久しぶりにアマチュア向けの木工機械をあれこれ紹介する、「勝手にツールレビュー」、今日は手押しカンナについてまとめてみます。
手押しカンナは一般的に切削幅で呼称され、アマチュア的には6インチ、8インチあたりからの選択となると思います。卓上タイプと据え置きタイプがあり、卓上タイプはほぼ全て6インチです。それ以上は据え置きタイプとなりサイズも大きくなります。さらにその上は10インチ、12インチ・・・とあり、幅が広いほど良いことは良いのですが、8インチクラスから価格帯も大きくはね上がります。1台目は6インチ、あるいは大きくても8インチあたりで選択するのが妥当だと思います。今回は、6インチクラスについて、日本での入手しやすさも合わせて見ていきます。
(1)卓上タイプ
リョービ HL-6A
国内では、卓上タイプはリョービがポピュラーだと思います。ホームセンターでも大きいところならば扱っているのが見られます。

切削幅155mm、テーブル長720mm。
デルタ JT-160

入門モデルとして長いことアマチュアの間でメジャーでしたが、困ったことに日本ではどこも口を揃えたように「欠品中」で、入手困難になっています。検索して見つけたのはDIY CITY内のACEで、ここからおそらくは本国仕様の輸入版を購入できることになっています。
私も数年間これを使いましたが、仕上がりは良好で問題はありません。フェンスについて、アルミで剛性が足りない感があることと、角度調整がやりづらいこと(これは多くの廉価タイプに共通しますが)の2点で不満がありますが、価格と重量のバランスから言ってかなりお買い得感の高い内容になっています。
ACE : DELTA 6インチ卓上手押カンナ盤 JT160
新潟精機(パオック) HPP-150
国内メーカで探すとすれば、新潟精機(パオック) HPP-150がありますが、評判は定かではありません。
(2)据え置きタイプ
据え置きタイプは日本のアマチュア界では一時期デルタが優勢でしたが、代理店の関係か現在は日本での入手が困難になっています。
リブロスデルムンド/Spoke Shave
デルタの代わりにリブロスデルムンドさんが紹介しているのは、オリジナルブランドのSpoke Shave。6インチ、8インチ、12インチのラインアップがあり、入門機はオープンレッグの6インチ「プリメイラ」で7万円弱。
Spoke Shave 手押しカンナのページ
タマクラフト/デルタ、Grizzly(輸入版)

老舗のタマクラフトさんでは、依然として総合カタログでデルタのラインアップを掲載しています。ここは輸入代行のようなスタイルですので、本国版の輸入品が送られてくることになります。デルタはJT360(8万円),37-375X(12万円)が記載されています。
「総合カタログ」の「大型加工機械」4-9項参照。
また、Grizzlyについては、セット販売になってしまいますが4-12項にスターターキットという名前のセット販売で、Grizzlyキットと称してGrizzly G0654が組み入れられています。
セットではなく単品、あるいはそれ以外のカタログにない機種も指名買いで輸入代行してもらうこともできます。私もクマ印は2台所有していますが、Grizzlyは日本からは購入総額制限と決済の問題があり、いずれもタマクラフトさんにお願いするのが結局一番手っ取り早いという結論に至っています。
日立、マキタは手押しのみというのが卓上型、フロア型とも見当たらず、自動と手押しがセットになった兼用機があります。最もお求めやすい自動300mm前後、手押し150mm前後のタイプを例示します。
日立 P100RA3

マキタ 2031S

最後に個人的なオススメ機種ですが、まず卓上タイプを選ぶのであれば、やはり今でもデルタのJT-160が(輸入してでも)ベストではないかなぁと思います。現在日本では入門者向けのこのカテゴリーがポカッと空いており、今後の充実を望みたいところです。
据え置きタイプであれば、日本での購入しやすさ、およびメンテを考えるとSpoke Shaveになると思います。但し、中国的な品質トラブルはいろいろあるようです。卓上、据え置き共にあまり選択肢がないですね。海外を見ればもっといろいろありますが、私のようにリスクを厭わないマニアックな人は、個人輸入でも何でもして好きな機種を選ぶと良いと思います^^。
以前も書きましたが、卓上か据え置きかは迷うところではあります。木工を今後も続けて突き詰めていく予定であれば、できる限り鋳造テーブルの据え置きタイプを選ぶのが良いと思います。入門者の方は場所の面、価格の面で卓上を購入されてももちろん十分使えますが、木工を続けるうちにゆくゆくは買い換えることを考慮することをお勧めしますす。
手押し・自動をこれから揃える予定の方は、思い切って手押し・自動兼用機を選択する手はあります。マキタ・日立なのでメンテもある程度安心できます。どちらかというと日立のP100RAシリーズの方が木工のアマチュア~個人工房の方の間ではメジャーなようです。
兼用機については、個人輸入が主になりますが、ヨーロッパスタイルのをこちらとこちらとこちらあたりにまとめており、卓上型の入門向けタイプもありますのでご参照下さい。JETのB3NCHシリーズの卓上タイプは、見かけによらず案外評判がよいようです。(もちろん、値段から見たら、ということですが。。)
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