勝手に帰ってきたツールレビュー (番外)趣味のフライス盤
少し間が空いてしまいましたが、まずはアマチュアが購入可能で木工で使えそうなフライス盤から紹介したいと思います。もちろん、フライス盤と称して売られているものは大抵が金工用です。が、プロクソンからは木工・金工両用と称する機種があります。
写真は、プロクソンのno. 16000
。 プロクソンは地味にフライス盤を3タイプ、ラインナップしています。中間機種のこのタイプが一番趣味の木工向けではないかと思います。上級タイプはかなり金工寄りであり、下級タイプは精密用と称してかなり小ぶりになっています。このタイプは100Vから38Vに降圧した、200Wのモーターを使用します。2軸スライドテーブルが付き、スライドは左右70mm,、前後40mmと若干控えめですが、木材ならルーターテーブルのように材料を動かして加工することも可能です。
最大6000rpmなので、トリマーのような滑らかな仕上がりは期待できませんが、特筆すべきは非常に静かなことです。店頭で触らせてもらいましたが、騒音は誘導モータのボール盤並みで、ミッドナイトウッドワーカーとして「夜中作業可能」と判断します。
以前「静かな木工」シリーズを執筆して、結局最後はルーター作業をどう代替するかがポイントだったと思い至りましたが、このフライス盤はその問題に対する解としてかなり近い位置にある、と思います。もちろん、パワーや回転数の面で、万能ではありませんが、夜中にちょっとだけルーター使いたいみたいな時には、十分使い物になります。
金工の観点では、プロクソンの説明員も「正直アルミ以上はしんどいです」と言っていたので、金工もしたいと言う欲張りな方には、その程度の機械であります。
これ以外には、木工用フライスというのは見られません(もちろん、個人の趣味レベルでは、という意味ですが)。が、金工フライスも、木工にも十分使えます。そのことを教えて頂いたのは、木工界のチャレンジャー(とワタシが勝手に目している)、mokkinさんです。サイトを一度目を通すと異常にフライス盤が欲しくなります。
mokkinさんがサイト上で言及されているのは、スリースカンパニーが輸入代理店をしているML350(の別ルート品)。同社は、某オークションで不定期に安価スタートしているようですので、チェックしてみてください。
金工マニアの間では、ベルメックスというところの X1というフライス盤が割とメジャーです。今見たら5.5万円と値段も結構リーズナブルだな。但し、木工に使っているという例は見かけません。
・・・紹介しているうちに欲しくなってきました。
但し、この辺りになると最高回転数が~2000rpmとトルク重視の低速設計になりますので、プロクソンのように材料を動かしてルーターテーブル的に使う使い方はしんどいと思います。
しかし今回改めて見比べると、色が違うだけで同じ会社なのか~と思ったりして。
もう少し続きます。
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