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2004.04.01

超簡単ルーターテーブル

今回は、初心者向け・超簡単ルーターテーブルの作り方をご紹介します。

ルーターテーブルは、既製品としては、日本ではポーターケーブルとバーモントアメリカンのものが入手できますが他には見当たりません。欧米では、完成品もいろいろありますが、やはり自作する方も多いようです。ルーターテーブルを作るためのパーツ類がいろいろあり、これらを組み合わせればほぼ主要部分はできてしまいます。これらのパーツを個人輸入することも可能ですが、結構高価なので二の足を踏んでしまいます。

今回のは、ホームセンターで買えるもので作れて、これ以上簡単な構造はないと思います。私はトリマーを付けていますので、トリマーテーブルでしょうか。精度面で十分でないかも知れませんが、ルーターテーブルの何たるか(便利さやノウハウ)はこれで十分得られるのではないかと思います。

ホームセンターに、「バイステーブル」などの名称で数千円で写真のようなスタンドが売っています。お持ちの方も多いと思いますが、これを使います。
stand1

下の写真を見ていただければ一目瞭然と思います。作り方は省略します。
天版は写真よりもっと厚いMDFの板を使って下さい。ベニヤでも良いですがMDFの方が狂いが少ないらしいです。写真とは異なりますが、バイステーブルのテーブル面より一回り大きくする方が良いです。(さもないとフェンスが固定しづらい。)
天版の下面には、バイステーブルでクランプ出来るように、ルーター(トリマー)より一回り長い木片(ブロック)を、トリマーと干渉しない位置に木ねじで固定します。(写真は2×4材を半割にしたものを使っています。)
使用する際はバイステーブルにこのブロック部分をクランプして使います。
table3全体写真
back1裏側の写真

フェンスは、ホームセンターで売っている最も安価な「南洋材(or ラワン材)」角材を、最もまっすぐなのを、棚にあるのを全部ひっくり返すつもりで選んで、1本買ってきます。適当な長さに切れば即席フェンスの出来上がりです。固定はクランプ2本で止めてください。(写真よりもっと小振りのCクランプが好ましい。)
必要に応じ、フェンスの真ん中当たりのビットが当たる部分に切り欠きをしますが、これはドリルで丸い穴を開けてから、上下端をノコギリで切ってつなげます。
(決してドリルで半丸を開けようと思わないで下さい。特別な刃(フォスナービット)が必要です。)
table2

「南洋材フェンス」は「目盛り」も「前後独立調整機構」もありませんが、ルーターテーブルでやりたい「ほとんど」の溝掘りや成型加工が出来ると思います(どこまでが「ほとんど」かは各人のレベルによりますが...)。もっと硬くて狂いの少ない木の方が良いとは思いますが高いので...。

「南洋材フェンス」の調整のコツは、使ってみれば分かると思いますが、両端のどちらかを固定して、どちらかだけをコツコツと叩いて、振り子状に動かして調整することです。ルーターは1点を中心に回転しているだけので、ルーターテーブルのフェンスはテーブルソーなどと異なり、フェンスを「何かと平行に」移動させる必要はありません。

ルーターテーブルは、ほとんどの機能をフェンスが担っており、フェンスの精度が加工精度をほぼ支配します。
ルーターテーブルの使い方に慣れ、この「南洋材フェンス」の限界を感じたら、凝ったフェンスを合板などで自作するか、もしくは欧米(特に米)で、自作ルーターテーブルに後付けできるフェンスがいろいろ売っていますので、これらに付け替えるのも良いでしょう。

あと、コロ付きビットで倣い加工、縁取りを多くする方は、ビットの近くに高さ数cmの金属か木の棒を1本立てましょう。その棒とビットの2点に材料を押さえる要領でやると安定して作業できます。

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コメント

また自己レスです。
天板のMDF板は、なるべく厚いものをと書きましたが、私のはは厚さ12mmです。それでも手持ちのトリマーだとその分だけビット高さが犠牲になり、不自由を感じることがありますので、剛性重視でそれ以上にやみくもに厚さを上げるのは考え物です。
剛性を上げるならば、トリマーのベース部分だけを四角くくりぬいて、2層貼り合わせにすれば良いと思います。

