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2007年1月に作成された記事

2007.01.27

Grizzlyの12インチ手押し/自動兼用機

G0633
先日速報したGrizzlyの12インチ手押し/自動兼用機、G0633が自社のホームページでリリースされています。
モータは5馬力。カッターヘッドは1階と2階で共用し、手押し・自動いずれも12インチという、なかなか贅沢な仕様になっています。

G0633_det5自動カンナモードの際は、手押しの定盤をパタンとフリップアップし、右の写真のような状態で使うそうです。合体ロボ世代としては、ギミックとして魅力的なものがありますね。

気になる値段ですが、残念ながら、本体1800ドル弱と前評判よりは少し高めです。米国内での送料含めると2000ドル近くになってしまい、ここからフォーワーダーをうまく使ってどこまで安くできるかですが、普通なら船便でも3000ドルくらいになっちゃうのかなあというのが、私の勝手な推定。

値段もなかなかですが、電源は220V単相で25Aが必要で、やはりちょっと個人の趣味には似つかわしくないスペックです。 重量も300kgくらいと下手な物置工房では床も抜けそうです。

ちなみに、このクラスに対抗できる兼用機で、日本で購入可能なものは、と思ってピックアップしてみます。

2035国内メーカにも兼用機はたくさんあるのですが、手押しと自動を横に並べるタイプが多く、自動は30cmと同程度ですが手押しを150cm前後と小さめに設計するものがメインです。マキタでは、2035というタイプが手押し・自動共に1尺切削を謳っており、G0633と同程度のクラスと言えるでしょう。値段は50万円くらいで、重量は250kg。

Hkp100rmsum日立の兼用機はP100RAというシリーズがアマチュアの間でも結構有名でしたが、その上位機種でP100RMというのがあり、これは手押しは若干狭いですが250mm、自動300mmです。
これもやはり45万円くらいで、重量は100kgと聞くともの凄く軽いように聞こえますが、冷静に考えればバンドソーと同じくらいの重さです。

Adh1630_01メタボ40万円のヤツは、今見たら日本では廃番みたいですね。

ということで、日本の上記2機種はご多分にもれず汎用モータですし、Grizzlyのは重さと電源さえ許容できれば案外良い買い物かも知れないと思い直しています。自動も手押しも据え置きのヤツをど~んと買おうかななんて言うシリアスな木工家なら、検討に値すると思います。12インチの手押しなんて夢のようですよね。

今後の評価を待ちたいと思います。

・・・個人的にはちょっとだけ期待しましたが、やはりちょっとワタシの手には負えるもんじゃないな、と言う感じです。

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2007.01.21

口コミとウェブログ

今さら「納豆」の話題なんてと思いつつ、タイトルは若干ひねくってみました。

「あるある」の今回の一連の納豆の事件も、結局、スポンサーが都合の良い「情報」を流し、その情報を信じた消費者が踊らされる、という、まあ言うなれば昔ながらの悪い図式なわけです。ただ個人的には、この手の売り込み方法が、最近急速に多様にかつ露骨になっているように思います。今回のようなねつ造はもちろん論外ですが、最近になって有用性が着目されている「口コミ」、これが既にもう危ない。

・・・例えば、ネット上に、いかにもどことも利害関係もない一般市民が書き込んだ口コミに見える書き込みが、実は既にスポンサードされているとしたら?

実は、いかにも個人の日記みたいなウェブログでさえ既に、自分のウェブログにある商品に関する記事を書いて申請すると、数百円/数百字で、広告料を手にすることができる、というサービスがあるのです。

大手業者でも、消費者の「レビュー」とか「口コミ」にPRを依存しているサイトが多く見られます。amazonのような大手がそのやり方で成功したからだと思いますが、考えればこれも、やろうと思えば、内部あるいは外部の人間が容易にコントロール(あるいは乗っ取り)できてしまう脆弱な側面を持っています。


そうした様々な「経済活動」を否定する気は全くありません。が、そんなこんなで、たかが木工道具一つ買うにせよ、昔からそうですが、特にネット上の情報は鵜呑みにせず、自分の判断で情報を取捨選択していく、疑いの姿勢を持ち続けることが必要と考えています。


本ウェブログはどうかって?何ともよう言いませんな(笑)。


ついでに言えば、「納豆」つながりでむやみやたらに公害のようなトラックバック送り付けるウェブログもどうかと思うと言ってみるテスト。

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2007.01.18

据え置き機械の導入(9) - ハイブリッドソー

久しぶりに「据え置き機械の導入」の続き。

746x永らく多くのアマチュア木工家のあこがれであったコントラクターズソーですが、ここ数年ハイブリッドソーと呼ばれるクラスが認知されるようになってきました。

ハイブリッドソーの「ハイブリッド」は、いわゆるキャビネットソーとコントラクターズソーの混血と言う程度の意味だと思いますが、ともかく、両者の中間のクラスを指します。

