« 静かな木工(7) - 静かに縁取り | トップページ | ところで »

2005.03.09

ゴミ箱(ニセ)サイクロン

最近になって、集塵と防塵を少し真剣に考えるようになりました。きっかけは自動カンナ。あれはもう、屑とホコリの面では最悪の機械であり、集塵なしでは準備(養生)と後片づけ(掃除)の方が、本体作業より長いのが実状です。

とは言え集塵機を買う心と費用の余裕がないので、とりあえず、まずは今ある掃除機で何とかできるものかどうか、試してから集塵機の購入を考えるということにしました。

ゴミ箱を使って2ステージ集塵をする方法は、いろいろなところで紹介されています。オフコーポレーションのMTBマガジンでも専用の「フタ」が販売されています。但し、これは90Lクラスのポリバケツを使うとのことでかなり大きく、ワタシの作業スペースではあまりにも大げさすぎて、敬遠していました。

自分で作れば良いのでしょうが、海外でこれの「ミニ」版を見つけたので、買ってみました。ホースや、足りない部品はオフコーポレーションや、ホームセンターで調達して、こんな感じになりました。写真の隅に写っている灰色のホースが掃除機のホースです。
050309A  050309B圧損も勿体ないですが、どうせ掃除機だと風量も出ないと思い、悩んだあげく、中途半端な65mmφのホースを基本にすることにしました。

自動カンナは夜中には出来ないので、とりあえずバンドソーで試運転。
050309C部屋が狭くていろんなものが写っていてスミマセン。これまでは定盤の下のガイドベアリングのところに自作の吸引口を付けていたのですが、折角なので4インチダストポートに付けてみました。

印象としては、やはり掃除機では風量が少なく、迫力がありません。少しはゴミ箱の底に溜まっていましたが、ブレードの帰りの巻き上げがまだ多い。ここのダストポートから集塵するのであれば、有無を言わさずにごうごう引っ張る風量が必要だと思います。期待はずれな予感ですが、今度の機会に自動カンナで試してみて判断したいと思います。

フタ自体について少し補足。

カタログには、5ガロン(20Lくらいですか)のバケツの径に合うとの記載があり、詳細を聞くと「5ガロンバケツの外径は、298.5mmです。こっちでは一般的なもので、よくこれにピクルスなんかを詰めて売ってるヨ。」とのこと。...20リットルのピクルスを輸入する気にはならなかったので、日本でプラスチック製のゴミ箱を探しました。少し径は小さかったので、ホームセンターの引き戸用すき間テープですき間を埋めています。

65mm径の穴が2つ開いています。日本の65mmφのホースは、内径が65φなので、残念ながら惜しいところで、入りません。写真で見て分かるとおり、はめ込み部分のみ塩ビ管を購入して、さらに少し穴を広げて、はめ込みました。この製品は、ホントに穴が開いているだけです。特別にホースを止めるような工夫はなく、裏側も空気の流れを制御するような構造も全くありません。ただの「こんな形のプラスチック成型品」という風情で、値段相応のモノです。これならいっそ自作した方が良かった。

ちなみに、穴を広げるのは、軸付きサンダーを手持ちの電動ドリルドライバーにつけてやるといとも簡単です。その他のプラ製品はバンドソーですいすい切れます。ちょっと不安定ですがホースも切れます。

|

« 静かな木工(7) - 静かに縁取り | トップページ | ところで »

ツールレビュー」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。自動かんなと他の機械ではおが屑の大きさが違うので、我が工房でも自動かんな用に「バケツサイクロンもどき」を作りました。考え方として細かいおが屑は集塵機に、大きいおが屑がバケツにという「ダストセパレーター」です。シンプルですが、かなりの活躍者です。
http://www.h4.dion.ne.jp/~workshop/jigdust.html
をご覧下さい。

投稿: たけさん | 2005.03.10 16:08

こんにちは。ホームページ拝見しました。

そうですね、今回のモノは結構期待してたのですが、これなら自分で作った方が良かったと思いましたし、フタ付きバケツのフタを使うというのは良い考えと思います。

あと動力源についてですが、まだ自動カンナでは試運転はしていませんが、自動カンナの吸引口ではやはりそよ風レベルになってしまっています。多分掃除機では(予想通り)ダメなんだろうなあと思っています。 また散財しそう。

Mokkinさんのホームページ見て勉強し直します。
http://home.t08.itscom.net/woodwork/dcsimulation/simulation.htm

投稿: かんりにん | 2005.03.10 22:57

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゴミ箱(ニセ)サイクロン:

« 静かな木工(7) - 静かに縁取り | トップページ | ところで »