あると便利な機械・工具(3) - サンダーその3
前回の続き。
(b) 凸凹面のサンディング
凸凹面のサンディングについては、平面向きの機械が使えない場合少しだけやっかいです。よっぽどでなければ、当て板をテキトウに作ってサンドペーパーで手研磨するのが最も手っ取り早いと思ったりもしてますが、あえて機械でやるとすればどんな機械があるか、参考のために紹介していきます。
まず、凸面については、平面を研磨できる機械であれば凸面は研磨できますので、それで代用すれば良いでしょう。プロ的にははスポンジサンダーとかいろいろあるみたいですが、アマチュア用の機種は見当たりません。
次に凹面。入り隅だったするとアプローチをどうするか考えなければいけませんが、とりあえずそこら辺の制限は抜きで整理してみます。
2次元的凹面、特に板材を曲線で切った時の凹部分のような曲面は、手持ちスピンドルサンダーで研磨が可能です。これは、先端に付いたドラム状のサンドペーパーが回転するもので、あまりメーカーは多くありません。(写真はポーターケーブル121。リョービのものがあるらしい?)何種類か径の異なるドラムがあり、曲率に合わせてドラムを取り替えて使います。
据え置き型のスピンドルサンダーというのもあり、特に小物や組み立て前の板材に重宝すると思います。写真はデルタSA350。軸付きサンダーなどの名称で、ボール盤でチャック出来るサンディングドラムがあります。ボール盤をお持ちの方は、これで代用する手はあり、かなりの線まで使えます。
さらに細かいディテールをサンディングする際には、先日紹介の据え置きベルトサンダーの細幅のタイプを用いる手もあります。ベルトは1インチ(25mm)幅です。
3次元的にへこんだ凹面は、王道はありませんが何種類かの方法があります。
ボール盤などにクッション性のある丸い研磨治具を装着して研磨する商品例、同様にサンダーなどの手持ち工具に取り付けて研磨する商品例、などが見られます。使い勝手はよくわかりません。もしどなたかパワーサンディングのオーソリティーの方いらしたら、ご教示下さい。
(c) 入り隅
入り隅は、さらにいろんな局面があると思いますが、使えそうなサンダーを挙げておきます。
基本的にはディテールサンダー。三角形のサンドペーパーが振動し、研磨するタイプです。ドイツのあの高級ブランドからブラックアンドデッカーの家庭用までいろいろあります。マルチマスタースタート欲しいな。
2次元的な入り隅で上下からアプローチ可能であれば、据え置きの細幅ベルトサンダーや、手持ちor据え置きのスピンドルサンダーに小径のドラムを取り付けて研磨することも可能でしょう。
(写真はリンク先から引用しています。)
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