あると便利な機械・工具(3) - サンダーその1
重い腰を上げてシリーズ再開。
日本では、サンディングはあくまで最後の最後の工程で素地調整の意味が大きく、材料から形を作り出す「成形」は、ホントのぎりぎりまでカンナやノミなどの「刃物」でやることが良しとされているように思います。しかしながら、北欧の木工スタイルなどを見ても、サンディングで成形をするのは珍しいやり方ではなく、恥ずべきスタイルでもないと思います。
アマチュアでは特に、加工スピードは落ちますが逆目も関係なく確実に減らしていけますので、場面によっては考慮に入れるべき工法と考えます。道具の仕込みや研ぎの練習から逃げるばかりではいけませんが、サンディングにはサンディングのテクというものもあるはずだと信じます。
以前、手持ちサンダーについては、だらだらと列挙したような気もしますが、もう一度サンディングについて、手持ち、据え置き含めて、見直してみたいと思います。
サンダーを複数台持っている人は珍しいかも知れませんが、種類によって得意不得意があります。基本的なアプローチとして、製作対象(小物、大物)と、対象面のかたち(平面、凸、凹)の組み合わせで何を使うか、整理できると思います。
平面/大物:手持ちサンダー(オービタル、ランダムアクション、ベルト)、
小物:ベルトサンダー、ディスクサンダー
凸面 : 大物、小物とも、平面に準ずる
凹面/大物:手持ちスピンドルサンダー、
小物:ベルトサンダー(細幅)、スピンドルサンダー
入隅 : ディテールサンダー、ベルトサンダー(細幅)、スピンドルサンダー(小径)
据え置きサンダーは、プロ用をかいま見ると用途によってもっといろいろな種類があるみたいですが、アマチュアが入手できる範囲の製品で見ていきたいと思います。
次回から各論に入ります。
| 固定リンク
「工具概説」カテゴリの記事
- ミニマル集塵スタイル(2009.09.24)
- アメリカのモーター規格(1)(2009.06.25)
- 新・最初に揃える道具(2) - 電動ドリルドライバー(2009.04.27)
- トライアックによるスピードコントローラー(2009.03.06)
- 洋カンナの分類(2008.12.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント