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2006.10.01

木工におけるフライス盤的アプローチ

突然ですが、あると便利な機械・工具シリーズの続きとして、木工におけるフライス盤的な加工方法について、考えてみたいと思います。

Benchdog今日の木工では、ルーターテーブルはほぼ必須の機械であるという位置付けになっています。(写真はBench Dog 40-001。)単純に刃物を下から生やすという構造は非常に合理的な発想であり、単純な構造で剛性が得やすく自作で作っても十分使用に耐えるものを得ることができます。

しかしながら、刃物が平面からにょきっとしていることで、危険な経験をされた方も多いと思いますし、端的には加工中に刃先が見えないなど、刃物が上から出ていてほしいなあ、と思う場面も多々あります。

ルータを上側に置き、テーブルの上に材料を置いて加工できるルーターテーブルはないわけではありません。ボール盤みたいなイメージになりますが、「オーバーヘッドルータテーブル」と言ったりします。市販の完成品というのは、海外でもあまり見たことはありませんし、もちろん国内では皆無です。一部、自作記事が海外の雑誌に時おり見られますが、あまり一般的ではありません。

業務用には、国産のルーターマシン、あるいはピンルーターと呼ばれる機械があるようです。が、プロの木工家でも全員がお持ちというレベルのものではなく、必要性については意見の分かれるところのようです。(何やら、訓練校で「危険なもの」という刷り込みがされるような記載が各所にありましたが・・・。)

通常のルーターテーブルに比較すると、どうしてもフトコロの問題が出てしまい(財布の事じゃないですよ)加工の幅に制限ができてしまうのと、コの字型の形状で十分な剛性を得るのが難しいのが主な問題と思います。まあ、手持ちルーターと普通のルーターテーブルがあれば、ほとんどの局面で事が足りると言うことではないか、と思います。

さて、本題の「フライス盤」というのは、木工ではあまり知られていませんが、金工では、旋盤と並んで基本の機械の一つと認識されています。木工的に表現すれば、基本的にはオーバーヘッドルーターに2軸のスライドステージがついているという構造です。モーターは固定で、ステージの上に乗せた材料を動かすことで切削を進め、直線的な成型を得意とする機械です。これにコンピュータをつないだのがいわゆる「NCフライス」で、向き不向きはありますが金工では「万能機械」の最も基本的な形と言って差し支えないと思います。

長くなりましたのでつづく。

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コメント

早く続きをお願いします!

投稿: ひさ | 2006.10.08 10:52

はいすみません。

投稿: かんりにん | 2006.10.09 11:11

同感です。

今まで金属用のフライス盤を極普通に木工用に使ってきましたがパワ-が不足なので数日前にル-タ-(マキタの最強機)とクロステ-ブルの組み合わせで強力なのを完成させました。上下動は車のジャッキを使います。快適です。

投稿: Pandaneko | 2011.12.12 21:36

Pandanekoさん コメントありがとうございます。

私もスペースと費用に余裕があればオーバーヘッドルーター欲しいです。今はテーブルソーのウィングをルーターテーブルに変えるキットを購入して使ってます。フツウのルーターテーブルですが、これはこれで結構かっちりしてて快適です。

投稿: forest | 2011.12.13 00:23

考えたのですが、このサイト、私とForestさんのを除けば2006年が最後のエントリ-みたいです。なので話を引き受けて私のブログのサイトとかに移動して拡張論議しても構わないでしょうか?

どうでしょう?管理人様、私は拡張したいのですが他人の軒下でフロシキを拡げるのに抵抗があるのでお伺いです。もし始まればかなり細かい話になると思います。

投稿: Pandaneko | 2011.12.15 21:49

Pandanekoさま

forestさんはこのブログの管理人と同一人物です^^;。(長年の間でハンドル名を変えておりその点で誤解されたら申し訳ありません。)

本エントリーについて、議論を拡張されるのは全く問題ありません。必要に応じてトラックバックや、リンクなどを活用下さい。

投稿: forest | 2011.12.16 10:14

私は主にフラッシュ家具を作っていますが、ルーターテーブルはアンダータイプとオーバーヘッドタイプの両方必要と感じます。現在はオーバーヘッドタイプのみですが自作のものです。造り方は、公房斎さんのところにも書きましたが、中古のR-330、35パイのリニアシャフト、電動ジャッキのモーターを昇降用に、ジャッキ本体をテーブルの昇降用に使い、本体は2x4にて骨を組んでコンパネを両側に3枚貼って鋼製を持たせ、メラミンで化粧しました。スイング500ミリ、ストローク100充分使えます。制作費は2万円程、考えながらだったので6日程掛かりました

投稿: ノエル公房 | 2015.04.26 22:33

ノエル公房さま コメントありがとうございます。

アンダータイプは、簡単な構造で精度が出せるメリットがあると思います。オーバーヘッドタイプは大がかりになることもあり、自作される方も多いと思います。

投稿: forest | 2015.04.29 20:24

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