飛び抜けて件数としては多く、2位が卓上丸ノコあるいはスライド丸ノコのようです。ただし、程度としては後者の方がひどい傾向にあり、

「(卓上丸ノコあるいはスライド丸ノコの事故は)大抵の場合、指は切断されている。テーブルソーの事故は傷は深いが、指が残っている事が多い。」

と述べています。

Too Crib Blogが補足するように、テーブルソーでの怪我が多いのは、最もよく使う機械であるがゆえ、件数としてそうなっているだけと言うことが十分考えられます。怪我の深刻さについても、指を切るよりもキックバックで内臓破裂の方がもっとタチが悪い、という考えをどこかで読んだ記憶もあり、そちらにも説得力があります。


とりとめもありませんが、今日は、この医者のコメントの続きでシメたいと思います。

怪我する人は、大抵、ワタシみたいに中年ないしはリタイア世代です。それで、彼らは異口同音にこう言うんだな。
「いつもはこんなやり方、絶対しないんだけど、今日に限っては・・・・。」

(以上、テキトウ和訳:ワタシ)

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2007.04.08

Spoke Shaveブランド

ネット環境も十分でない頃から、デルタを始め木工機械輸入のパイオニアであられた「リブロスデルムンド」さんより、Spoke Shaveなる新ブランドが発売されました。

手始めに、キャビネットソーと、据え置き型の手押しカンナ3機種が発売されるようです。

3HPのユニソークラスが30インチフェンスで19万円、
手押しカンナはそれぞれ、
6インチのオープンレッグが7万円、
クローズドキャビネットが9万円、
8インチのクローズが15万円と、なかなかのコンペティティブプライス。

手押しカンナはどう見てもデルタと全くうり二つです。最近供給が不安定らしいデルタの、中国工場からの直接のOEMでしょうか。(4/13訂正:詳細は下記。)200Vが配線できれば8インチも夢じゃない価格ですね。

それはそうと、大丈夫かデルタ。

リブロスデルムンド/Spoke Shave : http://www.delta-mokkoukikai.com/

※4/13追記
外見からのみ判断するに、そっくりさん関係としては、下記の図式ではないかと思います。
 キャビネットソー: Grizzly、 気になるフェンスはShop Foxですか。
 手押しカンナ  : 6インチオープンレッグ = デルタ
            6インチクローズド = Grizzly
            8インチクローズド = デルタ

複数のブランドで似たような機械が出回ることはよくありますが、意匠権とか知的財産とかいわゆる工業所有権的にはどう折り合いを付けているのかなと、ふと思いました。

※4/18追記
さらに、キャビネットソーについては、Steel Cityの方が色までそっくりとの情報を頂きました。(Tさん情報ありがとうございました。)
いったい誰が設計した(ことになってる)んでしょうかね?

"Steel City"って、ネットの機械検索に入れると「鋼鉄都市」って出てきて、何となくかっこいいんですよね。 どうでもいいけど。

(追記終わり)

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2007.04.07

見つけた?

最近ネットのごく一部で評判のアレ。

「私はコレのおかげで、パネルソーを売り払った。
近いうち、ユニソーとマキタのスライド丸ノコ、それからオーバーピンルーターも売り飛ばすつもりだ。
この3つもコレで全て置き換えたから。」

という、プロの木工家らしい人の評を信じて、人柱モードで注文してみた。ホンマですか。

3週間程度で届くとのことで、乞うご期待。(何をやねん。)

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2007.04.02

キャッチに関する考察(7)

ええ、どうやってシメようか、考えていました。

これまで、紆余曲折ありましたが、ポイントとしては下記の2点だったような気がしています。

(1)常にベベルが材料に接した状態で、切削する。切削開始時は、いきなり刃を突き立てるのではなく、ベベルがこつこつと触れる状態から少しずつ刃物を寝かせて、削り始める。
(2)材料の回転方向に対して切削ポイントが斜めになるようにし、木目に引っかかる危険性を回避する。

