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2004年8月に作成された記事

2004.08.31

ロッキングチェアに方針変更

欲望に勝てず、フォースラット・ラダーバックチェアを方針変更してロッキングチェアにすべく、ロッカーを削り出しました。

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ロッキングチェアなんて、いろんな意味でそうそう買えないですよね。場所はとるし。こんなものが「ちょっと使ってみたいな~」と、気軽に作ってみれるのも、自分で作るメリットかな、と思います。ま、要はただ単に作ってみたかっただけなんですけどね。

オリジナルの指定板厚は5/8インチ(16mm弱)ですが、SPF材の強度不足を懸念し、1×6材を2枚合わせにした厚みにしています。そのため、脚とロッカーの両方に組み手(相欠き継ぎ?と言って良いのか?)加工が必要になりました。木目が真っ直ぐな木を曲線にカットして使うのでとにかく割れるのが心配で、高さ(幅?)も、オリジナルより10mmくらい大きくしました。

さっそく組みました。見た感じでは、やはり足回りがいかにもヘビーな印象です。シェーカー家具という割にはちょっともっさりとした感じになってしまいました。

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あとは塗装して、座編みしたら完成ですかね。やっと終わりが見えてきました。

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2004.08.30

勝手にツールレビュー(6) - 手押しカンナ

これまでの通例としては、ここで「手押しカンナの勝手なツールレビュー」を書かなければいけない順番なのですが、いかんせんアマチュアが入手できる手押しカンナというのは種類が限られており、なかなか記事になるほどのボリュームになりません。

6インチ近辺で、日本で入手可能なところと言われれば、

(1)リョービ HL-6A  テーブル長710mm   ~4万円
(2)デルタ JT160(JP)        762mm   ~3.5万円
(3)デルタ JT360          1168mm   ~8万円
くらいでしょうか。

(1)、(2)はポータブルタイプです。(3)は据え置き式で最も安価なタイプの一つ。
(3)には、手前小さなテーブル?が付いており、段欠きやホゾ取りができるようになっているようです(使い勝手は、よく分かりません。使っている記述をインターネット上や雑誌などで見たことがありません。)

もちろん、この他にも、国内メーカーからも手押しカンナは販売されているのですが、値段的に手の出しにくい価格になっています。ヨーロッパでは自動+手押し一体型が結構ポピュラーと聞きます。メタボは40万!と高すぎですが、手押しも自動も30cm幅!という豪華さです。

あと、この前自動カンナのところで紹介した、日立の自動・手押し一体型のP100RA3は、テーブル長1170mm。50kgとデルタJT360よりも軽量です。

あくまで風評ですが、
・ポータブル型は汎用モータ使用で騒音が比較的大きいが、リョービとデルタの比較では、デルタの方が騒音が静からしい。(据え置き式は、大抵は誘導モーター使用で静かです。)
・ポータブル型でもほぼ皆さん満足して使っておられるようですが、やはりテーブル平面度・堅牢度が今一つと言う声もある。

先日述べたように、その機械の最大加工長さの目安は、テーブル長の2倍がと言われており、テーブル長は長い方が良いです。実際2倍の材料をやるとちょっとシンドイと感じます。海外で最もテーブルが長いものの一つにPowermatic 54A($700;送料抜き)があり、テーブル長は1690mmです。でかい。この機種はそれ以外の面でも評判は良く、オススメ機種になっている例を見かけます。据え置きのしかもこんなデカイ手押しを買うのは、かなり木工に気合いが入っていないと無理でしょうが...。

安くて良いモノとして、Fine Woodworking誌では、YorkcraftのYC-6J(~$350;送料抜き)が推薦されています。テーブル長1170mm。

精度が一番の機械ですので、手押しカンナには十分お金をかけるべきと考えます。
ワタシは結局手押しカンナは現時点「当面見送り」を決め込んでいます。スペースの問題が最も大きいですが、経済的にも(笑)、今は買える状況にないと考えています。買うとすれば据え置き型が前提で、現時点であればデルタの据え置き型にするか、もしかしたら何らかの方法でPowermaticかYorkcraftを入手しようと努力するかも知れません。

