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2004年3月に作成された記事

2004.03.25

勝手にツールレビュー(2) 丸ノコ

2回目の木工ツールレビューは、丸ノコについて研究したいと思います。丸ノコはどのメーカーのどれを買うのが良いか?(概論については、「最初に揃える道具(4)丸ノコ」をご覧下さい。)

私の印象では、丸ノコはその普及度の割には機種毎の情報は多くありません。そんな中で、マキタと日立について、詳細にまとめられているサイトを発見しましたのでご参照下さい。ここでは日立の方がベースの固定がしっかりしており、マキタはちょっと不安、と書かれています。一職人の個人的意見と仰っています(謙遜?)が、これは海外の雑誌で見られるマキタ・日立の評と一致しています(評価機種は違いますが)。

また、風評ですが、さる人から日立の方がモーターの長期信頼性が高いと聞きました(裏付けはありません)。

一方のマキタは、工具に対し一貫して騒音対策をきちんと取るポリシーがうかがえます。丸ノコも非常に静かと言われており、現在、静粛性の面では最も静かな国産丸ノコであるようです(TAMA CRAFTの「TAMA CRAFT通信 31号」の、「騒音計」の項をご参照。また(造作用ではない)一般モデルでも、傾斜角度設定ネジが前後両側に付いているのも、好感が持てます。

と言う訳でこの場の結論としては、丸ノコは「ベースの精度・堅牢性ならば日立、静粛性ならばマキタ」ということになろうか、と思います。(他のメーカは情報ないので勘弁してください。)

夜行性木工家のワタシの「一押しベストバイ」は、当然マキタの、アルミベース5631BAです。もしお金に余裕があれば造作用の5615BAです。自作テーブルソーや、トリトンに据え付けるならば5607BAで十分でしょうね。電子式は静かだと言われますが、電子式は市販のスピードコントローラが効かないので、回転数を下げて騒音を下げる、という手が使えないので、今回はあえて従来式を推します。

参考までに海外の雑誌を見てみますと、海外でもヒタチのものがコンパクトで堅牢である、と評価が高いようです。次にポーターケーブルのものが、ベースにこれでもかと言うくらい補強リブが立っており、剛性が高いとの評です。まあ、丸ノコは国産で十分であり、海外製品や、さらに逆輸入にまで手を出す必要はないとは思いますが....。

私はと言えば、木工を始めた当初必要かなと日立の7型を購入しました。が、騒音が激しいのと、半年ほど所有して結局あまり使わなかったので、ある時に勢いで処分してしまいました。

次に充電式ならばと思い、松下の12V「マイジョイ」シリーズの135φを中古で購入してみました。騒音は割と小さいですが、何より針葉樹系の軟材以外はパワー不足でほとんど切れませんでした(中古だったからかな?)。現行タイプは、刃径も小さくなりその面で改良されているとは思いますが、個人的には充電式には当分手を出す気になりません。充電式ならば1~2ランク上の電圧(18~24V)のものが必要ではないかと思っている次第です。中古の丸ノコは、大抵電源コードを1回は補修しているので、パワー面で実用レベルに達すれば充電式は便利だと思うのですが...。
最近の電池分野の発達はめざましく、今後に期待できると思います。

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2004.03.20

もう少しで1000人

現在ちょうどご来訪者999人。もう少しで1000人です。
(とってもすごいカウンターなので、信頼性に欠けますが.....。)
ご来訪ありがとうございます。

貴方のご自慢の工具をひとにお勧めしたい、もしくは逆にここはイタダケナイ、この機種は買ってはいけない、というご意見があれば募集します。メールかコメント、トラックバックなどでお寄せ下さい。

海外ではAmazonEpinionをはじめとし、工具類の一般の人によるレビューも多数見られ参考になります。こんなサイトが日本でもできたら...と思っています(他力本願モード)。

では今後ともよろしくお願いします。

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2004.03.18

最初に揃える道具(5) ジグソー

木工で最初に揃える「切る」道具として、前回は丸のこを紹介しました。でももし貴方が最近流行の、カントリー家具に興味があるのでしたら、1台目の道具としては、丸ノコの代わりにジグソーを買うのがよいと思います。ジグソーは曲線が切れる最も手軽な手持ち式工具だからです。

ジグソーは曲線専用であり、直線がまっすぐ切れないのではと思っている方もいるかも知れません。が、治具(ガイド)を使えば、かなりの精度で直線を切ることが出来ます。丸鋸との違いは(切断に関しては)切削速度だけではないかと思います。(ただ1点、丸鋸は設定により「溝」を掘ることが出来ますが、ジグソーでは出来ません。)

