また本の物色
近くに新しく書店ができ、先日冷やかしに行ったら結構大きな本屋であることが判明し、うれしく思っています。
以前あったところはできて程なくしてツブレてしまい、駅前に本屋が1軒もないと言う文化水準の低い状態にあったので、微力ながらワタシも、1500円以上で送料無料だからと言ってアマゾンばかり利用せず(笑)、たまには売り上げに貢献しようと決心した次第です。
『手づくり木工事典』手づくり木工大賞で最優秀賞を受賞した経験を持つ加藤晴子さんの手による「はじめての家具作り」
は、宮本家具工房の宮本さんも以前薦めておられた通り、なかなか本格的な内容です。見れば、「ビス止め家具を作ってはいるけど、次のステップに行きたい方向けの木工ハウツー本です。釘やビスは使わすに、ホゾ加工で構造をつくります。」とのこと。
ジョンケリーがデザインのお手本とのことで、カントリーではありませんし、「かんたん木工」レベルではないです。
著者は、まえがきで、木工には板物と脚物があるが、脚物から始めるのがよい、とし、以後、一つの作例を完成させるために必要な作業をていねいに解説していく形式になっています。
ワタシもどちらかというと脚物の方が好きで、「木工の基本的な考え方」みたいなものをコンパクトに理解し、木工の面白さを早く味わうには脚物が良いのではないかと思います。最初のうちは、まず何にせよ「全てが直角な6面体」を作ることに尽きると思うのですが、脚物は、板物に比べて削る面積が圧倒的に少ないし、さらに言えば、ホゾがはまるところさえきちんとなっていれば、つじつまは合う訳で。
とは言え、自分の作りたいモノを作るのが一番、が基本とは思いますが。
道具の仕込みのことも書かれており、バランスの良い内容の1冊です。本の作りとしては「たくみ塾」に通じるところがありますが、肩に力が入っていないところが良い感じです。
| 固定リンク
「本」カテゴリの記事
- オークビレッジの入門書(2006.06.29)
- 週末工房 no.5(2006.06.16)
- Tage Frid still teaches...(2006.03.11)
- 週末工房 no.4(2005.12.24)
- 木工の世界(2005.12.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント