« 悩ましき工房の分割? | トップページ | あると便利な機械・工具(1) - 角ノミ盤 »

2005.09.24

久しぶりに勝手にツールレビュー(10) - 角ノミ盤

久しぶりですが、一個人が勝手にいろいろな工具のベストバイを決める「勝手にツールレビュー」。今回はどうして今まで取り上げてなかったんだろう、角ノミ盤です。

(1) 卓上タイプ
さて、アマチュアが入手できるタイプとしてはコストパフォーマンスを考えるとこの「卓上タイプ」のクラスになるのではないでしょうか。卓上タイプとは言え、動力源はいずれも誘導モーターで、音はボール盤並みに静かです。

a) DELTA (~4.2万円)
14-651デルタは、日本では型番がMM300に変わるまではMM300(の旧型番)がメインでしたが、最近はいずれの取扱店も14-651という上位タイプのみの取り扱いのようです。ライザーブロックを付ければ深さ6インチまでの穴開けが可能。さらにヘッドを裏に返してフトコロに入りきらない材料に穴を開けることも可能。MM300とあまり値段は変わらないのですが、フェンスがラックアンドピニオンになり、ビット取り替え機構も改良され、筐体も見かけがっちりして内容的には一段上です。
リブロスデルムンドさん他がお取り扱い。

b) JET (~3.8万円)
JBM-5オフコーポレーションさんでお取り扱いのJET角ノミ盤は、JBM-5というタイプの日本版だと思います。商品内容としては、MM300の対抗クラスです。

c) 日立 (実売~4.6万円)
【送料無料】(日立工機) 角のみ 「造作角のみ BS15Y」日本のメーカのものは、よく分からないのですが、ほとんどが基本的に角材(柱?)にホゾを掘るための機械?のようで、家具・木工用には使いづらそうです。しかし、このタイプは「造作」と付いているだけあってちょっと例外です。電動ドリルをスタンドに取り付けたような、ちょっと心細い風貌ですが、卓上クラスでは珍しく、2軸(縦・横)可動なスライドステージを持っています。Tanisan'sさんに、BS15Yを使って軽快に木工をされているお姿が見られます。
多分ユニバーサルモータ使用で騒音は若干あると思います。

d) マキタ (~5.2万円)
小型カクノミ 7300Sマキタでは、この辺りくらいでしょうか。評判は分かりません。

(2) 角のみアタッチメント

G1083デルタやGrizzly他、ボール盤に付けて角穴が開けられるアタッチメントがあります。これからボール盤を購入する予定のある方は、考慮に入れる価値があるオプションです。(写真はGrizzly G1083)

取り付けられるボール盤が限られますので注意が必要です。ほとんどの場合、卓上型ではなく大型のフロア型になります。そのためだけにそれを買うというのはコスト、スペース面を考慮する方が良さそうです。

(3) 角のみスタンド

=送料・代引手数料無料=角のみユニット付ドリルスタンド DSS-05電動ドリルをスタンドに取り付けて用いる、角のみスタンドと呼ばれる商品があります。ドリルスタンドにさらに角ノミアタッチメントを付けるような格好になっています。スタンドに取り付けるために、ドリルの首がある特定の径の円筒である必要があり、そう思って探すと、割と大型のコード付きドリルが必要となります。

最近ホームセンターで、数千円の値段で出回っているようですが、これは精度的にあまりお勧めできません(経験者は語る)。私の購入したものは明らかにドリル本体が上下にスライドする軸と、角ノミの軸がずれており、掘り進むにつれて穴が斜めになってしまいました(ナチュラル四方転び)。申し訳ないのですが、これは丁重に返品させて頂きました。

当たり外れもあると思いますので、「私の購入したものは」という前提でご参考までに紹介する次第です。

(4) フロア型
大型のフロア型の角ノミ盤もいくつかのメーカで見られます。筐体もがっちりし、2軸スライドテーブルが基本装備となりますが、アマチュアではスペースやコスト面で卓上型で事足りるのではないでしょうか。オフコーポレーションさんも昔はJETの大型のタイプの取り扱いがあったのですが今は上記1タイプのみです。

まとめ
雑誌"Fine Woodworking"では、Generalが「最高」、Woodtekが「安くて良い」とされていましたが、DELTA 14-651は「サイフにさらに制限があるならば」との前置きでかなり良い評価を得ており、国内での入手可能性を考えるとDELTAあたりが、実用的な解と考えます。JETの方がいくらか安いですが、内容的には数千円の差以上の差があると思います。

ああ久しぶりに疲れた。

|

« 悩ましき工房の分割? | トップページ | あると便利な機械・工具(1) - 角ノミ盤 »

「ツールレビュー」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
ツール・レビュー ご苦労様でした!
はからずも角ノミをいじったばかりで、FWの選択の理由に付け加えて?スライド機構付きはポイントが2つ3つ違うような気がします。また使ったことが無いので想像ですがドリル取り付け型は?
また、1/4インチなどの細いブレードの逃げはどの機種でもいたし方ないのかも。かく言う私は持ち運びできるという一点でノミ、選択したのでした・・・