こんな感じで以上です。

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2004.08.28

ものの値段はわかりません。

ZZZZZ
Tage Frid が逝去した際に、そのニュースについては少しだけ触れました。

Tage Fridとその名著"Tage Frid Teaches Woodworking"については、宮本家具工房の宮本さんが、「今月のトピックス」としてトップページに詳しく述べられていますのでそちらをご参照下さい。(9/6追記:現在は過去の記事のコーナーに移動されています。)

この本は以前から良い評判を聞いており、ずっと欲しかったのですが、4000円強と若干高価で指をくわえていたのです。が最近ふと、何かの拍子に入手できなくなったらどうしようとか考えたりして(逝去と出版とはほとんど関係ないでしょうが)妙に気になり、ついこの前、意を決して購入してしまいました。
2日前くらいに届き、今会社の行き帰りで読んでいるところです。

まだ読破できていませんが、評判通り、なかなか良い本です。
何より英語の文章が分かりやすい。多分英語のレベル云々よりも、言わんとする論旨が明快なのです。写真も続き写真が多く、写真を追うだけで大体のところは理解できます。治具類も、私は個人的にはあまり凝るのは好きじゃないのですが、「こんなんで良いんですか?」と拍子抜けするくらいシンプルなものが多く、かつ狂いが少ない作り方をきちんと紹介しており、実践的です。

曲げ木やベニアリング、旋盤まで載っています。先生と二人で楽しそうに曲げ木をしているおばちゃんが、印象的です。

ところが今日見たら、Amazonで2923円!に値下げしているじゃないですか。この値段ならかなりお買い得の部類に入ると思います。
注文した1日後に、忘れた頃に500円のギフト券(アンケートの謝礼)も届くし、ちょとくやしい。

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2004.08.21

木工バイス

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ずっと欲しいと思いつつ後回しになっていた木工バイスを買いました~。
レコード社のものです。メードインいんぐらんど。
廉価タイプですが、結構しっかりしています。
テーブルへの固定もクランプ式ですが、ボルトで締結できるよう、穴も一応下面に2カ所開いています。

短い角材くらいであればカンナがけでもびくともしないし、口金の動きもガタもなくスムーズです。
少し触った限りでは、値段から見たらかなり良いです。
5000円くらい。当分これで我慢できそうです。

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フォースラット・ラダーバックチェア 最終段階

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ニセシェーカー家具シリーズ第2段。 最終段階です。

強度面からもうあきらめてたハズなのですが、見てるとまたどうしてもこれをロッキングにしたくてたまらなくなってきました。狭い庭のテラスにこれを引きずり出して、ロッキングしながらコーヒーでも飲んでマターリしてみたいってもんです。

さすがにSPFでは強度不足で、この状態で既に背中部分が微妙にロッキングするんですけど....。

さて、作りかけの椅子の下に敷いてあるのは「製図板」です。専門家が使うものではなく、ただの木製の真っ平らな板です。叩くと音がするほど中はがらんどうですが、力を掛けなければ平面度は高いので、表面を原寸図の製図用、裏面を組み立て時の定盤として使っています。

オークションでT定規とセットで1000円で買いました。ホントの定盤が高すぎて手が出ない方、ご検討下さい。

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2004.08.15

今日の木工?続編

私が子供と楽しく遊んでいるのを見て、妻の目がキラリと光ったのを私は見逃しませんでした。

私にも作ってくれるわよね、と頼まれたのはこれ。

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て言うか、子供のよりやたらに数が増えて、めっちゃ複雑になってるんですけど.....。

全部バンドソーでやりました。ティンバーウルフの1/8インチブレードを使用。
曲線切りの良い練習になりました。

色はご自分で塗られるそうですので、切りっ放しで即「納品」。

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2004.08.12

手押しカンナを使わない平面出し

平面出し(=ある一面をきっちり平面にすること)について、手押しカンナを使わないでする方法が3つある、とどこかで書いたところ質問がありましたので、いずれもワタシの考えたものではありませんが、少し詳しく紹介します。