またジグソーは原理上、丸鋸のようなキックバックの問題がなく、刃の露出面積も少ないことから、安全面でも初心者向けと言えます。

選ぶポイントとしては、機能面で大体下記の通りです。
(1)オービタル機能
(2)変速機能
(3)刃の交換方法
(4)集塵機能の有無

(1)ジグソーのオービタル機能というのは、切削速度を改善する機能です。
従来式は刃が単純に上下するのみですが、オービタルでは刃が微妙にシャクり、1往復の間に角度が変化します。刃の接触状況が、従来式が線状に接しているのに対し、オービタルでは点接触になります。これにより刃の接触面積が減る代わりに1点1点の接触圧力が高くなり、効果的に材料が切れるという原理です。
 私は経験ありませんがオービタルは切れ味が全然違うようです。但し、精度重視でオービタル機能をあえて付けないというメーカーもあるらしいので、精度が劣る面があるのかも知れません(多分ほとんどの場合問題ないと思いますが.....。)

(2)私見ですが、変速機能はなくても良いと思います。確かに細かい曲線などはゆっくり切りたい気もしますが、ジグソーは刃の速度が最大でも、手で押して送りさえしなければ材料は切れません。ですから甲高い騒音で気は焦りますが、気持ちを入れ替えて自分の納得できる速さでゆっくり切ればよいのです。

(3)ブレードをいろいろ使い分けたい方は、工具レスでワンタッチで刃の交換が出来るタイプが、BOSCH(ボッシュ)などから出ていますので、それを使う方がよいでしょう。私のように付けっぱなしであれば良いですが。

(4)集塵機能は、なくても切りくずはそんなに細かくないので舞い上がることもなく、困ることはないでしょう。また、別な機能ですが、ノコ刃周辺に風が出て、墨線付近の切りくずを吹き飛ばしてくれるタイプがあります。途中で「ふーふー」しなくて良いので、これは案外便利です。

しかしジグソーの本来の機能は、切ることです。高額なタイプはやはり切れ味が全然違います。これはスペック表を見ていてもわかりません。

メーカー及び機種としては、低~中価格帯では国内外やはりボッシュが最もメジャーで、かつ評判が高いようです。ボッシュの緑色(=DIYグレード)のものを使ったことがありますが、20mm厚くらいのケヤキもバリバリ切れました。純正ブレードが付いていましたが刃も良いのでしょうね。「粗切り用」でしたが切断面もジグソーと思えないほど平滑でした。
日本製のものも、プロ用の高級タイプはシンプルでもやはり非常に良いようです。

購入に際しては、何よりもブレードの入手しやすさを考慮しなければなりません。替刃は丸ノコほど統一化されていません。

かく言う私は、リョービの「日曜大工」向けタイプJ-300VC(インターネットで見あたりません。旧型と思われます。)しか持っていません。しかし大抵の木はこれで十分切れます。速度を気にしなければですが。最近は、何故か分かりませんがジグソーはあまり使っていません。夜行性の私ですがうるさいので夜中は使えません(そのせいかな?)。

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2004.03.12

最初に揃える道具(4) 丸のこ

木工で最初に揃える電動工具として、途中だいぶ寄り道しましたが、最後に、「切る」道具について述べたいと思います。「切る」ことは木工で最も大事な作業です。最初に切るという作業の精度を上げることは、全体の制度を上げると共に、以後の工程を楽に早くすることにつながります。

道具として、手ノコは勿論必須で、これだけは買わないわけにはいきません。が、電動工具に助けを求めるとすると、まずは丸ノコが最も一般的ではないかと思います。丸のこは、日曜大工用からプロ用それも造作用まで価格も大きく異なりますが、どのメーカーも形はほとんど一緒です。一体どこが違うのか、選択のポイントをまたもや独断で下記に述べます。

(1)ノコ刃の取り付け可能最大径(=最大切断厚み)
(2)ベース材質(鉄板プレス、アルミ他)
(3)造作用かどうか。
(4)電子式かどうか。
(5)刃傾斜機能
(6)静粛性

(1)は、自分が切りたいものにより選択すればよいのですが、大きいものは安全性の問題があります。家具その他の木工であれば、最も一般的に出回っている165mmのタイプでほとんどの用が足りると思います。初めての方は大きくても次のランク(190mm)のものに選ぶことを強く勧めします。それ以下の径のものも充電式などに見られますが、逆に価格がこなれていませんので、各自の使用形態を想定して選択してください。