コントラクターズソーは、特徴的な点として、大きなモーターがボックスから背面にぶら下がって、自重でベルトに張力をかける仕組みになっています。よって、前から見るとよくわかりませんが、裏面や底面はがたいていの場合「フタ」がなく、がら空きになっています。
この方法はベルトに張力をかける構造として簡単にできますが、モーターが背面に思い切り飛び出るので壁に押しつけて収納できず場所をとること、さらにもっと重要なのは、どうしても背面はがら空きになり集塵効率が落ちることの2点が、大きな欠点としてあげられます。

キャビネットソーは、テーブルの下はクローズキャビネットになっており、多くの場合立派な吸塵口が装備されています。反面、重量は重くフェンスも大型になりますので簡単には移動できませんし、価格的にもアマチュアではかなり気合いが入っていないと購入できないようなシロモノでした。

ハイブリッドソーは明確な定義はなく、各社によって思想は異なりますが、概ね下記の点で「ハイブリッド」であると見なされます。

(1)モータが背面に飛び出さず、テーブル下に配置されている。
(2)駆動系はコントラクターと同様の機構を流用しており、キャビネットで支持されておらず、テーブルにぶら下がっている。
(3)ノコ刃の下ががら空きではなく、箱形になっており、集塵に対して考慮がされている。
(4)大きさ(サイズ)は、コントラクターと同程度で、横挽き幅で言えば30インチクラスが主流。

最近までは(2)が最も厳密な定義と考えることができましたが、一部キャビネットソーと同様、キャビネットでモーターを支える機種が同価格帯で出現しており、ほとんど「キャビネットソーの軽作業版」としか表現できない状態になりつつあります。

購入する側から言えば、集塵がしっかりできることと、背面がすっきりしてかさばらないこと(冷蔵庫の宣伝みたいですが)の2点に魅力を感じれば、価格差はコントラクター側に限りなく近くなりつつあり、検討する価値は十分あります。各部の重量及び剛性アップによる精度アップも期待できます。反面、コントラクターでもぎりぎり厳しかった「重量」が問題としてクローズアップされてきます。100kg代後半の重さとなる機種が多く、購入時あるいは移動時、一人で運ぶのはかなり困難になりますので、家族も当てにできないような孤独な趣味の木工家は、購入前に運搬方法は考慮すべきと思います。もちろん価格も問題ですが。
あと、コントラクターはがら空きでツーツーであるが故に逆に集塵機なしでも、木屑はそこそこ下に落ちていってくれますが、ハイブリッドは下手にクローズになっている分、集塵機なしでは木屑が吹き上がってくるようですので、しっかりした集塵設備が必須になってくると考えます。


参考文献: TOOLS ON THE TRADE ONLINE

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2007.01.15

カエル・ボックス

うちには2人男の子がいるのですが、面白いもので、とりわけ「もの作り」に対する姿勢は正反対。

長男は激しく不器用で、モノを作るなんてのはてんで興味ナシ。次男の方は、お父さんが物置工房をうろうろしていると、「何してんの?」から始まって、「危ないからダメ」と言って叱られながらもその辺の物珍しいモノにひとしきりちょっかいを出して、その後「何か作らせろ」と来るのがいつものパターンです。

こっちの機嫌の良くて余裕がある時に限りますが、こういう時は変に色気を出すよりは、自分の仕掛り品は全てしまい込んで、その辺に腰掛けて子供の目線になってしまって、100%子供につき合った方が精神衛生上よろしいです。

「何作る?」、「何か作りたいモノある?」、「何でも良いけど」、・・・この間に、お父さんの頭の中はフル回転、ごく短時間~長くても数日で完成して、かつ部屋に置いてもじゃまにならない、できれば生活の役に立つもので、子供が安全に作ることができて、達成感を得られる(作った!という気になれる)、そんなテーマを、昔読んだ記憶のある雑誌や本の作例から総動員して探して、なるべくそっち方向に子供の気が向かうように誘導尋問します。

070115b今日の作品はこれです。カエルのつもり。
ただのおもちゃじゃありませんよ。フタ付きの箱になっています。
不透明アクリル塗料で塗っていますが、一個の木の固まりから切り出したもので、木目は全てつながっています。とは言え、、ほぼ全ての工程をバンドソーでやり、掘り込む作業は全くないので、時間はかかりません。