そのうち2つは厳密には手カンナを使いますので、「手カンナを使わずに」と書いたのは誤りでした。お詫びの上訂正します。手カンナでの加工は「最小限」にはなっていると思いますので、お許し頂きたいと思います。

(1)ルーターを使う方法
割と有名な方法で図を見れば分かりますでしょうか。横から見たところです。
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まず、ベニヤ板かポリカ板などから細長い長方形切り出し、ルーター(トリマー)ベースにネジ止めして、図のように、ルーターのベースを横長に「延長」します。
それとは別に材料保持用のコの字型のウマ?を作り、その中に材料をしっかり固定します。
(くさびを横にかまして止める方法が紹介されていますが、ネジや金具を組み合わせて保持機構をきちんと作るのも良いと思います。)

ビットは、普通のストレートビットか、または角に丸みのある「ラウンドディッシュビット」を使います。なるべく大径のビットを使った方が効率的です。

あとは、ルーターで全面をX-Y方向にスキャンするように根気よく削っていきます。図の点線のように、一面を最も高さが低い点まで削ればこの面の平面が出る訳ですが、何回かに分けて少しずつビットを出していくようにしていく方が、良いと思います。

「延長ベース」は材質やサイズにもよりますが、角材やアルミ引き抜き材などでの補強が必要と思います。コの字型のウマのてっぺんの部分の直線性と平行度が精度に対して最も重要です。

この方法は、原理的に材料がどれだけ大きくても可能なので、豪勢にも無垢板の大きな一枚板をそのまま使おうなどというような場合にも応用できます。プロの木工家でも手押しカンナの幅を超えた材料にわりと一般的に使われているようです。

この方法は"The New Router Handbook"という本に詳しく述べられています。この本はルーター教則本の中でもベストセラーらしくいろいろな方が推薦されていますが、ホントにルーターの多様性を教えてくれる本で、オススメです。治具との組み合わせでいろいろなルーターの使い方を紹介しています。ルーターでホゾを切ったり、矧ぎ面を削ったり、ポケットホールを開けたり、「麦の穂」を治具を用いて安全に掘ったりしています。「200%」の次のテキストとして好適と思います。後半は自作ルーターテーブルのハナシもあります。

(2)自動カンナを使う方法 その1

これは昔の手づくり木工辞典で、タマクラフトの芝地さんが紹介していたもの(スミマセン。何号か忘れました。)をちょっとアレンジしたものです。

自動カンナは以前説明したように、下の面を基準面として上の面を削るため、どちらかの面が平面である必要がある訳です。そこで、削る反対側の面に細く帯状(10mmくらい)に切った薄い板を2カ所から3カ所、長手方向に両面テープで貼り付けます。

手カンナで、この2~3本の帯状の板を、直線にかつ互いに平行になるように削ります。板全面をカンナがけするのは大変ですが、帯状なので割と簡単に削ることができます。これらの帯により「仮想平面」が形成されますので、自動カンナはこれを基準にして上面を平面に削ることができるという訳です。

芝地さんの記事では、凹面の凹部分に1枚だけ、薄板を貼ると書かれていますが、反りとねじりが複雑に組み合わさった材料では、1枚だけではどうしてもうまく行かないときがあると思います。

材料を平坦な台の上に置いて、四端を押してガタガタしないことを確認したら、自動カンナに、板を貼り付けてある方を下にして自動カンナに通します。何度か通して全面が削られたらその面は平面になったと言うことですので、今度は、裏返して板を貼ってあった方を上にして自動カンナにかけ、目的の厚みまで削ります。芝地さんによると、板は貼ったまま自動にかけても大丈夫だそうです。

(3)自動カンナを使う方法 その2

上記と原理的には同じですが、こちらの方が「量産的」ではあります。

削りたい板の厚みより少しだけ大きい太さの角材を、材料の長さ×2本分用意します。この角材の一面のみをきっちり平面にします。これも幅が狭いので割と簡単にできるはずですし、ホームセンターで製材済みの角材に程度の良いものであれば、買ってきてそのまま使っても良いでしょう。