(2)最近「造作用」ではない「一般用」で、ベースがアルミのものが増えています。材料の上を滑らせやすいとの宣伝文句を見かけますが、鉄板プレスよりも剛性や精度の面で有利と考えられ、造作用には及ばないまでも精度アップに寄与するのではないかと思います。鉄板プレスベースより少し高価です。

(3)ホームセンターなどで「造作用丸のこ」と称してとても高価なタイプが見かけます。「造作用」というのは、「一般用」に比べてより精度が高い加工をすることを目的とするものを指します。ホントの違いは実はよく分からないのですが、<ベースが(鉄板プレスではなく)鋳造であること>、<平行ガイド(名前が定かではありませんが)が、1本脚ではなく2本脚のものが取り付けられること>くらいが必須条件?で、あとは各部の精度と剛性が一般用より高いものと思います。私は持ったことがないので、値段相応の効果があるのかは分かりません。

(4)最近いろいろな工具で「電子式」のものが一般的になってきました。従来のものは無負荷の時の一定回転数で回っていますが、材料を切り始めると負荷で極端に回転数が遅くなります。電子式は、負荷を検知して一定回転数を保つというものです。
一般的に、切り口のきれいさは、切り進む速度(送り速度)に対して回転数が高いほど刃一つ一つの1回の切削量が減ってきれいになるので、電子式は送り速度によらず切り口はきれいになります。また無負荷(空回り)時の回転数は逆に低く抑えられ、低騒音化に寄与します。(トリマーなんかだと、きっとあのいやな「焦げ」も軽減されるのでしょうね?)

(5)刃の傾斜機能はいずれのタイプも付属しています。着眼点としては、前後両側ともネジで固定できるタイプがよいと思います。片側にしか固定ネジがないものが多いですが、片側ネジでベースが華奢なものは力をかけると角度が変わってきます。

(6)前にも書きましたが、夜行性木工の私は静かな工具が最良の工具と思っているフシがあります。具体的数値がカタログに載っていることは少なくまた評価条件も微妙なため、日本では実物を触らせてもらうか、さもなくば風評で判断するしかありません。従来式(非電子式)モデルでは、丸のこはマキタのものが静かという情報です(5607、5632など。古いタイプは除く)。電子式モデルはどれもも低騒音を謳ってはいますが、どれが最も静かかと言われれば、情報が不足しています。

さて丸のこについて述べましたが、タイトルの「最初に揃える道具」として、安全性と多機能性からは、丸のこではなくジグソーを最初に選ぶという選択肢があると思います。実は私も何となく丸ノコは恐怖心があり、最初はジグソーを購入しました。次回はジグソーについて述べたいところですが、情報が不足しており実は困っています。
いずれもフリーハンドで切ることはほとんどありえなく、直線カットは治具を使って切ることが大前提です。

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2004.03.07

やっと椅子が完成。

chair1

小学校に上がる自分の子供のために、椅子を作りました。これまでは、木工道具について勝手に語ってきたわけですが、ちょっとここでブログっぽく、自分の作った作品などアップしてみたいと思います。

一応学習机に合わせて、脚を少し長めにしてあります。学習椅子と言えば座面の調整機構付きが主流ですが、別に不格好な細工をしなくても、木で作っておけば成長に合わせて脚を切っていけば良いのです。座面と背もたれが小さめですが、小さい子供ならこのくらいが適切でしょう。

脚は前脚のみ四方転び(と言う表現が正しいか分かりませんが)になっており、上から見て座面は四角ですが下に行くほど台形型になります。座面が高いので安定するようにとの親心?なのですが、これは単純な四方転び以上にもの凄く複雑です。墨付けとホゾ穴開けの角度を出すのに数日以上悩みました。今までは図面をパソコンで描いていたのですが、今回はもうダメだ~とあきらめて、最後は模造紙に原寸大の図を描き、実物を当てて角度や寸法を出しました。

設計図では前脚はもっと傾くはずだったのですが、ちゃんと自立しているので良しとしましょう。

材料はホワイトアッシュ、オイルフィニッシュ。座面はポリエステルクッションに帆布をかぶせてあります。H790(SH520)、座面 300mm□。

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2004.03.01

勝手にツールレビュー(1) - ルーター・トリマー

今回もルーター・トリマーの続き。独断でオススメできそうな機種について価格別に紹介してみたいと思います。(念のため、私は各社と何ら関係はありません。)

