据え置き機械の導入(8) - ボール盤のススメ
穴開けは手持ちドリルで十分、ボール盤なんて大げさ、と考える方は多いと思います。
私がオススメしたいのは、床に直接置く据え置きタイプではなく、「卓上ボール盤」という、高さ60cmくらいの、使うときだけ作業台の上に置いて使えるタイプです。
ホームセンターを一度見てみてください。先入観を排除して見れば結構大きさは手頃で個人で置けないことはありません。値段もそこそこです。セールならば一流メーカでも1万円強くらいで購入でき(東南アジアか中国製ですが)、DIYブランドのものであれば1万円以下でも手に入ります。
ボール盤の良い点は下記の通りです。
(1)穴が垂直(もしくは思った通りの角度)に開けられる。
(2)穴がきれいに開く。(割れたり、毛羽だったりしない。)
(3)大きな穴を、安定して安全に開けられる。
(4)穴の径、及び位置の精度が向上する。
穴の壁面がきれいなビットとしては、フォスナービットが有名ですが、ボール盤であれば回転速度を高めにしゆっくり穴を開ければ、鉄工用の何の変哲もないドリルでもきれいな穴を開けることができます(それでもあんまり安い刃ではダメですが)。
手持ちドリルだと、径の大きいビットで穴を開ける際に、何かの拍子に噛んで「ぎゃぎゃぎゃっ」とドリルが持って行かれた経験がある方が多いと思います。ヒヤッとするは作品はぼろぼろになるはで良いことなしですが、ボール盤ではそのようなことはありません。経験的には12~15mm以上はボール盤でやる方が身のためと思います。
ボール盤は、音もドリルよりも数段静かで、回しっ放しでも苦になりません。また、いろいろ穴開け以外の先端工具が使え、応用範囲も結構あります(一部ここで紹介しました。また別途追加予定)。
「卓上型」よりもっと小さい超小型のものもたまに見かけますがメーカーも限られ、スペースの問題もあるでしょうがこのクラスのサイズが価格もこなれておりオススメです。
写真のは東芝ブランドで安売りで1万円ちょいでしたが、とりあえずこれで十分です。テーブルが小さいのとフトコロが狭いのが難点ですが、フトコロはいくらあっても足りないときは足りないし、テーブルは簡単な延長テーブルを作るだけでホントに飛躍的に使い勝手が良くなります(気が変わらなければ次回紹介します)。
2004/12追記
良さそうな卓上ボール盤を探してみました。
リョービ TB-2131 22400円
リョービ TB-1131K15010円
マキタ TB13118300円
レクソン RDM-80N 21500円
レクソン RDM-50 8650円
E-Value(多分) DP-375V 5700円
ところでレクソンのラジアルボール盤は、ラジアルとしては多分最安で、お買い得です。
レクソン ラジアルボール盤RD-26
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