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2005.06.14

スピード木工(6) - ダボ接ぎ その2

最近、まとまった記事が書けていないことを反省しています。

何か、体がもたないんですよね~。 夜更かしができず、夜中木工もあまり進んでいません。

さて、スピード木工については、ダボ接ぎの途中だったと思います。
今回は「センターポイント」以外のダボ接ぎ治具について紹介したいと思います。

(1) BOSCH ダボ穴ガイド

ダボ穴ガイド ....一見しても、どのように使うのか、よく分からないと思います。ホームセンターの片隅で、さも売れ残ったようにボロボロの箱で1個だけ実物を見たことがありますので、記憶の限り説明します。

本体はいわば「フェンス付きドリルガイド」です。
穴を垂直に開けるためのガイド機構と、ある辺から一定の距離で開けられるように可動式フェンスが付いています。例として板を矧ぐ場合は、ガイドを板に当てて厚み方向で板の中央に穴が開くようにフェンスを調整し、横方向の位置だけ墨付けしておいて、墨に合わせてガイドをセットして穴を開けていく、と言う使い方になります。

非常にコンパクトな治具です。 フトコロが狭いボール盤では届かないようなところに正確に垂直に穴をあけたいことが良くあり、ラジアルボール盤とか、大げさなドリルガイドなどがありますが、この商品を単なるドリルガイドとみなして、便利に使っておられる方もおられるようです。

(2) Veritas Cabinetmaking System

05J0601S1Veritasのダボ治具は、何種類かの商品ラインアップがありますが、基本は同じで、目的によりパーツを組み合わせてセット販売されている形になっており、非常にシステマチックです。
「板矧ぎセット」オフコーポレーション社でも売られていますが、いわば基本セットです、この治具のフルセットがCabinetmaking System

セットが何種類かあり、最上級セットであれば板矧ぎ、直角ダボ接ぎ、可動棚板のダボ穴あけ、といろいろなことが出来ます。とにかく32mm間隔でダボ穴を開けて、接合でも棚板設置でも何でもやってしまおうという思想です。「中くらいの技術を持った人であれば、このシステムを用いて、電動ドリル、テーブルソー、クランプ少々、あとは基本的な手道具のみで、食器棚、ワードローブ、エンタテイメントセンター、本棚などのいろいろな作品が作れます。」との宣伝文句です。

自作治具でも良いですが、この手の作品は、あれこれ考えずに手順は標準化してしまうのが早道なワケで、耐久性を考えると思い切って買うのも良いと思います。

(3) その他ダボ接ぎ治具

ノーブランド品やオリジナルブランド品(東南アジア製?)を含めると、この種の治具は山ほど見られますが、大雑把に言えば下記の通りと思います。

25k6401s2→板矧ぎ用にということでよく見られるタイプで、センターバイスの要領で必ず板の厚み方向の真ん中(もしくは決まった位置)に空けることを主眼とするタイプ。写真はVeritas。

t_1983→横方向の位置合わせを目的として、両方の板をいっぺんにクランプして、数個のドリルガイド穴から穴開けするタイプ。写真はオフコーポレーション社のもので、直角に接合することも可能。

ドリルガイド用の金属製のカラーのみが売っていれば自分で耐久性の高い治具を作れます。海外では見かけることがありますが、国内ではあまり見当たりません。

枚挙にいとまがありませんが、今日はこの辺で。

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