投稿: mokkin | 2005.09.26 23:21

Mokkinさん こんにちは。

私もMM300(の旧型番機)しか実際に触ったことはなく、その際もあまり不自由は感じなかったのですが、やはり繰り返し回数の少ないアマチュアにこそ、スライド機構はあった方が良いのかも知れませんですね。

タマクラフトさんは「14-651の存在価値が分からない」としてMM300の並行輸入を続けられています。ご自分で治具をお作りになられる方は、逆に「なるべく素の状態」の機械が好ましいのかも知れません。ものぐさの私などは、最初から付いているに越したことはないワケで(笑)、日本の代理店の取扱いが、MM300から14-651に入れ替わったことは私自身は歓迎すべきと思っています。

投稿: かんりにん | 2005.09.26 23:58

フォレストさんはじめまして
DELTA 14-651とJET角ノミ盤との
『内容的には数千円の差以上の差がある』とは
具体的にどのような事でしょうか。
数千円差で悩んでます。

投稿: マルコ | 2005.11.26 15:22

マルコさんはじめまして。(お名前はどこかでお見かけしたような...。)角ノミ盤買われるのですか。良いな~。

DELTAとJetの最も大きな違いは、フェンスです。DELTAの14-651はラックアンドピニオン、対するJetは丸棒を前後にスライドさせてネジで固定する方法です。

あと、Deltaはライザーブロックが付属し、フトコロ高さを6インチまで拡張できます(「付属」するかどうかは購入先にご確認下さい)。またビットの取り替えやすさも、評判が良いようです。

こんなところで如何でしょうか。
間違っていたらどなたか訂正してください。

投稿: かんりにん | 2005.11.26 17:56

こんばんは。
このくらいの金額差ならデルタの方が
よさそうですね。
参考になりました!

買えるように年末交渉しなければ。
ありがとうございました。

投稿: マルコ | 2005.11.26 22:29

マルコさん 年末交渉ご健闘をお祈りします(笑)。

クマ印のナニの方も、興味を持って拝見しています(爆)。
(人違いでしたら平にご容赦。)

投稿: かんりにん | 2005.11.27 02:22

がんばります(笑)
ヒグマのチョッパーは来月中頃到着予定です。

投稿: マルコ | 2005.11.27 07:57

こんにちは。
フォレストさんに助言を頂かなければ
数千円安い方を、購入してたと思います。
フェンスの精度に若干問題ありですが
剛性感ばっちりで、お買い得でした。
感謝してます。

ただ今、材の簡単固定方法でお悩み中です。

投稿: マルコ | 2005.12.25 16:12

マルコさん 満足される買い物ができて何よりです。

写真を拝見していると以前のMM300よりもさらに良さそうですね。フェンスはちょっと残念ですが。

皆さん、マルコさんのウェブログhttp://blog.livedoor.jp/cogin/
で、デルタの新しい角ノミ盤とGrizzlyのテーブルソーのレポートが見られますよ。

投稿: かんりにん | 2005.12.27 05:01

はじめまして。
楽しく拝見しています。

恥ずかしながら質問されてください。
例えばDELTAの卓上角ノミ盤にボール盤のドリルを取り付けてボール盤として使用できるのでしょうか。
経済的に合理的な買い物ができればと思い色々考えた結果、思いつきました。

記事とはだいぶ期間が経ってしまい申し訳ありません。
よろしくお願いします。

投稿: daifuku | 2012.07.17 20:20

daifukuさん、コメントありがとうございます。
最新記事にもありますが、単身赴任中で木工は休止中です。

すごい着眼点ですね~。ちょっと考えたこともありませんでした。

ご想像の通り、角ノミの内刃のチャックはドリルと同じようなチャックで、ドリルの刃はチャックできるとは思います。但し、もしかしたら一般的なドリルの刃では、長さが足りないかも知れませんですね。

今手元にないのでちょっと分からないのですが、週末にでも帰って確認してみます。

投稿: forest | 2012.07.18 08:57

下記のコメント

デルタやGrizzly他、ボール盤に付けて角穴が開けられるアタッチメントがあります。これからボール盤を購入する予定のある方は、考慮に入れる価値があるオプションです。(写真はGrizzly G1083)

から、オフコーポレーションに問い合わせましたが、
取り扱ってないらしく、どこのメーカーなのか、
もし、販売先がわかれば、教えて頂けますか?

投稿: PANAX | 2014.12.11 11:42

PANAXさん コメントありがとうございます。

この記事は9年前のもので、その後木工を離れており最近の事情はわかりませんが、オフコーポレーションはずいぶん品揃えが変わっているようですね。

今も恐らくこの手のアタッチメントは欧米のメーカしかないのではないかと思います。Deltaは依然として18-900Lという大型ドリルプレスを販売しており、このアクセサリーで17-924というのがあるようです。

その他メーカからも売られているようですが、日本に小売店で扱いがなければ、個人輸入となるかと思います。

お友達からの情報では、逆に日本の角ノミ盤は、角ノミ部分を外してボール盤として使えるものもあるようです。

投稿: forest | 2014.12.13 01:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41961/6089310

この記事へのトラックバック一覧です: 久しぶりに勝手にツールレビュー(10) - 角ノミ盤:

« 悩ましき工房の分割? | トップページ | あると便利な機械・工具(1) - 角ノミ盤 »