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2007.03.15

キャッチに関する考察(3)

キャッチに関する考察、小難しい方向にトバシすぎた気がしますが、ごく簡単に言うと前回までのあらすじは下記の通りです。

(1)刃物は、ベベルが接するくらいに寝かせて被削材にアプローチすると、キャッチがなく安定して削れる。
(2)刃物は、右に傾けると左に、左に傾けると右に持って行かれる力が生じる。
   (注:とりあえず今はスクレーパは話から除外してます。)

今回は、刃物の形とキャッチについて考えます。

(1)凹型刃物
070315a_2
項目の呼称は仮称です。

上図の左側のような、ラフィングガウジのような工具を考えます。工具の形状を今回は大胆に省略して、右図のようなV字型形状とみなして考えます。通常、最も底の部分(図中 1b)を用いて削っていくわけですが、この部分がきちんと接している分には、工具は左右のどちらにも持って行かれることはありません。問題は、何らかの理由で底の部分を外れた場合です。図中 1a で示す左側部分だけがあたると、上記の2原則のうち(2)に該当し、工具は左に持って行かれます。同様に1cの右側部分だけが当たると、反対に右に持って行かれます。(図中、赤矢印。)

(2)凸型刃物

070315b_1
次にシャローガウジのように、フィンガーネール状に研いである刃物を考えます。上記と同様、形状を大胆にΛ型とみなします。この場合は上記と反対で、図中 2a の左側部分があたると、工具は右に、2cの右側部分だけが当たると左に持って行かれることが想像できると思います。2bの位置ならば、上と同じく安定です。

センターワークで起こるキャッチの代表例として、斜面(径が大→小と連続的に変わっていっている部分)を削っている時に、斜面を登るようにぎゃぎゃぎゃっと行く、というキャッチが、結構多いのではないかと思います(→恥ずかしい例)。これらについては、上記のどちらかの仕組みで工具が横方向に持って行かれて、径が大きくなっている分だけさらに食い込んで、そのせいでもっと横方向に強く持って行かれて、・・・(以後繰り返し)、という悪のスパイラルにはまってしまって起こる、と説明することができると考えます。

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「旋盤奮闘記」カテゴリの記事

コメント

木工旋盤をメインに木工を楽しんでいる者です。
キャッチのメカニズム、興味深く拝見しておりました。
(3)はガウジのお話ですね。
ガウジは刃物を動かす方向に溝を傾けて使うのが基本です。溝を真上にして使うとスクレーパー的使い方になるので本来の使い方でないこととキャッチし易くなります。
試しに刃物を動かそうとする方向にとりあえず45度くらい傾け、ベベルを木地に添わせるイメージで使ってみてください。あとは木目に逆らわないようにということと、刃物台は適切な高さで木地にできるだけ近づけて、そうすればガウジでキャッチしたり予想外の方向に刃物を跳ばされたりすることはほとんど無くなると思います。先端の形状にもよりますが、刃先よりも刃物の進行方向に応じて左右どちらかにずれた位置をよく使います。

あと、下の(2)のお話はスキューですよね。
だとすれば(a)のように回転方向に対して直交するように刃を当てると確実にガツンときますので、斜めに当てるのが基本です。

投稿: take@mie | 2007.03.15 23:38

はじめまして(かな?サイトは毎日拝見していましたので・・・。)
コメントありがとうございます。

やっぱり間違った削り方なのですね~。

ここまでは、「真っ直ぐ当てているのにどうして期せずして横方向に持って行かれる力が生まれるのか」、という我流な初心者(=ワタシ)が最初に持つ疑問について、自分なりに整理をしたつもりです。なので、間違った削り方かもしれませんですが「安定」かどうかと言われれば「安定」と記述しています。

遠回りかも知れませんが、正しい削り方に到達するまでもう少しkかかると思いますが、間違ってたらキビシクつっこんで頂きたく、勝手ながらよろしくお願いします。

投稿: かんりにん | 2007.03.16 00:16

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