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2007.03.24

キャッチに関する考察(6)

迷走街道ばく進中。

前回は、「刃物のベベルを沿わせて削る」ことが重要であることを説明しました。
ガウジ系の刃物ならばそれだけでかなり結果は変わってくると思いますが、スキューみたいな「鋭い」刃物だと、やはり不意に持って行かれる感触は残るのではないかと思います。もう少しハナシを続けます。

070323a_1唐突ですが、木工旋盤では、同じ材料からでも「棒」を作るか「鉢」をつくるかで、2種類の木取りの方法があります。左図の上の取り方は、centerworkと言って、「棒」を作る際によく取られる形です。木口が軸に設置され、木端の面がぐるぐると回るイメージです。下の取り方は「鉢」や「皿」を作る際に取られる形で、外周部分を削る時は木口と木端が交互にぐるぐると巡ってくることになります。

この図を見ても、旋盤以外の木工ではなるべく避ける「逆目状態の加工」というのが、どうしても旋盤では避けて通れないことが分かると思います。

下の左側の図は、逆目状態を模式的に疑似立体的に描いたものです。

070323bまず、図中(a)のように真正直に木目と平行に刃物を当てることを考えます。旋盤では、材木がもの凄いスピードでこっちに飛んでくるわけですので、この状態で逆目に当たると、木目の軟らかい部分に刃物が食い込んでしまい、キャッチの引き金となってしまいます。

そこで、旋盤の先生や教科書がよく言われるように、(b)のように刃物を斜めに当ててみます。こうすると、刃物の接触面が単一ではなくて複数の木目を横断することになり、(a)で起こりそうな「木目への食い込み」は起こりづらくなり、切削は安定し、キャッチが起こりづらくなることが分かります。


もう一点、この時に大事なのは刃物を斜めに当てながらも「ベベルを材料に沿わせる」ことを忘れないことです。

上の右側の図に赤点線で書き加えていますが、真正直に当てる(a)の当て方だと、赤点線の四角領域付近でベベルが材料にかなりべったり接するような角度を、比較的簡単に見つけることができます。しかしながら、斜めに当てる(b)の当て方になると、幾何学上べったり接することはできません。そこで、赤い点線で示したようにごく一部の接線が接するような角度を探すというイメージになります。(幾何学上は、線でもなくて点に近い状態で接している状態になるはずです。この辺りは「線で接する」という「イメージ」を持つことが大事です。)

この時、横方向について言えば、図示したようなスキューチゼルであれば、図示したように真ん中より少し短辺側(図では右側)に寄せるのが原則であると言われています。切削中、切りくずは刃物が接している部分、即ち赤点線の付近から出てきますので、この当たりどころは、切りくずを見ながら調整すれば良いというわけです。

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