070115aもう何か入っているようです(笑)。

今でも私のバイブルである、Duginskeの "Bandsaw Handbook"の中に、カエデの形をかたどったエレガントなボックスが紹介されていますが、今回のはそれと同じ手順です(今回はカエルですが)。そう言えば一回作ってみたいと前から何度か思ってたんだよな~。

ティンバーウルフのブレードは、切れ味はよいですがアサリが大きくてこの用途には向かないな。切り肌も若干粗いですし。

接着剤の乾燥があるので、2日かかりましたが、所要時間は合計で2,3時間くらい。
我が子(の作品)ながら、なかなかかわいくて良いなあ。 マットな仕上げがなかなかいい感じです。

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2007.01.13

Grizzlyの新製品

毎度若干のガセネタを含みつつ、今日の木工Newsです。
デルタの値上げの件は、こと日本においてはガセだったみたいです。スミマセン。)

G0633_1Grizzlyから、新しくジョインター/プレーナー兼用機が発売されるようです。手押しと自動が上下に配置されている欧州スタイルの兼用機で、幅は12インチ程度。 日本では、この種の機械はメタボのものが入手できるくらいでしたが、40万!と高価すぎ。クマ印のそれは1500ドル程度となる予定とのことで、重さにもよりますが、日本に持ってくることを考慮しても十分検討に値する値段といえそうです。

12インチの手押し部分がうらやましいです。この幅の手押し部分だけとしても、日本のアマチュアではなかなか入手は難しいのではないでしょうか。手押しと自動が横に並んでいる日本式の兼用機でも一部1尺削れることを謳うものがあります(マキタ2035など)が、30~40万コースとなりますし、構造上、コンパクトさではこちらに軍配が上がりそうです。

ガセでなければ、もう数ヶ月のうちにリリースとのこと。

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2007.01.04

小林式角のみ

Img10023752335なかなか売っているところが見つけられない「小林式角ノミ」ですが、楽天で販売しているところがあることが判明しました。

以前別なところでは、ほとんどのサイズが「メーカー在庫切れ」とのことで残念な結果に終わったので、今度はどうでしょうか、、、とりあえず行ってきます。

楽天で小林式角ノミ


追記: 上記、ワイワイda・Hさんというお店なのですが、集塵機周辺グッズ(ホースなど)とか、木ダボとか、なかなかピンポイントでかゆいところに手が届く品揃えで、今後利用させて頂きたいです。


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2007.01.02

ドリルでダブテールジョイント?

今回は、「静かな木工」のカテゴリーに入れられるか、微妙な製品の紹介です。

4205000
ドイツ・ウルフクラフト社の「ホゾ切りセット」。
これは和名はともかく、アリ接ぎ(ダブテールジョイント)とアラレ接ぎ(コームジョイント)ができる、電動ドリル用のアタッチメントです。

・・・ええ、ルータではなく電動ドリルです。

4205000_aw01どのような原理なのか?見てみましたが、結局はドリルの先にアリ溝ビットかストレートビットを付けて、テンプレートに沿ってなぞるという、ルーターで良く見るタイプのものと同じ仕組みになっています。

首の径が43mmφの電動ドリルが必要(別売り)で、この先端にアタッチメントを取り付けるのですが、これがこの製品のミソと言えます。

アリ接ぎは、機械でやるとすれば本来ルータが必要でかなりやかましい作業になります。この作業を例えばコードレスのドリルでできるならば、かなり静音化ができると思うのです。 が、残念ながら、(本家のホームページでははっきりしませんが)日本の小売業者の説明には3000rpm以上のドリルが必要と書いてあります。これに従うとすればコードレスではちょっと無理で、結構馬力のあるACタイプの電動ドリルでなければ、サクサクといかないのではないかと想像します。


本家ホームページ(英語)はこちら: http://www.wolfcraft.co.uk/en/

この他にも、同社の製品には、電動ドリル用ダボ治具ポケットホール治具と言ったオーソドックスなところから、手持ちグラインダー用のビスケットジョインター電動ドリル用のトリミング(縁取り)治具など、一ひねりした製品が揃っています。

最後のトリミング治具は日本でも売られており、これはトリマーがどうしてもダメな方(騒音的に、あるいは精神的に)には、かなり代替案となりうる製品と思います。
こちらの画像の方がインパクトがあるでしょう。
59132_b3_1
ドリルのパワーもあまり要らなさそうなので、これなら「静かな木工」カテゴリーに入れられるかな?

日本では、今回紹介した「ホゾ切りセット」と、BOSCHのによく似たコンパクトなダボ治具(和名は「ホビーボーイセット」)と、最後の「ハンドカッターセット」のみがよく売られているようです。取扱業者はどこが良いかは分からないので、カタカナで「ウルフクラフト」とググッてみてください。

商品の概要が分かりやすいのはこちら。 夢隊WEB

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