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2005.05.10

スピード木工(5) - ダボ接ぎ その1

050510Aダボ接ぎは、あまり日本では一般的ではなく、本格木工では軽く見られがちな工法ですが、欧州では割とポピュラーな工法で、キャビネットなど何でもこれで作ってしまうようです。

原理としては一見簡単に見えますが、やってみると結構難しいものです。複数個になると、全ての穴がきっちり精度良く開いている必要があり、穴がずれるとうまく入らないダボが発生し、イライラします。ワタシなどは少し多めに穴を開けておいて、「入れられるダボだけ入れて、穴がずれて入らないところは無視!」という、去る者は追わずの姿勢をとっています。

工業的には専用ないし準専用の機械があるようです。手仕事であれば、日本流だと罫引きなどを駆使して、両方の部材にきっちり墨付けをし、注意深く穴開けということになるのでしょうが、欧米流の合理的木工ではやはり治具類が非常に沢山考えられており、いろいろ市販されています。

最も簡単なのは、「センターポイント」を用いる方法です。最近一般的になり、ホームセンターなどでもよく見かけます。(上写真左側)

「センターポイント」は銅などの金属製の物体で、一方がダボと同じ径の丸棒になっていて、反対側が円錐状にポチッと突起が出ています。使い方としては、先に一方の部材に穴を開けておき、その穴に丸棒の方を差し込んで、そこに相対する部材を当てて木槌などで一撃を加えることで、突起部分が相手の部材にセンターポンチのように転写されます。このポンチ痕目がけて、ドリルで穴を開けるわけです。

かしこい方法のようですが、ワタシがやるとどういう訳か結構ずれることがあり、あまり好きにはなれません。但し、最小限の工具で可能で非常に安価ですので、ごく低い頻度でやるには良い方法と思います。

ダボ関係次回に続きます(多分)。

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