1.1万円以下

まず、「一番安いモノ」というのは、多分全国的に下記3機種を指します。
(1) E-Value EWT-400 
(メーカーのページではありません。EWT-400のところを見てください。)
(2)新興製作所 STR-600(ウェブサイトは見あたりません。)
(3) ナカトミ TR-6A

(3)はよく分かりませんが、(1)と(2)は形がそっくりで、同じモノでしょう。
(1)の方を持っている方を多数知っており、評判は悪くありません。但し、当たりはずれがあるようです。私のはチャックがきつくビットの抜き差しにとっても苦労します。ベースプレートのネジを締めたら割れてしまったという人もいます。これ以上言うと心配になって来るのでやめますが、もちろん問題なく使っている人もいます。お近くのホームセンターか、インターネット通販、オークションで安く売っています。勧めているのかけなしているのかだんだんよく分からなくなってきましたが、ともかく、「良く分からないがとりあえずトリマーを使ってみたい」という方にはこれを使ってみて下さい。但し責任は持てません(笑)。

あとはリョービの下位機種がホームセンターの特売でぎりぎりこの価格帯で見られます。ベース傾斜機能はありませんが、上記の冒険を好まない方は、1台目としてこれでも良いと思います。

2.1万円~2万円

市価でこの価格帯であれば国産のしっかりしたトリマーが数種類入手できます。高さ調整がラック&ピニオン式のものの方が高さ微調整がしやすいでしょう。ベースを傾斜できるタイプのが多様な加工が可能になりますが、あまり使う機能でもないので逆にきっちり90度に固定されている方が好都合という考え方もあります。

ぎりぎりこの価格帯で8mmのルーターが入手できます。比較的安く売られているのはBOSCH(ボッシュ)のプランジルータPOF-400Aでしょう。しかし8mmビットの選択肢はあまり多くありません。6mmもチャックできますので、6mmでの使用が中心になると思います。これはパワーも400Wとトリマー並みです。以上の理由で個人的にはちと中途半端かなという印象があります。但し、この機種は騒音は穏やかで重量も軽く、付属品やオプションもプラスチックがメインですがBOSCHらしい造りで、操作性も良いです。ルーターはちょっと大げさだという方が、「プランジ機能付きトリマー」くらいの認識で割り切って購入すると手持ちで活躍しそうです。

3.2万円以上

その上のクラスは何故か2万円台というのはあまりなく、3~4万円、もしくはそれ以上になってしまいます。国産では、このクラスはプランジタイプがメインで、固定ベースはほとんどありません。そうした意味もあって、このレベルになると海外の製品に目が向けた方が良いと思います。ポーターケーブルが最も有名で、同社製品についてはことさら説明を加える必要もないでしょう。

私が目の付けている機種は2つほどあります。1つは多数の方がお勧めのアメリカマキタのRF1101です。私は住宅事情と生活スタイル上(プロフィールの項参照)、「静かな工具」であることが第一の選択基準なのですが、RF1101は「このクラスで最も静粛である」ことを自社のホームページでもPRしています。騒音と振動は別ですがある程度相関があり、振動の少ないものの方が精度も上がることが期待できます。
もう一つはBOSCHの1613EVSです。これは最近の海外の雑誌の工具レビューで、独自の測定でRF1101よりわずかに(1dBですが....)静かであったと書いてあります。さらに、プランジのビット高さ微調整についてはマキタよりも使いやすいという評です。 ポーターケーブルも最近かなり静かになってきたという評判です。

なおRF1101は、固定ベースとプランジベースが付け替えできるようになっていて、2つのベースと1つのモータがセットになっているキットが売られています。但しベース単体での販売はないようですので、後からの追加は部品の形での取り寄せを交渉するしかなさそうです。BOSCHは一体型のプランジベースです。

それぞれ入手先ですが、ポーターケーブルは日本で数社代理店が見られます(インターネットで検索してみて下さい)。マキタのRF1101はタマクラフトさん から米国仕様の輸入品が購入できます。1613EVSはMTBマガジンで有名なオフコーポレーション で、米国仕様がそのまま売られています。それ以外のほとんどの海外製品については、個人輸入を検討するしかありません。

個人輸入については、上手くやればかなり安く入手することができ、是非またの機会に改めて語りたいと思っています。

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