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2005.03.18

スピード木工 - 序論

静かな木工はこの辺でひとまず終了と言うことにして、新シリーズ。

木工を趣味とする人には方向としては2種類あるように思います。一つは「日曜大工」「DIY」と同義で、自分もしくは自宅で必要とする「もの」を手づくりで実現していくタイプで、作り方はスピード優先。もう一つは、指物みたいなものを、プロセスを楽しみつつじっくり作るタイプで、基本的に作品の使用目的はあと付け(もしくは無いに等しい)。

後者の場合、どうしても「クギ(含む木ねじ)を使わない」工法にこだわりがちになります。家具屋に行っても「ちっ、こんなとこに無粋にもボルトなんて使っていやがる。」みたいに一人斜に構えて独り言を言ったりする人いませんか。(と言うかハイ私です。)ついでに、ノックダウン家具まで嘲笑する人もいますが、冷静に考えれば、ノックダウンはどう考えても流通コストのメリットからそうしているのであって、発想としては別と思います。

それはさておき、どうしても、ひとに頼まれてとか、自宅で必要に応じて何かを作る場合とか、ある程度の効率とスピードが要求される場合があると思います。それでも、「合板に、見える位置に木ねじをビシビシ」では、さすがに見映え的にも、ウッドワーカーを自称する者が作るものとしてどうかな、とも思います。

そこで、今回は少し目先を変えて、手抜き、もとい、効率的に木工をするグッズなるものを、いくつか紹介してみたいと思います。題して「スピード木工」。手がかかるのは接合だけではないですが、とりあえず今回は特に「接合」に焦点を当て、少なくとも「クギは見えない」ような接合方法に関するグッズ(工具、治具)を中心に紹介します。

前もって白状しますが、今回のシリーズについては、ほとんどの商品を私自身は所有していません。いつも他のものに化けてしまいます。その意味では今回紹介するものたちについては、実際の便利さや使用感を保証できないことをお含み置き下さい。

また、もし購入された方がいらしたら、その都度、使用レポートをコメントなどでお寄せ下さると幸いです。

今日は予告編まで。

<予定記事memo>(あくまで予定です。)
 ビスケットジョインター
 ポケットホール
 ルーズフィットテノン
 ダボ接ぎ関連
   ・Cabinetmaking system
   ・Miller Dowel
   ・COMPRESSION DOWELS

(3/19追記)
タイトルがしっくりこないので変更しました。昨日もさんざん悩んだのですが、カンタン木工、イイカゲン木工、手抜き木工、お気楽木工…、既にいずれもどなたかの専売特許になっていますので...。悩んだあげくの結果です。

また気が変わるかも知れません。

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「テーマ別木工」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、接合特集楽しみにしています。
ビスケットジョイント(板矧ぎには必需ですが)、ポケットホールを少し使ってみましたが、わたしは、結局の所オーソドックスなホゾ組に落ち着いています。仮組み、分解が簡単で、あれこれと試行錯誤しやすい事が決め手です

特にきっちりと頑張らないユルほぞが気に入っています。組上がった時、目違いを出すよりも、ユル目のホゾで正確に合わせていった方がスピード木工(いいかげん木工)のような気がします。(笑)

余談ですが、JETの角ノミはハンドルレバーを左右の振ると結構刃先がブレます。そのルーズさも逆に気に入っている私です。


投稿: pongoo | 2005.03.20 00:58

Pongooさんこんばんは。

接合特集、とりあえず思いついた項目を挙げてみましたが、どうでしょう、Pongooさんには既にご存じの内容ばかりではないかと思いますが...。

さて、ホゾ組みですが、どこかで書きましたが、ワタシの最近の好みは、縦方向を少しゆるめにして、横方向ではめ合いを調整するという方針です。ホントはきつめから追い込んでいくのが正当派なのでしょうが、強度的に問題ないところは結構大胆にゆるめにして、手抜きさせてもらってます。(ホゾはバンドソー一発。)

個人的にはノミでネチネチやるのも結構好きなんですけどね...。数が多いとウンザリします。

投稿: かんりにん | 2005.03.20 02:13

はじめまして。楽しく読ませていただいております。

私、ノミでホゾを切って…というのに憧れます。しかし作業場所と時間に制約されるので、結果としてスピード木工にせざるを得ません。私のようなレベルのアマチュアは少なくないと思います。

●イモ継ぎ+ネジ接合+ダボ埋め
私はこれから入りました。今使っているPC机もこれです。個人的にはこれで十分でないかと思います。

●ビスケットジョイント
トリマーに着ける安物を使っています。私の環境では削りカスと騒音が問題です。振動が多くてきっちりとした溝が掘れないのも気に入りません。最大の問題は、クランプが何本も必要なことと、接着剤が固まるまで次の作業へ進めないことです。確かに表面はキレイです。ネジもクギも使っていません。しかしそれは接着剤で固めているからですよね。接着剤ナシでも組みあがるホゾは美しいと思いますが、ビスケットには私は美しさを感じません。

●ポケットホール
trendやcregの製品は私には高価すぎます。このたび安物を購入して使ってみました。
http://www.off.co.jp/plsql/ocp_item_detail?p_item_cd=T-1976&p_buy_root=1
このジグで穴を開けてから4mmドリルで下穴を開ければ、普通のビスが使えます。私のレベルではこれで十分です。道具がカサばらず作業時間が短いという点で良い道具だと思います。ただし、表から見えないとは言え、ポケットホールの穴は美しくありません。趣味性を加味すると、大幅減点です。

続編を楽しみにしています。

投稿: 縄文人 | 2005.04.02 21:49

縄文人さん こんにちは。
これからワタシの書きたいことをほとんど書かれてしまいました。(冷や汗)

例えば、木工一つでも、カンナを自分で作るところからやりたい、という人もいますし、一方で、自分の暮らしている場所を快適にもしくは美しくしたいという欲求から、ある意味必然的に手段として木工をしている方もいると思います。

この点、縄文人さんは「趣味性」と言われているのだと思いますが、さらには、ダボ埋めに美しさを感じる人もいる一方で、江戸指物のように仕口は思いっきり複雑なのに表に見えないのが「粋」だとする人もおられます。その辺りは各人の「美学」、「美意識」とでも称されるところであり、さらに言えば、その選択は「アマチュアの趣味」という範囲内では、限りなく自由に近いのではないかと思います。

とりとめもなくなりました。今後の記事で、また補足などあればコメントなどでご教示下さい。

投稿: かんりにん | 2005.04.02 22:30

や、これは失礼しました。私の書き込みが続編を書く上でジャマになるようでしたら、どうぞ削除してください。

江戸指物、良いですね。最近の工業製品はもっぱらその逆の路線「表は一見キレイだけど、裏を見るとがっかり」というのが多いように思います。各人の美学に従い、時間とコストを好きなようにかけられるのはアマチュアの特権ですね。そのためにも工房が欲しい…。

今日はテーブルの天板を接合します。さて、どんな方法にしようかなー。

投稿: 縄文人 | 2005.04.03 06:13

縄文人さん こんにちは。

そうです「特権」です「特権」。

投稿: かんりにん | 2005.04.03 21:42

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