投稿: フォレスト(管理人) | 2004.04.02 01:34

私も ルーターテーブルを作ってみましたが 貴社の
案を知っていたら それで作っていたと思います。

現在 テーブルソーを つくっています。
アルミ引抜材の多用で 高精度を狙っていますが、
結構難しいものです。 

テーブル面にアルミコンベアフレームを流用し 脚4本をつけました。まるで縁台みたいになりました。

まずその平面精度が気に入りません。(縁台精度です)
なんとか 丸ノコを取り付け中です。(平面精度は修正、矯正予定です)

縦ガイド、横ガイド、必要になってきますが なかなか先が見えて来ません。(簡単、高精度の点で) 
良い案があったら 教えて下さい。

投稿: 森村 忍 | 2004.05.04 11:35

森村様:
コメントを頂きありがとうございます。
ルーターテーブルについてはお褒め頂きありがとうございます。

さて、申し訳ないのですが、テーブルソーの自作は、安全上の問題が大きく、私自身は現時点全く考えていません。自作テーブルソーの作例は、インターネットや書籍にいくつかの例があります。
最も有名なのは、TAMA CRAFT式テーブルソーです。現在は完成品、キットの販売は中止し、部品のみの供給をしています。http://www.tamacraft.com/catlog5.html

(1)テーブルソーの天板は、自作ではベニヤ板・MDF板が一般的のようです。精度面からMDF板が良いかと思います。コンベアフレームというのはイメージできませんが、うまく活用すれば面白いモノができるかも知れませんね。

(2)縦ガイド、横ガイド:いずれも、ノコ刃に垂直・もしくは平行方向に溝を掘り、その溝にきっちりはまる四角断面の長棒を、溝上でスライドさせる方法が簡単と思います。固定は、長穴+ボルトくらいで何とかならないでしょうか。

いずれも、精度良く溝を掘らないと精度が出なかったり、身体に危険が及ぶ可能性もありますので、加工方法をよく考えた方がよいと思います。溝は馬力のあるルーターで一発で掘らないとダメかも知れません。

精度の出たコの字型の埋め込みレールが市販されていますので、それを使う手はあります。

その他、細かい点を追記してメールを差し上げましたので、参考になりましたら幸いです。
良いのができたら、是非当ブログで紹介させてください!

投稿: 管理人 | 2004.05.06 00:10

こちらの方法でルーター用に自作したいのですが、ルーター本体はどうやってMDF板に取り付けるのでしょうか?教えて下さい。

投稿: 梅田要 | 2014.11.03 19:13

梅田要 様

コメントありがとうございます。

お持ちのルーターがどのようなものか分かりませんが、いわゆるトリマーと呼ばれる小型のもの、あるいは固定ベースと呼ばれるベースのルーターであれば、ベース部分をよく見るとたいていの場合、ネジ止めできるようなネジ穴があいていると思います。

このネジ穴に合うボルトで固定ができると思います。

投稿: forest | 2014.11.04 14:59

お世話になります。
木工一年生の初心者です。
参考にテーブル作り遣りたかった飾り縁の加工は無事終了。ありがとうございました。

ただ、最後の説明部分、下記カッコ内の文章が私には理解出来ません。

「あと、コロ付きビットで倣い加工、縁取りを多くする方は、ビットの近くに高さ数㎝の金属か木の棒を1本立てましょう。その棒とビットの2点に材料を押さえる要領でやると安定して作業ができます。」

フェンスがあればいいのでは?
この棒があると更に作業が安定?
分かりません!

この棒とは何か?何処に立てる?どう使う?
分かりません?
可能なら教えて貰えれば助かります。

投稿: 伊藤 義一 | 2014.11.24 13:53

伊藤様 コメントありがとうございます。

これは欧米でStarter Pinと呼ばれるものを指しています。

説明が難しいので、下記のURLの記事を参考にして頂けると幸いです。英語ですが図だけでも伝わると思います。

http://www.newwoodworker.com/usestrtpin.html

http://www.rockler.com/how-to/back-to-basics-mdash-starter-pin-on-the-router-table/

直線ならフェンスで良いのですが、曲線ではこのようなものが便利かと思います。

投稿: forest | 2014.11.25 23:04

管理人様へ
ありがとうございました。
動画もあって、おおよその理解できたと思います。
実際にもっと使いこなすことにチャレンジしたいと思います。

投稿: 伊藤義一 | 2014.11.26 22:52

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