なるべくなら隣の面と直角にした方がよいのですが、直角度は「おおよそ」で良いです。

材料を平坦な台の上に置き(安定するように凹の側を下にする方が良い)、途中で動かさないようにして上記の角材を材料の横側2面に貼り付けます。グルーガン(熱で軟化~溶融して冷やすと固化する接着剤;ホームセンターか、どう使うのか知りませんが手芸店でよく売っています。)で貼り付けるのが一番簡単ですが、クギか木ねじで固定しても良いです(後で刃に当たるのがちょっと怖い)。両面テープでは接着力が弱くてダメです。

これも材料を平坦な台の上に置いて、四端を押してガタガタしないことを確認します。もしグラグラしていたら角材部分を手カンナで修正します。OKならば、そのまま裏返さずに自動カンナに通して上面を削っていき、平面が出たら、ひっくり返して目的の厚みまで削っていきます。

角材は、木槌で一発叩けば外れますが、デリケートな材料であれば、のみかマイナスドライバーを入れてこじっても良いと思います。

これはFine Woodworkingという月刊雑誌で紹介されていたTIPSです。

下の図は、「改良芝地式」と「Fine Woodworking式」の比較を、図に描いたものですが、これでお分かり頂けますでしょうか(少し誇張しています)。

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他に良い方法をご存じの方は、是非教えてください。

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2004.08.05

据置き機械の導入(6) - 手押しカンナ

JT360(画像はまたデルタ本家より)
手押しカンナは、凸凹あるいは反った材料の一面だけを削って平坦にする機械です。平らな定盤の中央にほぼツライチで回転する刃が付いており、定盤に対して凸の部分を削り取っていくことで最終的に平面を得ます。

先日紹介の自動カンナは、原理的に反りを矯正できませんので、順序としては、手押しカンナが先で、手押しでどちらか一面を平らにしてから、自動カンナで反対の面を平行にかつ平らにする、という手順になります。

また、フェンスが付いており、ある面に対してある面を直角(もしくは任意の角度)に平らに削ることもできます。ある幅の板を、接着剤などで貼り合わせて広い一枚の板にするのを「矧ぐ」と言いますが、矧ぐ面は、きっちり直角にかつ真っ直ぐにする必要があります。これを手カンナでやるのは楽しくも難しい作業ですが手押しカンナがあればこれが機械でできるようになります。

アマチュア用にポータブルのものが数タイプあります。その他は据え置きタイプです。据え置きタイプは誘導モーター採用で、騒音も格段に静かです。

機械を見てもらうと、上述のように「定盤の平坦度を材料に転写?していく」という原理であることが一見して分かります。従って定盤の精度と堅牢度が最も重要です。定盤は、オール鋳鉄のものが最も精度が高く好ましいのですが、価格クラスによっては前後のテーブルにプレス材が使われたりします。

テーブルが広ければ広いほど、特に大きな材料を加工するときに安定します。よく言われているのは、「その機械で何とか加工できる最大サイズの目安は、テーブルの総長さの2倍」であると、言われています。

加工幅が広いほど良いのですが、残念ながらアマチュアが入手できそうな価格帯のものは6インチがメインで、その上の8インチになるとプロ用となり突如値段が上がってしまいます。そのためムリして幅広い材料を加工するよりは、幅広の材料を一度半分に縦割りしてから手押し、自動をかけて、その後に矧ぐという使い方をしている方も多いようです。

材を矧ぐことが多い場合は、フェンスを多用しますのでフェンスの精度も重要です。フェンスも鋳造の方が良く据え置きタイプではほぼ全てが鋳造です。フェンスの調整機構はいろいろ新しい方式も出ているようですが、現時点ではラックアンドピニオン式を選んでおけば失敗はないと思います。

刃がこちらを向いてぐるぐる回っているので、安全対策が必須です。プッシュブロックを必ず使用します。上記写真のデルタ(JT360)では、中央に赤色で見えているのが安全カバーで、その下に刃があります。材料を進めていくと自然とカバーは横方向に開き、材料が通り過ぎるとバネで閉じるようになっています。

スミマセン。酔っぱらっているので、これくらいで勘弁してください。

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