これで、特にセンターワークのかつ丸棒のような簡単な形状ならキャッチを食らう可能性はほとんどなくなると思います。

次にやっかいなのは、面の角度が場所により変化している形状です。入り組んだデコラティブな複雑な形はともかく、一見単純に見える緩やかな凸面や凹面でも、どうしてかキャッチを食らう時があります。今回はこれについて私なりに考えてみました。

(1)凹面
070402b例えば、左のような太鼓状の形状を削っているとします。刃物は、フィンガーネールのシャローガウジを想定します。(1)は横から見た図というか、普段我々が見ている角度の図です。左側(図中(b)の位置)では調子よく削っていたのですが、一番径の細いところをすぎるやいなや(a)の位置辺りでぎゃぎゃっと掘り込んでしまう、というのが自己流の初心者(=ワタシ)の最も一般的なパターンと思います。

これは、凹面の一番径の細いところ(便宜上、「頂点」と称します)で刃の当たり方が劇的に変化するからですね。

図(2)は90度見方を変えて上から見た図で、この図で刃の当たり方を考えてみます。普通の人なら、(b)の位置では進む方に刃物を傾けて、赤点線丸印あたりのベベルを接しながら、黒矢印当たりのポイントで削っていると思います。この状態では、頂点から左側では安定して削れるのですが、頂点をすぎて面の傾きが変わると、ベベルが浮いてしまい図中(a)のように黒矢印で示した点の辺りで刃物が点接触になってしまいます。これはマズイ。

水平に当たっていればその場所をガリガリと掘り込むことになりますし、多くの場合のように接触した点が少しでも傾いていれば、刃物はそちら側に引っ張られて、らせん状にぎゃぎゃぎゃと無惨な爪痕を残すことになります。

(2)凸面
なんとなく上記の凹面のキャッチは、感覚的にも分かる気もしますが、案外凸面でキャッチを食らってビックリする人の方が多いんじゃないでしょうか(ワタシだけ?)。

070402a同じように凸面を削っている図です。同じく刃物はフィンガーネールのシャローガウジ。図(1)で、(a)の位置では調子よく削れた当て方で、そのまま(b)の位置を削りにかかったその瞬間、坂を駈け上がるようにらせん状にぎゃぎゃぎゃとやられるパターンです。

またこれも図(2)のように上から見てみます。普通の人なら、この手の凸面は、刃物を大きく回転させて(a)のようにベベルを赤点線部分くらいに接するようにして削るはずです。この角度で調子に乗って(b)の部分を削ろうと思うと、当たり前ですが先に刃先が材料に接触し材料に食い込みます。かつ、その刃物は「\」の方向に傾いていますので、ついては、刃物は一瞬のうちに左の方向に坂を駆け上がるように食い込んでいく、という事になります。

上の数少ない例を見ても、上のように連続的に傾斜が変化する局面はキャッチの可能性が高いということがお分かり頂けると思います。じゃあどのように削るのが正解か、というのは私には話す資格もないと思いますのでここでは述べませんが。

・・・・・・・

木工旋盤というのは、「王道」がないと言われます。その代わり、各人が「考え続ける」ことがとても重要なのではないか、と思っています。上手くなりたいからと言ってやたらめったら回数や時間をこなすのではなく、自分のやったやり方とその結果を良く見て、「これで良いや」と現状に満足するのではなくて、もっと良くするにはどうするか?というフィードバックを、想像力を豊かにして常に働かせることです。

実際、これまで長々と屁理屈を並べてきましたが、ああでもないこうでもないと考え試行錯誤した結果、私自身がキャッチを食らう確率は、前に比べて格段に減っています。その意味で、この記事で最も得るものがあったのは、ワタシ自身ということになるかと思います(笑)。すなわち、「キャッチを防ぐ特効薬」というのは存在せず、常に材料と刃物が、立体的にどのように当たっているかを、常にイメージすることが(特効薬ではないものの)「万能薬」となり、自らが悩み考えた回数やその深さが蓄積され、自らの技術として活きてくるのではないでしょうか。・・・木工も同じですね。

(この項終わり。)

末筆ながら、コメント欄やメールでご指導や考えるヒントを与えて頂いた方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

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